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2月の貿易収支は3700億円余りの赤字と、2か月連続で貿易赤字となりました。ただ、石炭などエネルギーの輸入価格が下落傾向にあることや、自動車の輸出などの増加により、赤字額は去年の同じ月と比べて6割近く減少しました。

財務省が発表した2月の貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3794億円の赤字で、2か月連続の貿易赤字となりました。

ただ、赤字額は前の年の同じ月と比べると59.2%減少し、大きく縮小しています。

内訳をみますと、輸出額は8兆2492億円と去年の同じ月より7.8%増えて、2月としては比較可能な1979年以降で最も大きくなりました。これは、アメリカ向けに自動車や自動車部品などの輸出が増えたことが要因です。

一方、輸入額は衣類などの輸入が増え、8兆6286億円と、前の年の同じ月より0.5%増えて、11か月ぶりに増加に転じました。

ただ、石炭やLNG液化天然ガスなどエネルギーの輸入価格の減少傾向は続いていることから、貿易収支で見れば赤字幅は大きく縮小する形になっています。

個人が保有する金融資産は去年12月末の時点で2141兆円と、過去最高を更新しました。株高を背景に株式や投資信託の残高が増えたことなどが要因です。

日銀が3か月ごとに公表する「資金循環統計」によりますと、個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産は去年12月末の時点で2141兆円と前の年の同じ時期より5.1%増え、過去最高を更新しました。

このうち
▽「株式など」は29.2%増えて、276兆円
▽「投資信託」は22.4%増えて、106兆円と
いずれも過去最高を更新しました。

日本企業の堅調な業績や、好調なアメリカ経済を背景にした株価の上昇などで株式や投資信託の残高が大幅に増えたことが個人の金融資産全体を押し上げる形となりました。

日本の個人金融資産は一貫して現金と預金の割合が高い状態が続いていますが、今回の調査で「現金・預金」は、1127兆円と個人金融資産全体に占める比率は52.6%となり、前の年の同じ時期より1%増えました。

政府は、ことし1月から、税制優遇制度「NISA」を拡充するなど、貯蓄から投資へのシフトを後押ししていますが、個人が保有する現金や預金が今後どう動くのかが焦点となります。