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窃盗の罪で起訴されたあと保釈されていた被告が、裁判に出てこなかったとして、刑事訴訟法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。スマートフォンには、「借金して海外に逃げる」などと書かれたメモが残されていたということで、警視庁の調べに対し、黙秘しているということです。

逮捕されたのは、住居不定、無職の中川直貴容疑者(40)です。

警視庁によりますと、保釈中だったことし1月、裁判に出てこなかったとして、刑事訴訟法違反の疑いが持たれています。

容疑者は、生活用品を盗んだなどとして常習累犯窃盗の罪で去年6月に起訴され、その後、保釈されていましたが、判決が言い渡される予定だったことし1月の裁判に出てこなかったということです。

その後、ことし2月に都内のインターネットカフェに隠れていたところを発見され、覚醒剤を持っていたことから警視庁にその場で逮捕されていました。

スマートフォンには「借金して海外に逃げる」などと書かれたメモが残されていたということで、警視庁の調べに対し、黙秘しているということです。

去年改正された刑事訴訟法では、保釈中の被告などが裁判に出てこない行為を処罰の対象とする「不出頭罪」が新設されていて、警視庁がこの容疑で検挙するのは初めてだということです。

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