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北陸新幹線の金沢・敦賀間が16日開業し、午前9時半すぎに東京駅を出発した最初の列車が福井県敦賀駅に到着しました。
16日から「北陸応援割」も始まり、観光需要の喚起へとつながるか注目されます。

目次

敦賀駅 中条あやみさんが「出発進行」
東京駅でも出発式 下り1番列車が敦賀駅

敦賀駅 中条あやみさんが「出発進行」
福井県側の始発駅となる敦賀駅の新幹線ホームで行われた出発式では、発車メロディーが流れたあと、午前6時11分に、敦賀駅の駅長とスペシャルゲストとして参加した俳優の中条あやみさんが「出発進行」と声を合わせました。

大勢の人が旗を振ったりカメラを向けたりする中、1番列車がゆっくりと東京に向けて出発すると、集まった人たちから拍手が送られました。

そして午前9時半すぎには、東京駅発の最初の列車「かがやき501号」が敦賀駅に到着し、東京・敦賀間が乗り換えなしで3時間余りで結ばれました。

敦賀駅の乗客「どきどきわくわく」「やっと切符手に入った」
福井県側の始発駅、敦賀駅から東京に向けて出発する1番列車に乗るため、京都府から息子と訪れた女性は「試乗会の時に息子がすごく『かがやき』を好きになったので、絶対に乗せてあげたいと思ってきました。どきどきわくわくしています」と話していました。

岐阜県から訪れた男性は「3時間待ってやっと切符が手に入りました。きょうは終点の東京まで行くのが楽しみで旅館を早く出ました」と話していました。

金沢駅からも敦賀駅に向け列車出発
敦賀駅に向かう最初の列車は16日朝6時ちょうどに、金沢駅を出発しました。

金沢駅のコンコースでは、敦賀駅に向かう最初の列車に乗車する人たちが朝早くから列をつくって改札が開くのを待っていました。

そして、午前5時半に改札が開くと大勢の乗客が一斉にホームに上がり、新幹線の側面に表示された「敦賀」という行き先などを記念に撮影していました。

ホーム上では開業を祝う式典が行われ、石川県の馳知事など出席者がテープカットをしたあと、津幡町出身で東京オリンピックレスリング女子で金メダルを獲得した金城梨紗子 選手と妹の恒村友香子 選手が列車の前に登場しました。

そして、午前6時に駅長と並んで手を大きくあげ、発車の合図をすると、敦賀駅に向かう最初の列車「つるぎ1号」が出発していきました。

富山県から来た親子は「子どもと一緒に1番列車に乗りたくて、きっぷを1か月前の販売初日に窓口に並んで手に入れました。車内から白山が見られるのか楽しみにしています」と話していました。

東京駅でも出発式 下り1番列車が敦賀駅
16日朝は、東京駅で出発式が行われ、JR東日本の深澤祐二社長が、「能登半島地震で被害に遭った皆様に心からお見舞い申し上げますとともに1日も早く日常に戻れるよう祈念を申し上げます。首都圏や信越地方から北陸地方への流動がさらに活発になり、北陸地方の間でも交流が深まることを期待しています」と述べたあと関係者がテープカットを行い、開業を祝いました。

そして、駅長が、石川県出身の俳優、浜辺美波さんとともに出発の合図を行うと、午前6時16分に下りの1番列車の「かがやき501号」が敦賀駅に向けて出発しました。

東京駅の乗客「福井を身近に」「励ましになれば」
夫とともに東京駅から敦賀駅まで向かう都内の38歳の女性は「新幹線が直通して福井県を身近に感じられるのでこれからもたくさん旅行に行きたいなと思います。新幹線では景色を楽しみたいです。地元のものを食べていろいろなところを観光することで地震からの復興の支援にもつながればと思います」と話していました。

福井県各地を観光で巡るという千葉県の50歳の男性は「開業にあわせて旅行を計画しました。福井は遠い印象があって行くのは初めてなので初心者です。東尋坊あわら温泉など行きたかった場所が多く、きょうをずっと楽しみにしていたのでドキドキしています」と話していました。

夫婦で福井県を2泊3日で観光するという千葉県の57歳の女性は「現地の方の励ましになればという気持ちで旅行を計画しました」と話し、女性の夫は「福井県を旅行するのは初めてです。これまでは気軽に行くことができなかったので、直通ですぐに行けるのはうれしいです。温泉に入ったりかにをたくさん食べたりするのが楽しみです」と話していました。

福井と東京 最短で2時間51分
北陸新幹線は、石川県の金沢駅福井県敦賀駅を結ぶおよそ125キロの区間が16日開業し、沿線の各駅では早朝から記念の式典が行われています。

福井県側の始発駅となる敦賀駅では、JR西日本の長谷川一明社長が、「本日の開業によって国内・国外からの多くの利用客の心を動かし、未来を動かすことにつながっていくことを期待している」とあいさつしました。

そのあと、ホームでは大勢の関係者が見守る中、午前6時11分に敦賀駅長が「出発進行」の号令をかけると、東京駅に向かう最初の列車「かがやき502号」が出発していきました。

今回の延伸で、福井と東京の間は最短で2時間51分と30分程度、金沢と大阪の間は特急の乗り継ぎも含めて最短で2時間9分と20分程度、それぞれ短縮されます。

16日から「北陸応援割」も始まり、北陸地方への観光客の増加など経済への波及効果が期待されています。

北陸新幹線は、2015年に金沢までの区間が開業しましたが、金沢・敦賀間は、工事の遅れなどで予定より1年遅れ、事業費は1兆6700億円余りに上っています。

今回の開業で、石川県の小松駅加賀温泉駅福井県芦原温泉駅福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅の6つの駅が新設され、東京駅と敦賀駅の間を直通する「かがやき」と「はくたか」は1日にあわせて14往復、運行します。

東京・敦賀間の所要時間は最短で3時間8分で、これまでの金沢駅で在来線の特急に乗り継ぐ場合と比べて50分短縮されます。

一方、北陸新幹線は全線開業に向けて敦賀駅新大阪駅の間でも延伸が計画されていますが、沿線の環境への影響を評価する手続きが遅れていて着工の見通しが立たない状況が続いています。

JR北陸本線第三セクターに引き継ぎ
北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業に伴って、この区間では、JR北陸本線の運行が終わって第三セクターに引き継がれ、このうち石川県加賀市大聖寺駅から敦賀駅までは「ハピラインふくい」の運行となりました。

最終の「しらさぎ」出発 そのとき駅のアナウンスでは…
JR福井駅では、15日夜11時50分すぎに特急「しらさぎ」の最終列車が、金沢駅に向けて出発すると、集まった人たちは写真や動画を撮ったり、手を振ったりして見送っていました。

そして、16日午前0時すぎに最後の普通列車が到着し、それを迎えるセレモニーで、JR西日本金沢支社の岡久資副支社長が「多くの皆様に迎えていただけたことに驚いている。北陸本線の歴史の重さではないかと思う。これまでありがとうございました」とあいさつしました。

金沢・敦賀間のJR北陸本線国鉄時代も含めて120年以上の歴史に幕を閉じました。

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#アウトドア#交通