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ことし最後の取り引きとなった29日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前日に比べて20ドル56セント安い3万7689ドル54セントでした。

この1年間で13.7%の上昇となりました。

去年は、記録的なインフレと急速な利上げを背景に1年間で8.7%の下落となりましたが、ことしは2年ぶりに上昇しました。

株価上昇の背景には、FRBが去年から連続して利上げを行ってきたにもかかわらず、アメリカ経済が堅調に推移したことがあります。

個人消費は力強く、ことし7月から9月までのGDP国内総生産の伸び率は年率に換算してプラス4.9%でした。

また、アメリカのインフレの鈍化傾向が鮮明となる中、FRBが来年、早期に利下げに転じるとの見方が広がったことで年末にかけてダウ平均株価は一段と上昇し、28日に史上最高値を更新していました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も去年の年末と比べて43.4%の大幅な上昇でした。

ことしのダウ平均株価の推移
ダウ平均株価のことしの推移です。

2023年1月3日、ことし最初の取り引きは終値で3万3136ドル37セントでした。

年明けからアメリカのFRB連邦準備制度理事会による利上げが続くとの見方や、アメリカが景気後退に陥るとの観測から株価は下落が目立つ展開となりました。

3月に入ってシリコンバレーバンクなどの銀行が相次いで経営破綻したことを受けてダウ平均株価は大幅に下落し、3月13日には3万1819ドル14セントとことしの最安値をつけました。

しかし、FRBが連続して利上げを行ってきたにもかかわらず、経済が好調なことを市場は前向きに受け止め、株価は上昇傾向となります。

7月にはおよそ1年3か月ぶりに3万5000ドルを回復しました。

10月にイスラエルイスラム組織ハマスの軍事衝突が始まってから戦闘の拡大を懸念する見方が広がり、株価は下落、10月27日には3万2417ドル59セントまで下落しました。

その後、来年は早い時期にFRBが利下げに踏み切るとの見方がじわじわと広がり、株価は再び上昇に転じます。

12月13日に開かれたFRBの金融政策を決める会合のあと、記者会見でパウエル議長が利下げの時期を議論したことを明らかにしたため、ダウ平均株価は初めて3万7000ドルを突破し、およそ1年11か月ぶりに史上最高値を更新しました。

WTI先物価格のことしの推移
ニューヨーク原油市場で国際的な原油取り引きの指標となっているWTI先物価格のことしの推移です。

この1年、乱高下が目立つ展開でした。

WTI先物価格はことし始めは1バレル=80ドル前後での取り引きで始まりました。

3月から5月にかけてアメリカで銀行破綻が相次いだことを受けて世界経済が減速して原油の需要が落ち込むとの観測が広がり、5月初旬には一時、1バレル=63ドル台まで下落しました。

その後は産油国サウジアラビアによる自主的な追加減産などの影響もあってWTI先物価格は上昇に転じ、9月下旬にはおよそ1年1か月ぶりに1バレル=95ドル台まで上昇しました。

原油先物価格はその後、世界経済の減速懸念から下落傾向をたどり、12月上旬には5か月ぶりに1バレル=70ドルを割り込みました。

しかし、イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返し、原油の輸送に支障が生じるのではないかとの懸念から一時、1バレル=75ドルを上回るなど、再び上昇傾向となっています。

#米国株(NYダウ平均株価・1年間の上昇幅は13.7%・米経済の堅調な推移で)

29日の取引で、原油先物相場は小幅安で今年の取引を終えた。2023年は地政学的な混乱や主要産油国の生産量を巡る懸念が圧迫要因となり、北海ブレント先物、米WTI先物ともに通年で10%超値下がりし、年末時点としては20年以来の安値となった。

清算値は、北海ブレント先物が0.11ドル(0.14%)安の1バレル=77.04ドル、米WTI先物が0.12ドル(0.17%)安の71.65ドル。

#原油先物・年間で10%超下落・地政学的混乱など圧迫)

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