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米連邦最高裁は21日、経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の入手に制限を設ける下級審の判断を、訴訟が継続する間は停止するよう命じた。司法省とメーカーによる申し立てを認め、これまで通りの使用を可能にした。

テキサス州連邦地裁は今月7日、反中絶団体が起こした訴訟で、米食品医薬品局(FDA)による同薬承認の一時差し止めを命じた。ルイジアナ州ニューオーリンズの連邦高裁は12日、地裁判断の一部を保留にする一方、使用に制限を設けることを認めていた。最高裁は承認差し止めが発効する直前に判断を下した。

審理はニューオーリーンズの連邦高裁に差し戻され、5月17日に口頭弁論が開かれる予定。

バイデン大統領は声明で政権が「法廷闘争を続ける間、ミフェプリストンの入手が引き続き可能になり、安全性と有効性の承認も維持される」と強調。

バイデン政権は、共和党優勢の州が相次ぎ人工妊娠中絶の禁止・制限に動く中、中絶薬を擁護する姿勢を鮮明にしている。バイデン氏は「全米の女性がかつてないほどの危険にさらされている」とし、女性の健康への政治的な攻撃に対抗し続けると述べた。また、FDAが独立の立場で処方薬の審査や承認を行う権限を擁護するとした。

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#人工妊娠中絶(連邦最高裁・経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」)

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