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注目:ホワイトハウス、タッカー・カールソンインタビューでプーチン大統領の発言「何も」信じないようアメリカ国民に指示、アメリカ人はウクライナ支援を心から支持していると語る

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#ジェフリー・サックス「🇺🇸🇮🇱政府はノンストップで嘘をつく」

タッカー🗣️これは2020年2月6日に撮影されたロシア大統領ウラジーミル・プーチンのインタビューである。
午後7時頃、後ろに見える建物、もちろんクレムリンです。
ご覧いただければおわかりのように、このインタビューは主に進行中の戦争、ウクライナでの戦争について、それがどのように始まったか、何が起きているか、そして最も緊迫しているのは、それがどのように追加される可能性があるかという事である。
インタビューの冒頭で、なぜこのようなことをしたのかという最も明白な質問をした。
脅威を感じたのか、差し迫った物理的脅威を感じたのか、それが正当な理由なのか。そして返ってきた答えは衝撃的だった。プーチンは非常に長い時間、おそらく30分ほど、8世紀にまでさかのぼるロシアの歴史について語り続けた。
正直なところ、私たちはこれが議事妨害のテクニックだと思い腹立たしく思って何度か彼の話を遮った。
すると彼は、邪魔されて迷惑していると答えたが私達は結局のところ、それはテクニックではなかったという結論に達した。
インタビューに時間制限はなかった。私たちは2時間以上でインタビューを終えた。
その代わり、これからご覧になるものは、あなたが同意するかどうかは別として私達には誠実に見えた。
ウラジーミル・プーチンはロシアがウクライナ西部の一部に対して歴史的な領有権を主張していると考えている。
だから私達の意見は彼が考えている事を誠実に表現しているとみなす事だ。🐸

🇺🇸👔タッカー🎙大統領、ありがとうございます。2022年2月22日、ウクライナ紛争が始まったとき、あなたは全国演説で自国に訴えました。
そしてあなたは、NATOを通じて米国が我が国への奇襲攻撃を開始するかもしれないという結論に至ったので行動していると述べました。

米国がロシアを攻撃するかもしれないと考えた理由を教えてください。
どのように結論付けたのですか?

🇷🇺🐻プーチン大統領🗣️アメリカはロシアに奇襲攻撃を仕掛けるつもりだった?…そんな事は言っていない。私達はトークショーをしているのか、それとも真剣な会話をしているのか?😏

🇺🇸👔タッカー🎙これは引用です。
ありがとうございます。
これは手強い…🤣

🇷🇺🐻プ~さん🗣️😁😁😁

🐻🗣️ですから、もし差し支えなければ、ほんの30秒か1分でいいので、歴史的背景を少しでも知ってもらうために、歴史について簡単に言及したいと思います。

🐸これは参った…全てが手強い…🤣
しっかし解ってはいたが、現実とは思えない驚愕の絵面だ。😳

🇺🇸👔タッカー🎙誰がノルドストリームを爆破したのでしょうか?

🇷🇺👔プーチン🗣️間違いなく君だw

🇺🇸タッカー🎙あの日は忙しかった💦私はノルドストリームを爆破していない…😅

🇷🇺🐻プーチン🗣️君個人にはアリバイがあるかもしれないがCIAにはそんなアリバイはない。😁

🇺🇸👔タッカー🎙NATOやCIAがやったという証拠をお持ちですか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️詳細は省くが、このような場合、関心を持つ人物を探すべきだと言われる。しかしこの場合、関心を持つ人物を探すだけでなく能力のある人物を探すべきです。関心を持つ人物はたくさんいるかもしれませんが、その全員がバルト海の底に沈んでこの爆発を実行できるわけではないからです。誰が興味を持ち、誰が実行できるのか、この2つの要素は繋がっている

🇺🇸👔タッカー🎙しかし私は混乱している。史上最大の産業テロ行為だ、そして史上最大のCO2排出。
では、もしあなたが証拠を持っていて、おそらくセキュリティサービスをレンタルしているのであれば、NATOアメリカCIA、西側諸国がこれを行ったことになる。
なぜあなたはそれを提示しプロパガンダの勝利を得ようとしないのか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️プロパガンダの世界では、アメリカを打ち負かすのは非常に難しい。
なぜなら、アメリカは世界中のメディアや多くのヨーロッパのメディアを支配しているからだ。
ヨーロッパ最大のメディアの最終的な受益者はアメリカの金融機関だ。知っているだろう。
だから、この仕事に携わることは可能だが情報源にスポットライトを当てるだけでは成果が得られない、いわばコスト高なのだ。
何が起こったかは全世界に明らかで、アメリカのアナリストでさえ直接話している。それは事実だ。🐸

🇷🇺🐻プ~さん🗣️政治指導者達が米ドルを政治闘争の道具として使うと決めたとたん、アメリカに打撃が与えられた。
今、私は強い言葉を使いたくはないがこれは愚かなことだ。
そして重大な過ちである。

世界で何が起こっているのか?アメリカの同盟国でさえドル準備を縮小している。それを見て、誰もが自分の身を守る方法を探し始める。

そして米国が特定の国に対して取引制限や資産凍結などの制限的な措置を取ることは、大きな懸念を引き起こし全世界にシグナルを送ることになる。2022年までロシアの対外貿易取引の約80%が米ドルとユーロで行われていた。

米ドルは第三国との取引の約50%を占めていた。しかし現在は13%にまで減少している。

米ドルでの取引を制限したのはアメリカの決定だ。米国自身とその納税者の利益の観点からすれば、完全に愚かな行為だと思う。アメリカ経済にダメージを与え、世界におけるアメリカの力を弱めることになる。

何をしているんだ?自分で自分の首を切ってる。🐸

🇷🇺🐻プ~さん🗣️私達が見ている事は今日起こっていることであり、それは私達の理解の中で非ナチ化が何であるかという事です。

この概念、この慣習を支持しそれを維持しようとする人々を排除しなければならない。それが私達の意味する事なのです。

🐸👃ゼゼゼと🧦トルドーは🇨🇦カナダ議会でナチススタンディングオベーションを送った。

ウクライナ大統領がカナダを訪問した事はよく知られているが西側諸国では黙殺されている......
ウクライナの大統領はカナダ議会全員とともに立ち上がり、この男に拍手を送った。どうしてそうなるのか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️私たちは、彼が和解についていくつかのアイデアを提示していることを知っている。しかし何かに合意するためには対話が必要だ。そうだろう?

🇺🇸👔タッカー🎙ウクライナの大統領と話すことはないだろう。アメリカの大統領と話すことになる。ジョー・バイデンと最後に話したのはいつですか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️いつ話したか覚えていません。

🇺🇸👔タッカー🎙覚えてないんですか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️私には私のやるべきことがある。国内の政局もあるし。

🇺🇸👔タッカー🗣️外から見ると、これは全世界を紛争に巻き込み核発射を始めるような事に発展する可能性があるように思える。だからバイデンに電話して、これを解決しましょうと言えばいいじゃないですか。

🇷🇺🐻プ~さん🗣️私たちが何をすべきなのか?とても簡単なことだ。
様々な機関を通じてコンタクトがあります。この件に関して我々が言っている事、アメリカの指導者に伝えていることをお伝えします。
もし本当に戦闘をやめたいのであれば武器の供給をやめる必要がある。そうすれば数週間以内に終わるだろう。それだけだ。
そうすれば、いくつかの条件について合意することができる。
彼と何を話せと言うんだい?🐸

🇺🇸👔タッカー🎙🌺ゼレンスキーにこの対立を解決する交渉の自由があると思うか?

🇷🇺🐻プ~さん🗣️詳しい事はわからない。もちろん私が判断するのは難しいが、いずれにせよ彼はかつて第二次世界大戦中、父親がファシストナチスと戦っていたと信じている。
⚠️その事を彼に話した事がある。何をやっているんだ?なぜ今日ウクライナでネオナチを支援しているのですか?あなたの父親はファシズムと戦っていたのに?と…

彼の父は最前線の兵士だった。
彼が何と答えたかは教えません。
これは別の話だし私が言うのは間違っていると思う。
それは選択の自由に対してだ。
なぜいけないのか?
彼はウクライナを平和に導くというウクライナ国民の期待を背負って政権に就いた。
私達はこの事について話した。
しかし彼が選挙で圧勝したのはこの為ではなかった。

まず第一にネオナチや民族主義者とは衝突しない方がいいという事だ。彼らは攻撃的で非常に活動的だ。
そして第二にアメリカ主導の西側諸国は彼らを支持しロシアとの関係を悪化させる人々を常に支持し、それが有益で安全だという事だ。

だから彼はウクライナでの戦争を終わらせると国民に約束したにもかかわらず、このような立場をとったのだ。🐸

🇷🇺ウラジーミル・プーチン露大統領はタッカー・カールソンにウクライナの土地を手に入れる権利があると考える理由を説明した。

🐻🗣️もともと "ウクライナ人 "という言葉はロシア国家の郊外や辺境に住んでいる人、あるいは国境警備隊に従事している人を意味していました。
特定の民族を意味していたわけではありません。だから🇵🇱ポーランド人は、ありとあらゆる方法でロシア領のこの部分を実際かなり厳しく扱っていた。
そしてロシア領のこの地域は自分達の権利を求めて闘い始めた。🐸

🇷🇺🐻プーチンは、なぜアメリカがウクライナとの国境を守るために戦い自国の国境を守ろうとしないのかを知りたがっている…

🐻🗣️アメリカはこれが必要なのか?何のために?あなたの領土から何千マイルも離れている。

国境での問題、移民問題、33兆ドルを超える国家債務の問題......。
ウクライナで戦う必要があるのか?ロシアと交渉した方がいいのではないか?協定を結べばいい。

ロシアは最後まで自国の利益の為に戦うことを認識する。
常識に戻り、解決策を探すのだ。

🐸常識を忘れた人類へ向け…

🇷🇺🐻ウラジーミル・プーチンは1年半前に戦争を終わらせる準備ができていたと主張した。

しかし🦍ボリス・ジョンソンウクライナの指導者達に「ロシアと戦った方がいい」と伝え協定を台無しにした。

🐸📰デイリー・メール…
周知の話ではあるが、活字になると世界がひっくり返った様な記事に見える。🎉

🇺🇸👔タッカー、インタビュー後コメント抜粋🗣️ところで、この戦争が始まったときクリミアはロシアの手中にあった。だから平和の条件がプーチンがクリミアを放棄することだと本当に思っているのなら、あなたは精神異常者だ。
彼らはロシアの弱いリーダーシップを望んでいる。問題は、なぜそんなことを望むのか、ということだ。
それが米国にとって良いことなのか?私は擁護しているのではない。私は自国を守っているのだ。
世界最大の核兵器保有する国の弱い中央政府を擁護しているのだ。
特に、これほど大きな国で、これほど多くの言語が飛び交いイスラム教徒の人口の20%が宗教を信仰し、これほど分裂しかねない国で、核兵器の備蓄を野放しにし最善のことが起こることを祈るだけではない。
そんなことを望むなら、あなたはよくいる変人だ。

私たちは変人大統領、そしてあの毒舌バカのヌーランドによって運営されている。それでどうなる?
我々がプーチンを退陣させ、それを許した時、リビアで何が起こったか?
我々が裁きを下した時、イラクで何が起こったか?
これらの国は崩壊した。
アフガニスタンでは中央政府が復活しタリバンによって運営されるようになった。だから指導者をノックアウトするのは非常に簡単だが、その実績はせいぜい点々たるものだ。
ロシアに行けば状況が良くなるとは限らない。世界最大の国土を持ち、世界最大の核兵器を持っている。🐸

📰グローバル・タイムズ
NATOは世界戦争を引き起こそうとしている…
北大西洋同盟はウクライナ紛争に限定するつもりはない。
米国とその支配下にある国々は影響力の範囲を拡大しようとしており、世界大戦を引き起こす準備ができている。軍事衝突はNATOの存在意義なのだから。

🐸現在西側世界の支配者は狂人と愚か者しかいないのです。

【まとめ】プーチン氏発言ポイント カールソン氏がインタビュー

❗️ 露大統領府は9日、米著名ジャーナリストの #タッカー・カールソン 氏が行った、2時間以上に及んだウラジーミル・ #プーチン 氏(露大統領、大統領選候補)へのインタビュー内容を公開した。

米国、西側諸国との関係:

🔸米国をトップとする西側諸国はいつでもロシアと戦う者を応援する。それが都合がよく、安全だからだ

🔸西側諸国の制裁、圧力、爆撃、武力行使。こうしたロシアを含む他国に対する無礼な行動は、逆の結果を招く

🔸制裁にも関わらず、ロシアは欧州一の経済力(編注:購買力平価GDP)を持つ国となった。米国の手法に効果はない

🔸プロパガンダ戦争で米国に勝つのは難しい。なぜなら米国は主要な国際メディアや欧州メディアを制御下に置いているからだ

🔸最後にバイデン氏と話したのは、特別軍事作戦の始まる前だった。そのとき、私は彼にロシアを押しのけて歴史的間違いを起こしつつあると伝えた

🔸西側は納税者から金を引き出し、ウクライナでロシアと対決するためにロシア脅威論を必要としている

🔸CIAには(編注:ノルドストリーム爆破事件について)アリバイはない。調査の際は、爆破で誰が得をするか、誰が実行できるかという要素を結びつけなくてはならない

🔸政治的闘争の手段としてドルを使用するという米指導部の決定は間違っている。米国の国益を考えてもナンセンスだ。米国自身の経済に打撃を与え、国力を弱体化させる

ウクライナにおける特別軍事作戦:

🔸ロシアとウクライナは遅かれ早かれ合意に達する。ロシア人とウクライナ人の間の関係は、時間は長くかかっても回復するだろう

🔸ゼレンスキーはウクライナに平和をもたらさんと権力の座についたが、ネオナチやナショナリストと争わないほうがいいと理解したのだろう

🔸ロシアは特別軍事作戦の目的をまだ果たしていない。非ナチ化が終わってないからだ

🔸ロシアは2014年、クリミアを自国の保護下に置かざるを得なかった。なぜならば、クリミア半島は脅威にさらされていたからだ

ウクライナ紛争と米国:

🔸現在のウクライナは米国の衛星国だ

🔸2014年にCIA(米中央情報局)がウクライナでクーデターを支援したことは、技術的には正しいやり方だったが、政治的観点からすると大きな間違いだった

🔸皆が戦場でロシアに勝利できるという幻想を抱いたが、これは過信や純粋な感情からきたもので頭を使って考えたわけではない

🔸もし米国がウクライナでの戦闘行為の停止を望むのなら、武器供給を止めるべき

🔸ウクライナは米国の命令でロシアとの交渉を拒んだ。米国が過ちを正すべきだ

🔸NATOがその気になれば、面子を保ちながらロシアの新たな領土を認める方法がある

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Exclusive: Tucker Carlson Interviews Vladimir Putin - YouTube

ロシアのプーチン大統領アメリカの保守的なテレビ局の元看板キャスターのインタビューに対し、攻撃の対象をポーランドなどウクライナ以外の国々にまで拡大する意図はないと強調しました。そのうえで、「ロシアが敗北するというのは幻想だ」として、アメリカは戦況をめぐるロシアの優位を認め、ウクライナへの支援を即刻停止すべきだと主張しました。

ロシアのプーチン大統領アメリカの保守的なテレビ局のFOXニュースで看板キャスターだったタッカー・カールソン氏のインタビューに応じ、その映像が8日、公開されました。

この中でプーチン大統領は、ウクライナ以外の国々に侵攻する意図があるかについて、ポーランドラトビアなどにロシアの国益はない」と述べ、攻撃の対象をNATO北大西洋条約機構の加盟国にまで拡大するつもりはないと強調しました。

そのうえで、ウクライナの「非ナチ化」を進めるとして、軍事侵攻を続ける姿勢を示し、「ロシアが敗北するというのは幻想だ。戦闘を止めたいなら武器の供与をやめるべきだ。そうすれば数週間で終わる」と述べ、アメリカは戦況をめぐるロシアの優位を認め、ウクライナへの軍事支援を即刻停止すべきだと主張しました。

そして、プーチン大統領アメリカ大統領選挙共和党の最有力候補となっているトランプ前大統領に触れ、「個人的な関係がある」と述べました。

トランプ氏はバイデン政権によるウクライナ支援を批判し、自身が大統領になれば戦争を24時間で終わらせることができるとしています。

カールソン氏はトランプ氏に近い存在として知られています。

プーチン大統領としてはカールソン氏のインタビューに応じることで、トランプ氏やその考えを支持する保守層などに自身の主張を訴え、アメリカの世論に対して影響を及ぼすなど、揺さぶりをかける思惑もあるとみられます。

デンマークのポールセン国防相は9日、ロシアが予想以上に早く軍備を増強し、3─5年以内に北大西洋条約機構NATO)加盟国を攻撃する可能性があるとの情報を踏まえ、デンマークは軍事投資を加速させる必要があると訴えた。

ユランズ・ポステン紙に「ロシアの軍装備生産能力は驚異的に向上している」と指摘した。

「3─5年以内にNATO第5条(集団防衛)と連帯を試そうとする可能性は否定できない。これは2023年にはNATOの評価の対象外だったが、現在前面に出てきている新しい情報だ」と述べた。

ドイツのピストリウスの国防相も1月、ロシアが5─8年以内にNATOを攻撃する可能性に備えるべきと述べている。

ポールセン氏はデンマークに対する直接的な脅威はないが、加盟国を不安定にしようとするハイブリッド攻撃にNATOが直面する可能性があるとの見方を示した。

「ロシアは潜在的にそうする意志がある」とし、ロシアは予想より早く軍事能力を整えることが可能であり、懸念すべき理由があると語った。

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ラトビア外相 “ロシア止めなければ世界は大きな問題抱える”

ロシアのプーチン大統領は8日に公開されたインタビューで、同国で勾留されている米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者をロシア人受刑者と引き換えに釈放することが可能かもしれないと述べた。

米FOXニュースの看板アンカーだったタッカー・カールソン氏とのインタビューで、両国の特殊機関が交渉中で、一定の進展があったと明かした。

「われわれは解決する用意があるが、特殊機関ルートを通じて条件を協議中だ。合意が可能だと思う」と述べ、相互に措置を取る必要があると強調。

見返りとして、2019年にベルリンで起きたチェチェン反体制派殺害事件で有罪となり、ドイツで服役しているワジム・クラシコフ受刑者の釈放を求める立場を示唆した。

ロシアのプーチン大統領は、同国で拘束されている米国人ジャーナリスト、エバン・ゲルシュコビッチ氏の釈放に向けて、米国との間で「合意に達するのは可能」だとの認識を示した。その際、ドイツで有罪判決を受けたロシア人の暗殺者に言及した。

米国の保守系ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏とのインタビューで述べた。プーチン氏が西側のメディア関係者の取材に応じるのは2022年2月のウクライナへの全面侵攻以降で初めて。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の記者であるゲルシュコビッチ氏は昨年3月、ロシアでの取材中に拘束された。ロシア連邦保安局(FSB)によると、国家機密を入手しようとした容疑がかかっている。ゲルシュコビッチ氏本人やWSJ、米国政府は容疑を強く否定している。

インタビューでプーチン氏は、「この問題を解決するに当たって、我々にタブーはない。解決する用意はできているが一定の条件があり、それについて複数の諜報(ちょうほう)機関が特殊部隊の経路を通じて議論している。合意に達するのは可能だと思う」と語った。

カールソン氏がゲルシュコビッチ氏について、「明らかにスパイではない。ただの若者であり、人質に取られている」と迫ると、プーチン氏はロシア国籍のワジム・クラシコフ被告の解放に対する関心を示唆した。

ロシア国内のスパイ組織の高官だったクラシコフ被告は、2019年にベルリンの公園でチェチェン紛争の元戦闘員を殺害したとして有罪となり、終身刑を言い渡されていた。

プーチン氏はクラシコフ被告を名指ししなかったものの、「愛国的な理由から、無法者1人を欧州の首都の一つで排除した」人物だと説明した。

インタビューの最初の30分は、あたかもカールソン氏がプーチン氏からロシアとウクライナにまつわる歴史の授業を受けているかのようだった。その後は北大西洋条約機構NATO)の拡大や、プーチン氏が呼ぶところのウクライナの「非ナチス化」などを改めて長々と語り、自身の残虐な戦争を正当化した。

米国との関係については、戦争前の20年2月以降バイデン大統領と言葉を交わしていないと明かす一方、両政府は「一定の接触」を継続していると述べた。

その上でプーチン氏は、バイデン氏がウクライナ支持に回ったことで「歴史的な規模の大変な間違い」を犯したと付け加えた。

インタビューに先駆けて、元FOXニュース司会者のカールソン氏に対しては広範な批判の声が上がっていた。インタビューによりプーチン氏に自身のプロパガンダを広める機会を与えることになるというのがその理由だ。近年カールソン氏はハンガリーで強権を握るオルバン首相や、極端な保守主義を掲げるアルゼンチンのミレイ大統領にもインタビューを行い、それぞれの政治理念を推し進める場を提供していた。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、米FOXニュースの司会者だったタッカー・カールソン氏によるインタビューで、昨年ロシアで拘束された米記者エヴァン・ガーシュコヴィッチ氏(32)について、解放で合意する可能性があると述べた。

プーチン氏は2時間を超えるインタビューで、ウクライナ米大統領、米中央情報局(CIA)についても持論を展開した。インタビューは6日にモスクワで撮影された。

ロシアが2022年にウクライナに侵攻して以降、プーチン氏が西側ジャーナリストのインタビューに応じたのは初めて。

プーチン氏は、スパイ容疑で拘束されているガーシュコヴィッチ氏について、アメリカと協議が進んでいると説明。「私たちのパートナーたちが互恵的な措置を取れば」、同氏の解放で合意に至る可能性があるとした。

「相互に特別チームが連絡を取り合っている。話し合いが行われている。(中略)合意に到達できると信じている」

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル記者のガーシュコヴィッチ氏は、昨年3月29日にモスクワから東に約1600キロメートル離れたエカテリンブルク市で拘束された。

ロシア当局は今年1月、同氏の公判前勾留を3月末まで再延長した。有罪となった場合、最長20年の禁錮刑を受ける可能性がある。

カールソン氏はインタビューで、ガーシュコヴィッチ氏をすぐに解放する考えがあるかプーチン氏に質問。併せて、「私たちが彼をアメリカに連れ戻す」と投げかけた。

これに対しプーチン氏は、ガーシュコヴィッチ氏が機密情報を受け取っていたと主張。一方で、囚人交換の候補に、「愛国的な思いから、ヨーロッパの首都の一つで悪党を消した人物」がなりうると述べた。

これが、ロシア連邦保安庁FSB)の暗殺者ヴァディム・クラシコフ受刑者を指しているのはほぼ間違いない。同受刑者は2019年にドイツ・ベルリンの公園で、ジョージア軍将校ゼリムハン・ハンゴシュヴィリ氏を射殺したとされ、現在ドイツで服役している。

ウクライナ侵攻を正当化
インタビューでのプーチン氏への最初の質問は、なぜ2年前にウクライナ侵攻を命じたのかというものだった。

カールソン氏は、「アメリカが突然、ロシアを攻撃するかもしれないと考えている理由は何なのか」、「どうやってその結論に達したのか」と聞いた

プーチン氏は通訳を介し、アメリカが、合衆国が、ロシアに奇襲攻撃を仕掛けるということではない」、「私はそんなことは言っていない。これはトークショーなのか、それとも真剣な対話なのか?」と返した。

その後、プーチン氏は30分以上にわたり、東欧の歴史について、9世紀のロシア建国までさかのぼって長々と語った。

プーチン氏は、侵攻は正当だとさまざまに主張した。ウクライナの歴史に関する使い古されたうそ、ソヴィエト連邦崩壊と北大西洋条約機構NATO)拡大をめぐる個人的かつ歴史的ないらだち、ウクライナにはネオナチがはびこっているという主張などを繰り出した。

プーチン氏はまた、ロシアがウクライナを攻撃して侵攻が始まったわけではないという虚偽の主張を長々と繰り返した。その際、ロシアは安全保障に対する脅威に対応しただけだと述べた。

カールソン氏は、ブチャなどウクライナ各地でロシア兵が犯したとされる戦争犯罪国際刑事裁判所プーチン氏に逮捕状を発行するきっかけとなったウクライナの子どもたちのロシアへの強制連行、政治的ライバルたちの死、反体制派の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の収監などについては質問しなかった。

プーチン氏は、ポーランドやラトヴィア、その他のNATO加盟国に侵攻する気はないと主張。そうしたシナリオは「完全に問題外」とした。

歴代の米大統領については
プーチン氏は米大統領との関係についても語った。ビル・クリントン氏が在任中、ロシアもNATOに加盟しうると述べたが、すぐにその選択肢を取り下げたというエピソードを改めて紹介した。

ジョージ・W・ブッシュ氏については、「非常に良い関係」だったと回顧。「アメリカやロシア、ヨーロッパの他のどんな政治家よりも悪くはなかった」と述べた。また、「彼は自分がしていることや、他人がしていることを理解していた。私はトランプともそうした個人的な関係があった」とした。

ジョー・バイデン大統領に関しては、いつ最後に話をしたか記憶にないと述べた。

カールソン氏はどんな人物なのか
カールソン氏はインタビューに先立ち、2022年以降にプーチン氏に「わざわざインタビューした西側ジャーナリストは一人もいない」と述べた。

BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長を含め、西側各国の何人もの記者がこれまで、プーチン氏のインタビューを繰り返しクレムリンに申し込んでいる。BBCの要請はすべて無視されている。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はこれを認め、「カールソン氏は正しくない。だがそうとは知り得なかった。私たちのところには大統領へのインタビューの申し込みがたくさん届いている」と話した。

ロシアの国営メディアは、カールソン氏の訪問を数日間にわたって報じた。レストランを訪れたり、ボリショイ劇場でバレエ「スパルタクス」を鑑賞したりする様子を放送した。

カールソン氏はFOXニュースで最も高い視聴率を誇ったゴールデンタイム番組の司会者だった。2023年4月に降板したが、FOXはその理由を明らかにしていない。

その後、自身のメディア会社「タッカー・カールソン・ネットワーク」を設立。X(旧ツイッター)に動画を投稿するなどしてきた。

そのコンテンツは、右派政治家との友好的なインタビューが中心で、トランプ氏との対談もある(共和党の大統領選討論会に合わせて行われた)。そのほか、インフルエンサーのアンドリュー・テイト氏、人気コメディアンのラッセル・ブランド氏などへのインタビューもある。

ロシアのプーチン大統領は9日公表されたインタビューで、遺伝学や人工知能(AI)の発展のリスクに言及した。

プーチン氏は、世界がローマ帝国の滅亡時よりも急激な変化を遂げていると指摘。遺伝学で「スーパーマン」が誕生する可能性があり、米実業家のイーロン・マスク氏は人の脳に小型装置を埋め込んだと述べた。

ただ、人類は遺伝学やAIの発展について考える必要があり、冷戦期の核軍縮条約が参考になるかもしれないと発言。

「AIや遺伝学など現代の傾向の無制限かつ無秩序な発展を止めることはできないとの理解が生まれれば──また、人類から火薬を隠すことができなかったように、今後もこうした研究は続くとの理解が生まれれば──人類が自分や人類全体に対する脅威を感じた時に、これをどのように規制するかについて国家間で交渉する時期が来るように思う」と述べた

中国の習近平国家主席は8日にロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、両国が緊密な戦略的協調を追求し、それぞれの国の主権、安全、発展の利益を守るべきだと述べた。中国国営テレビCCTVが伝えた。

習主席は、中ロが外部勢力による内政干渉に断固として反対すべきだと指摘。両国が協力の新たな原動力を強め、産業チェーンとサプライチェーンの安定を維持すべきだと述べた。

一方、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、両首脳が会談で、米国の他国への干渉を拒絶し、両国の外交政策は「多極的でより公平な世界秩序」の構築を目指すことで一致したと述べた。両首脳は、ウクライナ情勢や中東の和平への取り組みについても話し合い、両国間の対話継続で合意したという。ただ両首脳の相互訪問や対面での会談の予定は現段階でないとした。

ウシャコフ氏は、昨年2000億ドルを超えた二国間貿易拡大を指摘し、両国が共同エネルギープロジェクトを進める見通しを示した。

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は8日に電話で会談し、ことしは両国が国交を樹立してから75年にあたるとして、さらなる関係強化を確認しました。

中国外務省によりますと、この中で習主席は、統一に強い意欲を示す台湾を念頭に、「双方は戦略的な協力を緊密に行い、外部勢力による内政干渉に断固として反対すべきだ」と強調しました。

そして、ロシアがことし、新興国で作るBRICSの議長国を務めることに触れ、「ロシアとともに国際的な多国間協力を強化し、平等で秩序ある世界の多極化を提唱したい」と述べ、共に対立するアメリカをけん制しました。

一方、ロシア大統領府によりますと、両首脳はウクライナ情勢についても意見を交わしたということです。

さらに、プーチン大統領は『一つの中国』を支持するという、台湾問題に関する原則的な立場を強調した」として、台湾をめぐり中国を支持する姿勢を改めて示しました。

大統領府のウシャコフ補佐官は電話会談が1時間に及んだとして親密さをアピールし、「両首脳はアメリカがロシアと中国の封じ込めを進めようとしていると認識している」と指摘しました。

両首脳は、ことしは中国と当時のソビエトが国交を樹立してから75年にあたるとして、両国関係のさらなる強化を確認しました。

来月に行われるロシアの大統領選挙で、ウクライナへの軍事侵攻を批判するナデジディン元下院議員の立候補が認められませんでした。プーチン大統領は国内の反対勢力を抑え込み、圧勝を目指す構えです。

ロシアの中央選挙管理委員会は8日、来月中旬に予定されている大統領選挙でウクライナへの軍事侵攻を批判し、立候補を表明したナデジディン元下院議員に対し、必要な署名に一部、不備があったとして、立候補は認められないとする判断を下しました。

ナデジディン氏は記者団に対し、「私を選挙から外すことはできても、この国の行く末に反対し、変化を待ち望む何百万人もの人々がいなくなることはない」と述べ、今後、最高裁判所に訴える姿勢を示しました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「多くの署名が無効で、重要な要件が満たされていないということだ」と述べ、法令にのっとって判断された結果だと強調しました。

プーチン政権はウクライナ侵攻に反対し、国内外で注目が高まっていたナデジディン氏に対し、警戒を強めていたとみられています。

選挙管理委員会は、大統領選挙は現職のプーチン大統領のほか、「ロシア共産党」のハリトノフ下院議員や極右政党「ロシア自由民主党」のスルツキー党首などあわせて4人の候補者で争われるとしていて、プーチン大統領は国内の反対勢力を抑え込み、圧勝を目指す構えです。

クライナのゼレンスキー大統領は8日、ウクライナ軍のザルジニー総司令官の更迭を発表した。後任に陸軍のオレクサンドル・シルスキー司令官を充てる。

国民的英雄と見られているザルジニー氏と大統領の間に亀裂があるとの憶測が出ていた中、同氏の解任は前線部隊の士気に影響を与えるほか、大統領の評価にも傷がつく可能性がある。

ゼレンスキー氏は声明で「きょうから新しい指導部がウクライナ軍を引き継ぐ」と表明した。ウメロフ国防相も、軍の指導者を交代させる決定が下されたと声明で発表した。

ゼレンスキー氏は声明で、ザルジニー氏とウクライナ軍に必要な刷新について協議したとし、誰が軍の新たな指導者に得るかについても話し合ったと表明。ザルジニー氏に自身のチームにとどまるよう要請したとした。

ザルジニー氏は自身の声明で大統領と「重要かつ真剣な対話」を行い、戦術と戦略を変更することを決定したと表明。「(ロシアによる全面侵攻が始まった)2022年の課題と24年の課題は異なる」とし、「勝利するために、誰もが新しい現実にも適応しなければならない」と述べた。

ゼレンスキー氏は軍を率いたザルジニー氏への謝意を示し、2人が笑顔で握手している写真を投稿した。

発表後、「鉄の将軍」として知られたザルジニー氏への感謝のメッセージがソーシャルメディアにあふれた。

昨年終盤の世論調査では、国民の90%以上がザルジニー氏を信頼していると回答。ゼレンスキー氏の77%を大きく上回った。

ゼレンスキー氏は、ザルジニー氏更迭を決めた背景には昨年の失敗があったと示唆。「この戦争の2年目、われわれは黒海を制した。冬を制した。ウクライナの空を再び支配できることを証明した。しかし、残念なことに地上では国家の目標を達成できなかった」と述べた。

ユキヒョウコールサインで呼ばれる後任のシルスキー氏(58)については、22年のキーウ防衛と同年のハリコフ反攻を指揮した際の功績を挙げた。

一方、米国のセレステ・ワランダー国防次官補(国際安全保障問題担当)は、ウクライナはロシアとは異なり、軍を民主的に文民が統制していると指摘。「米国は民主的に選ばれた政府、指導者であるゼレンスキー大統領が誰を総司令官に選んだとしても決定を尊重し、共に働く」と述べた。

シルスキー氏については「経験豊富で成功した司令官」だと指摘した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、国民に人気の高いザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官を任命しました。発表を前にゼレンスキー大統領とザルジニー氏は一緒にうつった写真をSNSに同時に投稿するなど、互いを尊重している姿勢を示し、解任に対する国民の反発や混乱が広がるのを防ぎたい思惑があるとみられます。

ゼレンスキー大統領は8日、公表した動画で、「きょうから、新たな指導部が軍を引き継ぐ」と述べ、ザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官に陸軍のシルスキー司令官を任命したと発表しました。

発表を前にゼレンスキー大統領は、Vサインをみせるザルジニー氏との2人の写真を感謝のことばとともにSNSに投稿し、ザルジニー氏も同じ時間に、ゼレンスキー大統領らへの謝意を添えて同じ写真をSNSに投稿しました。

ザルジニー氏は国民に人気が高いことで知られていますが、ゼレンスキー大統領とのあつれきが指摘され、先月下旬以降、解任されるという見方が相次いで伝えられていました。

そろって写真を投稿した背景には、双方が互いを尊重している姿勢を示し、解任に対して国民の反発や混乱が広がるのを防ぎたい思惑があるとみられます。

発表を受けて、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は8日の記者会見で、「われわれはゼレンスキー大統領が軍の責任者に任命したいかなる人物とも協力する」と強調しました。

また、フランスのルコルニュ国防相は「われわれのビュルカール統合参謀総長はザルジニー総司令官と、この2年間、強い信頼関係を維持してきたが、後任の総司令官とも、同じように関係を築いている」と述べました。

ただ、後任のシルスキー氏をめぐっては、欧米メディアが旧ソビエト式の司令官で、東部バフムトの戦闘で多くの兵士の命を失わせたなどとして、兵士の反発を招く可能性もあると指摘しています。

2人の写真を投稿 “交代は対立なく行われた”と強調か
ゼレンスキー大統領は8日、解任の発表を前に笑顔でVサインを送るザルジニー氏との2人の写真をSNSに投稿し、「2年間、国を守ってくれてありがとう」と感謝のことばを添えました。

そのうえで、「チームに残るよう要請した。われわれは絶対に勝利する」などと述べ、国民からの人気が高いザルジニー氏への配慮を示しました。

また、ザルジニー氏もゼレンスキー大統領と同じ時間に同じ写真をSNSに投稿し、「戦争初期の最も困難な日々に卑劣で強力な敵にともに立ち向かい、ともに耐えてきた。われわれの戦いは続き、日々変化している。2022年の任務は2024年の任務とは異なる。それゆえに、誰もが変化し、新たな現実に適応しなければならない」と述べました。

そのうえで、「私とともにいるすべての人に感謝している。参謀本部国防省ウクライナ大統領」などと述べ、ゼレンスキー大統領への謝意を示しました。

ゼレンスキー大統領とザルジニー氏の間にはあつれきが生じているという指摘も相次いでいましたが、双方がお互いを尊重している姿勢を示し、総司令官の交代は対立なく行われたと強調して、解任に対する国民の反発や混乱が広がるのを防ぎたい思惑もあるとみられます。

官房長官ウクライナ支援を強力に推進」
官房長官閣議のあとの記者会見で、「他国の内政に関わる事項について、政府の立場でコメントすることは適切ではない」と述べました。

その上で、「ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序全体の根幹を揺るがす暴挙であるというのがわが国の一貫した立場であり、1日も早い、公正かつ永続的な平和を実現すべく、対ロ制裁とウクライナ支援を強力に推進していく必要がある。引き続き、G7を含む同志国などと緊密に連携しつつ、ウクライナに寄り添った取り組みを継続していく」と述べました。

米 戦略広報調整官「いかなる人物とも協力する」
アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は8日、記者会見で、ゼレンスキー大統領がザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官を任命したことについて、「われわれはゼレンスキー大統領が軍の責任者に任命したいかなる人物とも協力する」と述べて、今後もウクライナと連携していく考えを示しました。

仏 国防相「後任の総司令官とも同じように関係築いている」
フランスのルコルニュ国防相は8日、フランス南東部の基地で、記者団の取材に応じ、ザルジニー総司令官の解任について、「われわれのビュルカール統合参謀総長はザルジニー総司令官と、この2年間、強い信頼関係を維持してきたが、後任の総司令官とも同じように関係を築いている」と述べ、これまでと変わらず、ウクライナ側との信頼関係を築いていけるという考えを示しました。

解任されたザルジニー氏とは
ザルジニー氏は1973年生まれの50歳。

1997年に軍人としてのキャリアをスタートさせたザルジニー氏は、陸軍で要職を歴任した後、ロシアによる軍事侵攻が始まる前の2021年7月にウクライナ軍の総司令官に就任しました。

ロシアによる侵攻開始後はたびたび最前線にも赴くなどして、軍事作戦の指揮をとり続けてきました。

国民からの人気も高く、去年12月にキーウ国際社会学研究所が発表した世論調査では、総司令官のザルジニー氏を「信頼している」と回答した人が88%にのぼり、ゼレンスキー大統領を「信頼している」と答えた62%を上回りました。

ザルジニー氏は去年11月には、イギリスの経済誌エコノミスト」に「現代の陣地戦とその勝ち方」と題する論考を寄稿するなど、理論派としても知られていました。

また、解任の可能性が報じられる中、今月にはアメリカのCNNテレビに寄稿し、欧米からの軍事支援について、各国の不安定な政治情勢が支援の縮小につながっているとした上で、今後は無人機など安くて効果的な技術をさらに活用する必要性があると強調するなど、独自の分析を発信していました。

一方で、去年6月に始まった反転攻勢が当初の想定より進んでいないと伝えられる中、戦況の認識や動員などを巡ってザルジニー氏とゼレンスキー大統領との間で意見が対立するなど、あつれきも生じていると指摘されていました。

去年12月、ウクライナのメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は大統領の側近の話として、ゼレンスキー大統領が直接、一部の司令官とやりとりしているため軍の指揮系統が乱れ、ザルジニー氏が軍全体を統率できなくなっているとの見方を伝えていました。

そして、先月下旬からウクライナや欧米のメディアが、ザルジニー氏が解任されるのではないかという見方を相次いで伝えていました。

新たな総司令官 シルスキー氏とは
新たに総司令官に任命されたシルスキー氏は58歳。

2019年からウクライナ陸軍の司令官を務めています。

ゼレンスキー大統領は8日に公開した動画のなかで、シルスキー氏について、「首都キーウの防衛や東部ハルキウ州の解放で作戦を指揮し、成功を収めた。最も経験豊富な司令官だ」と述べ、これまでの功績を強調しました。

一方、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは8日、「シルスキー氏はウクライナ東部ドネツク州のバフムトで兵士たちをあまりにも長く敵の攻撃にさらし続けた指揮官で、戦略的価値に乏しい町を守るために多くのウクライナ兵が犠牲となった」とした上で、「シルスキー氏を総司令官に任命する決定は現場の部隊の反発を招くことが予想される」と指摘しています。

ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は9日、ウクライナ軍の新たな総司令官に起用されたロシア生まれのオレクサンドル・シルスキー氏について、裏切り者だと批判した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、同国軍のザルジニー総司令官の更迭を発表。後任に陸軍のシルスキー司令官を充てた。

シルスキー氏は1965年7月に当時ソ連の一部だったロシアの ウラジーミル地方で生まれ、同世代の多くのウクライナ軍関係者と同様、モスクワの高等軍事学校で学んだ。ソ連軍に5年間在籍し、1980年代からウクライナに住んでいる。ソ連崩壊後のロシア軍に在籍したことはない。

メドベージェフ氏はシルスキー氏が将校としての誓約を破ったと批判。「経歴を見ると、憎悪、軽蔑、嫌悪感を感じる」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナ軍の総司令官が変わっても、紛争の結果が変わるとは考えていないと発言。記者団との電話会議で「特別軍事作戦の行方を変える要因になるとは考えていない」と述べた。

ロシアのショイグ国防相は9日、ロシア軍はウクライナにおける戦闘のほとんどの局面で成功を収めていると強調し、さらに活発な偵察作戦を行うよう呼びかけた。インタファクス通信国防省の発表として報じた。

西部の軍司令官らとの会合で演説した。ゲラシモフ軍参謀総長も同席した。

ロシアとウクライナの間で8日、数百人の捕虜交換が行われた。

ロシア国防省の発表によると、アラブ首長国連邦(UAE)が仲介する交渉を通じ、ロシア兵100人とウクライナ国防軍の兵士ら100人の捕虜交換が実現した。

解放された兵士はロシア空軍が空路帰還させ、健康状態や精神状態を診断するとしている。

ウクライナの戦争捕虜対応調整本部によると、解放されたウクライナ人は兵士49人と国境警備隊員25人、領土防衛隊の兵士など。最年長は62歳、最年少は20歳だった。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は「全員が故国に戻った」とテレグラムに書き込み、解放された捕虜の帰国を報告。「ひとり残らず取り戻すまで我々は努力をやめない」と言い添えた。

ウクライナとロシアは1週間前にも数百人の捕虜交換を行っていた。1月24日にウクライナと国境を接するロシアのベルゴロド州でロシアの輸送機「IL―76」が墜落して以来、初めての捕虜交換だった。

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