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北朝鮮は20日、米国による最近の臨界前核実験について、世界の核兵器競争を激化させると非難し、核抑止態勢を向上させるために必要な措置を取ると表明した。朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

米エネルギー省は、傘下の核安全保障局(NNSA)がネバダ州の実験場で臨界前核実験を実施したと明らかにしている。核弾頭の信頼性や有効性を裏付けるデータ収集が目的だという。

KCNAは「米国の一方的な行動による地域内外の戦略的不安定性を受け、北朝鮮の既得主権と実現可能な選択肢の範囲内で、核抑止態勢全体の改善に必要な措置を再考せざるを得ない」とした。

どのような措置を検討するかには触れなかった。

北朝鮮は過去に6回の地下核実験は実施しており、7回目の準備が整っているとされている。ただ、韓国の当局者らは実験が間近に迫っている兆候はないとしている。

アメリカ政府が先週、核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したことについて、北朝鮮外務省は「全世界の安全保障環境を一層不安定にする」と非難する一方で、みずからの核・ミサイル開発は「必要な措置だ」と正当化しました。

アメリカ政府は、核弾頭の安全性などの確保に向けた情報収集を目的に、核爆発を伴わない臨界前核実験を今月14日に西部にある核実験場で実施し、成功したと発表しました。

これについて、北朝鮮外務省は20日、国営通信を通じて報道官の談話を発表し「極度に悪化している全世界の安全保障環境を一層不安定にする危険千万な行為だ」と非難しました。

そのうえで「われわれは可能な選択の範囲内で、核抑止態勢の向上に必要な措置を再考せざるをえない」として、みずからの核・ミサイル開発を正当化しました。

北朝鮮は連日、アメリカを非難する談話を発表しているほか、今月17日にはキム・ジョンウン金正恩)総書記がアメリカ全土を狙うとするICBM大陸間弾道ミサイル級の弾道ミサイルを視察し、核戦力の強化を加速するよう指示しています。

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