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アメリカのFRB連邦準備制度理事会のパウエル議長は、テレビ番組のインタビューで、「経済が強いため利下げをいつ始めるかという問題に慎重に取り組める」などと述べ利下げを急がない姿勢を示しました。これを受けて5日のニューヨーク株式市場では高い金利水準が続くとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、400ドルを超える値下がりとなりました。

FRBのパウエル議長は、CBSテレビが4日夜に放送したテレビ番組のインタビューでなぜ今、利下げをしないのかと尋ねられて「経済は強い。成長は堅調なペースで続いている。労働市場も強く、失業率は3.7%だ。このように経済が強いため利下げをいつ始めるかという問題に慎重に取り組める」などと述べ利下げを急がない姿勢を示しました。

これを受けて5日のニューヨーク株式市場では利下げの始まる時期が想定よりも遅れ、高い金利水準が続くとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、400ドルを超える値下がりとなりました。

また、ニューヨーク外国為替市場では、アメリカの長期金利が上昇したことで日米の金利差拡大が意識されて円売りドル買いが進み、円相場は一時、1ドル=148円台後半まで値下がりしました。

市場関係者は「この日、発表された非製造業の景況感を示す指標が市場予想を上回ったことも、アメリカ経済の強さを背景に利下げが想定より遅れるとの見方につながった」と話しています。

#FRB(パウエル議長「経済は強い。成長は堅調なペースで続いている。労働市場も強く、失業率は3.7%だ。このように経済が強いため利下げをいつ始めるかという問題に慎重に取り組める」)