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北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記は24日、平壌の東の黄海北道に拠点を置く戦車部隊を視察し、「イデオロギーと精神力」の向上を含む戦闘態勢の強化を呼びかけた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が25日に伝えた。

隊司令官から攻撃と防御の作戦計画について説明を受けたほか、文書を確認し、作戦戦闘任務と部隊訓練の指示を出したという。

北朝鮮キム・ジョンウン金正恩)総書記は、1950年代の朝鮮戦争の際に韓国の首都ソウルを占領したとする軍の戦車部隊を再び視察し、核・ミサイル開発に加えて、通常戦力も強化していく姿勢を示しています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン総書記が、24日、軍の戦車部隊を視察したと25日伝えました。

この部隊は、1950年代の朝鮮戦争の際に韓国の首都ソウルを占領した部隊だとしていて、公開された写真では北朝鮮の国旗を掲げた戦車の隊列が土煙を上げながら進む様子が写っています。

キム総書記は、今月13日に新型戦車も参加した訓練を視察したばかりで、国営テレビは、キム総書記が「戦闘準備と戦闘力強化の指針を示した」と伝えました。

キム総書記は今月、砲兵部隊や「超大型ロケット砲」と呼ぶ、短距離弾道ミサイルの発射訓練を相次いで視察していて核・ミサイル開発に加えて、通常戦力も強化していく姿勢を示しています。

ただ、韓国メディアは、国際社会による経済制裁北朝鮮は燃料不足に陥っているため、実戦では戦車の運用に大きな支障が出るとも伝えています。

北朝鮮の金成男・朝鮮労働党国際部長が23日、中国の王毅外相と北京で会談し、二国間の関係強化を呼びかけた。朝鮮中央通信(KCNA)が25日伝えた。

金氏は、北京の釣魚台迎賓館で王氏と「友好的な会談」を行ったという。

王外相は中国の習近平国家主席北朝鮮金正恩総書記の下、友好的な二国間関係が「揺るぎなく前進する」との考えを示したという。

KCNAが先週報じたところによると、北朝鮮代表団は21日に北京に到着した。

北朝鮮キム・ジョンウン金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏は、岸田総理大臣ができるだけ早い時期にキム総書記と会談したいという意向を伝えてきたとする談話を発表しました。拉致問題について、解決済みだとする立場を改めて示した上で岸田総理大臣の政治的決断を求めていて、日本側に譲歩を迫るねらいがあるとみられます。

北朝鮮キム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン氏は25日、国営の朝鮮中央通信を通じ、日本との関係について談話を発表しました。

談話では「岸田首相は最近も、これまでとは別のルートで、できるだけ早い時期にわが国の国務委員長に直接会いたいという意向をわれわれに伝えてきた」として、岸田総理大臣から日朝首脳会談の早期開催を打診されたと主張しました。

そして、拉致問題については、解決済みだとする立場を改めて示し拉致問題にこだわるならば、首相の構想は人気取りにすぎないという評価を免れないだろう」とけん制しました。

そのうえで談話は「心から日本が両国の関係を改善したいのならば、政治的勇断を下すことが必要だ。自分が望んだからといって、わが国の指導部に会えるものではない」として、岸田総理大臣の政治的決断を求めていて、日本側に譲歩を迫るねらいがあるとみられます。

キム・ヨジョン氏は、先月15日の談話で「岸田首相がピョンヤンを訪れる日が来るかもしれない」としながら、拉致問題について従来の立場を繰り返し、日本側の出方を見極める姿勢を示していました。

岸田首相 “諸課題の解決にはトップの会談が重要”
岸田総理大臣は参議院予算委員会「報道について私はまだ承知していない。そのうえで拉致問題などの諸課題を解決するためにはトップの会談が重要で、私直轄のレベルでの北朝鮮に対するさまざまな働きかけを行ってきていることは従来申し上げてきたとおりだ」と述べました。

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