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#日銀(【講演】植田総裁「賃金と物価:過去・現在・そして将来」(日本経済団体連合会審議員会))

日銀の植田総裁は、25日に経団連の会合で講演し、2%の物価安定目標の実現のためには来年2024年の春闘が重要なポイントになるとしたうえで、「目標が持続的・安定的に実現する確度が十分高まれば金融政策の変更を検討していくことになる」と述べました。

この中で植田総裁は、ことし1年を振り返って「まさに転換に向けた動きがみられた1年になった。過去25年間、直面してきた低インフレ環境を脱し、2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していく確度は少しずつ高まってきている」と述べ、コロナ禍からの回復や物価上昇、それに企業の価格転嫁の動きなど日本経済に変化が起きてきているという認識を示しました。

また、この物価安定目標の達成に向けては、企業の積極的な行動が必要だとして、特に2024年の春闘ではっきりとした賃上げが続くかが重要なポイントになると指摘しました。

そのうえで「目標が持続的・安定的に実現する確度が十分高まれば金融政策の変更を検討していくことになる。その時期がいつになるのか決め打ちはできないが、経済情勢や企業の賃金・価格設定行動をしっかりと点検し、適切に判断していきたい」と述べ、賃上げの流れなどを見極め、マイナス金利政策の解除を含めた政策変更を検討していく考えを示しました。

#日銀(植田総裁「まさに転換に向けた動きがみられた1年になった。過去25年間、直面してきた低インフレ環境を脱し、2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していく確度は少しずつ高まってきている」「目標が持続的・安定的に実現する確度が十分高まれば金融政策の変更を検討していくことになる。その時期がいつになるのか決め打ちはできないが、経済情勢や企業の賃金・価格設定行動をしっかりと点検し、適切に判断していきたい」)