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日産自動車(7201.T)の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした米国人容疑者に対し、ゴーン被告の息子が約50万ドルを暗号資産(仮想通貨)で支払っていたと、米検察が裁判文書で明らかにした。

22日に提出された連邦検察当局の文書によると、支払いはゴーン被告の日本逃亡後、息子のアンソニー・ゴーン氏が行った。支払先は逃亡ほう助の疑いで父親の米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と共に米国で逮捕されたピーター・テイラー容疑者だったという。

ゴーン被告も昨年12月末の逃亡の2カ月前に、ピーター容疑者が運営する企業に86万2500ドルを送金していた。

検察側は容疑者の保釈請求に反対するために同文書を提出し、支払いの詳細を明らかにした。容疑者らは5月に逮捕され、日本側が身柄引き渡しを求めている。

これは、アメリカ東部マサチューセッツ州の裁判所が23日までに公表した文書で明らかになったものです。

それによりますと、ゴーン元会長がレバノンに逃亡したあとの、ことし1月から5月までの間に、元会長の息子のアンソニー氏から、逃亡を手助けした疑いで逮捕されたアメリカ人のピーター・テイラー容疑者に、暗号資産でおよそ50万ドル(およそ5300万円相当)が送金されていたということです。

これまでに裁判所が公表した文書から、テイラー容疑者側には、ゴーン元会長からも逃亡前の去年10月に、86万ドル余り(およそ9100万円)が送金されたことが明らかになっていて、合わせておよそ1億4400万円相当が支払われていたことになります。

ピーター・テイラー容疑者は、父親のマイケル・テイラー容疑者とともにアメリカで逮捕されていて、マサチューセッツ州の裁判所が日本に身柄を引き渡すかどうかを審理しています。

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