https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

blog.goo.ne.jp

池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』を読む。新潮文庫版が出たのが1978年で、そのときに買って読んだのだと思う。24歳のときだった。以来、池波正太郎は私の人生の師の一人になった。

――中学受験せず、公立中学から高校受験をするメリットは何だと思いますか?

財部真一(以下、財部) 普通科の公立高校は、昔から沢山の指定校推薦の枠を持っています。また校内で指定校推薦に選ばれる競争率は、中高一貫校よりもずっと低いんです。

 指定校推薦を出願するためには平均4以上の評定と、高校内で同じ志望大学の人より上にいる必要がありますが、中高一貫校では中間層が厚いため、努力しても評定や順位がなかなか上がりません。また、ライバルも多いため指定校推薦をもらうには競争率がすごく高いことが一般的です。しかし公立高校では、今その競争率が昔に比べすごく落ちているところが多いんです。 

 指定校推薦にどんな子を選ぶかは、実際には高校の先生次第なので、一般入試での合格は「まずないだろうと思う子」でも出願でき合格します。偏差値が低いような高校でも、その中で上位の成績を取ればいいので、学力が高くない子でもMARCHどころか早稲田大学に入れることもあります。

――偏差値が低い公立高校にも、有名大学の指定校推薦枠があるのですか?

財部 昔からある公立の進学高校は、中学受験や少子化の影響で偏差値が下がっても、よほどのことがない限り指定校推薦枠はなくならないんです。少子化の影響で、どの大学も入学者数を確保するのに必死です。しかし偏差値を維持するために一般入試の難易度は下げられないので、推薦枠を増やして学生を集めています。だから指定校推薦の枠は減らしません。総合型選抜や公募型推薦制度など、一般入試以外の制度を拡充させています。

 各地域にある実業高校の推薦枠も広がっており、ある工業高校では、250人程度の生徒に対して、40名を超えて国立大学への合格者を出しています。国立大学合格を目指す普通科の高校より偏差値はずっと低い学校が、推薦制度で国立大学の合格者数を伸ばすような時代なんです。

 地方の公立高校では、偏差値60以上の有名私立大学の指定校推薦枠が余っていることもあります。「枠が残ってるから出願しないか」と先生から声をかけられたケースもありました。それくらい私立大学の経営は苦しくなっているし、少子化の影響は大きいんです。

――高校受験に時間を取られるのは、大学受験に不利ではないですか?

財部 公立高校の入試は学校で習った内容から出題されるため、普段から授業内容をきちんと抑えていれば負担は少ないです。公立中学の部活動は7月くらいまで続きますし、全国大会まで進めば9月頃まで活動します。つまり、高校受験に集中する期間はわずか数ヶ月です。中学で学ぶ内容は一般常識に近い知識であり、勉強を楽しくするための基礎なので、それを学ぶことにデメリットは何も無いと思います。

 高校受験は、子供が自分で将来に向き合い、自身の価値観に近い学校を主体的に選ぶことができます。高校受験を終えると皆顔つきが変わり、グッと成長するのを感じます。特に偏差値40~60のボリュームゾーンの子供たちには、高校受験はメリットしかないと思います。

 中高一貫校ではそのきっかけがないので、一度勉強についていけなくなると高校卒業までそのままになってしまうケースが多いのがデメリットだと思います。

d1021.hatenadiary.jp

#食事#おやつ