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イギリスで4日、下院(定数650)の総選挙が行われた。出口調査の結果、大方の事前予想の通り、最大野党・労働党が圧勝する見通し。

政権交代によって、14年続いた保守党政権は終わり、労働党党首のサー・キア・スターマーが次の首相になる見込み。労働党の党首がイギリス首相になるのは、2010年に退任したゴードン・ブラウン氏以来。

出口調査では、労働党が410議席(209増)、保守党が131議席(241減)を獲得する見通しとなっている。保守党は戦後最少の議席となるものの、最大野党になるとみられる。

自由民主党は61議席(53増)、新党リフォームUKは13議席スコットランド国民党(SNP)は10議席(38減)をそれぞれ獲得すると見込まれている。

大敗した見通しの保守党を率いるリシ・スーナク首相は出口調査の発表後、ソーシャルメディアに、「何百人もの保守党候補、何千人ものボランティア、何百万人もの有権者のみなさんへ。懸命に働いてくれてありがとうございます。応援してくれてありがとうございます。投票してくれてありがとうございます」と、写真と共に投稿した。

出口調査結果

続いた保守党内の混乱

保守党は、デイヴィッド・キャメロン政権のもとで2016年にブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)の是非を問う国民投票を実施。続いた政治的混乱の中で2017年6月にテリーザ・メイ首相(当時)のもと行われた総選挙では、保守党は単独過半数を失い、北アイルランド保守政党民主統一党DUP)と協力するに至った。

その後もブレグジットをめぐり、党首不信任の動議が相次ぐなど保守党内の混乱を経て、2019年7月にボリス・ジョンソン氏が首相になった。離脱派が勝利した結果を受け、2019年12月の前回総選挙ではブレグジット達成を約束したジョンソン氏のもとで保守党は圧勝した。

しかしその後、新型コロナウイルスパンデミックが始まった2020年に、複数人の集会を政府が禁止したロックダウン期間中にもかかわらず、首相官邸などでパーティーが繰り返し開かれていた、いわゆる「パーティーゲート」が2021年末に発覚。その後も、与党関係者による問題行動が次々と明らかになり、支持率は低下した。

ジョンソン氏は2022年7月に辞任を発表。2カ月後に後任となったリズ・トラス氏は、「ミニ・バジェット」と呼んだ減税計画が英ポンド急落など市場に混乱をもたらしたことから、イギリス史上最短の在任期間45日で辞任した。このことも、保守党支持率の低下につながった。

トラス氏の後任となったリシ・スーナク元財務相は、信頼回復と経済再建を主要テーマに首相に就任。プラス成長とインフレ率の安定や、ジョンソン政権から続くウクライナ支援の強化などを実現した。

下院議員の任期は5年のため、2025年1月までには総選挙を行う必要があった。そのため秋の総選挙になるかと広く思われていたところ、スーナク氏は5月22日、解散総選挙を発表。予想外に早い総選挙に踏み切ったことは、保守党内を含めて大勢を驚かせた。同じ5月22日に発表されたインフレ指標が過去3年近くで最も低かったことや、市場予想よりも力強く景気後退(リセッション)を脱却したことを背景にした決断だったのではないかとの見方もある。

しかし、この発表後、保守党関係者らが総選挙の時期をめぐる賭博に金銭を賭けていたことが相次ぎ発覚。保守党の支持率は回復しなかった。

英総選挙に向けては、ブレグジットを推進した右派ポピュリスト、ナイジェル・ファラージ氏が新党「リフォームUK」の代表となり下院選に出馬したことも注目され、同党が支持率で保守党を追い上げた。

スターマー氏とは

労働党を率いるスターマー氏は、イングランド南部オクステッド出身の元検察官。「労働者階級出身」を自称する。父親は工具職人、母親は看護師だった。

地元の学校を卒業後、家族で初めて大学に進学し、英リーズ大で法律を学んだ。後にオックスフォード大で学んだ。

1987年に法廷弁護士となり、やがて人権法を専門とした。

2008年には、イングランドウェールズの検察トップ、公訴局長に任命された。

2015年に、ロンドン北部のホルボーンおよびセントパンクラス選挙区から初当選。ジェレミー・コービン労働党党首のもと、影の内閣に入る。影のブレグジット担当相として、ブレグジットの是非を問う2度目の国民投票の実施を検討すべきだと主張した。

2019年総選挙での労働党大敗を受け、党首選に立候補し、2020年4月に勝利した。

勝利演説でスターマー新党首は、労働党を「自信と希望に満ちた新時代へ」導くと約束した。

労働党の主な公約は?

労働党がこれまでに発表した公約の一部は、次の通り――。

・公的医療を提供する国民健康サービス(NHS)の診察について、長期にわたる順番待ちが深刻な問題となっているため、イングランドで毎週4万件の予約診療を増やす。この資金源にするため、納税回避や非定住者の税優遇など「抜け穴」を取り締まる

・小型ボートを使った違法移民の密航を手配する犯罪組織を取り締まるため、国境警備の中心となる機関を新設

・住宅不足解消のため、関連法を改正し、150万戸の新規物件を新築する。初めて自宅を購入しようとする人に、新築の集合住宅で優先的に購入できるようにする

・教師を新たに6500人増員。私立学校への税優遇廃止を資金源とする

【解説】目覚ましい勝利と変わらない難問山積――クリス・メイソン政治編集長
この出口調査の結果を見て、その意味するところをかみしめてみたい。

保守党は、選挙で確実に勝つ機械のように動くことが実に多い政党だ。成功エネルギーのかたまりのような政党だ。その保守党が、粉々に打ち砕かれ、大敗した。

わずか5年前、労働党は屈辱的なまでに惨敗し、1935年以来、最も少ない議席数にまで落ち込んだ。

労働党は今後10年間は立ち直れないと、大勢が繰り返した。

ボリス・ジョンソン氏はわずか2年前、自分が2030年代まで、保守党の首相を3期務めるかもしれないと公言していた。

しかし、5日朝までに判明する実際の結果が、この出口調査結果に近いならば、労働党は驚異的なカムバックを実現したことになる。

労働党が僅差で勝つだけでも、ヒマラヤ登頂なみに厳しい道のりだったはずだ。

しかし出口調査は、圧勝する見通しを示している。

この結果は、何を示しているのだろう。

私たちは今、有権者の動向がかつてないほど揺れ動く世界に生きている。かつてないほど多くの場所で、かつてより多くの人が、これまで以上に頻繁に、かつ以前より素早く、政治に対する考えを変える世の中になっている。

明日の昼頃には、2年足らずの間に4人目となる首相が誕生する見通しだ。

イギリス政界を揺らしてきた旋風はこうして、今後も吹き続ける。

労働党が野党の立場から総選挙で勝利するのは、27年ぶりだ。

労働党が総選挙で勝つこと自体、19年ぶりだ。

前世紀の歴史書労働党について、ひとつのことを繰り返し語った。労働党は、選挙に負けるのがすさまじく上手だと。選挙に勝つよりもはるかに、はるかに何度も、労働党は負けてきた。

しかし今夜の労働党は、華々しいまでの大勝利を目の前にしている。

これまでいかに低迷していたかを思えば、まさに華々しい勝利だ。

それと同時に、どういう尺度で測っても、どの時代だろうと、どういう状況だろうと、実に目覚ましい勝利だ。

ただし、忘れてはならないことがある。新政権は今後、前政権をあれほど苦しめたすべての問題に、そのまま直面することになる。生活費、財政、税負担、危険な世界――などの巨大な諸問題は、与党がどれほどの圧倒多数を占めていても、決して消えたりしない。

イギリスの総選挙は開票作業が続いていて、公共放送BBC出口調査などに基づく予測として、最大野党・労働党が、議席過半数を獲得する見通しだと伝えました。
14年ぶりの政権交代が実現することになります。

目次 ※クリックすると項目に飛びます
1:労働党 スターマー党首 “変革はここから始まる”
2:労働党とは
3:労働党 スターマー党首とは
4日に投票が行われたイギリスの総選挙は開票作業が続いていて、公共放送BBCによりますとこれまでの開票の結果、日本時間の午前11時40分すぎの時点で議会下院の650議席のうち、
▼最大野党・労働党が137議席
▼与党・保守党が20議席
自由民主党が16議席
▼右派政党「リフォームUK」が2議席をそれぞれ獲得しました。

BBC出口調査や開票状況に基づく予測として、労働党が405議席を獲得する見通しだとして「労働党の圧倒的な勝利になる」と伝えています。

労働党は、過半数の326議席を大きく上回り、選挙前に比べ2倍近くに増えるという予測です。

一方、スナク首相率いる与党・保守党は154議席にとどまり、選挙前から大幅に減らすとしています。

自身の選挙区で当選を果たした労働党のスターマー党首は有権者を前に演説し「変革はここから始まる。あなたたちは投票した。今度は私たちが結果を出す番だ」と述べました。

開票作業は順調に進めば日本時間の午後、終わる見通しで、労働党過半数の326議席を獲得した時点で、14年ぶりの政権交代と、スターマー党首が次の首相に就任することが決まります。

「退屈」と言われるけれど 英労働党スターマー党首どんな人?

労働党 スターマー党首 “変革はここから始まる”

イギリスの総選挙で野党・労働党のスターマー党首はロンドンの自身の選挙区で当選したことを受けて演説し「国中の人たちが声を上げ、パフォーマンスの政治に終止符を打ち、公共サービスとしての政治に戻ることを求めている。変革はここから始まる。あなたたちは投票した。今度はわたしたちが結果を出す番だ」と述べました。

BBC “2年足らずで4人目の首相が誕生することに”

公共放送BBCは「労働党は劇的な勝利が目前だ。あすの昼までには2年足らずで4人目の首相が誕生することになりそうだ」と伝えています。

その上で「新政権は、生活費や財政、税金といった前任者が苦しめられた問題に取り組むことになる」と指摘しています。

BBCの前には予測確認しようと大勢の人

ロンドン中心部にある公共放送BBCの本部の前には建物に映し出される獲得議席の予測を確認しようと大勢の人が集まりました。

そして、予測が発表される現地時間の4日午後10時、日本時間のけさ午前6時の直前にはカウントダウンが始まり、大きな歓声が上がりました。

多くが最大野党の労働党を支持していて、なかには仲間どうしで「保守党は退場だ。保守党は退場だ」と歌い喜ぶ人たちの姿もみられました。

集まった人たちからは「イギリスにとって歴史的な日だ。保守党政権の終わりで、労働党の今後の健闘を祈りたい」とか「保守党政権では政治家のスキャンダルが相次いだので、政治の安定が必要だ。労働党がそれをもたらしてくれると期待している」といった声が聞かれました。

労働党とは

労働党は1900年、イギリスで階級社会が色濃く残る中、労働者を守る立場を掲げて創設されました。

そして、1924年に初めて政権の座につくなど、保守党とともに2大政党の一角を担ってきました。

第2次世界大戦後、「ゆりかごから墓場まで」と形容される手厚い社会保障制度を築きましたが、その後、労働組合が繰り返したストライキなどへの批判が高まり党勢は低迷しました。

1997年には、自由主義経済と福祉政策の両立を目指す「ニューレーバー=新しい労働党」を掲げ、中道路線に舵を切った当時のブレア党首が圧倒的な支持を集めて政権に返り咲きます。

10年以上にわたって政権を維持しましたが、2010年に総選挙で敗れてからは党内の路線対立が表面化しました。

2015年には鉄道の再国有化や核兵器の廃絶などを掲げた左派のコービン氏が党首に就任したものの、イギリスのEU離脱をめぐる方針の違いから下院議員の多くが不信任を突きつける事態にまで発展しました。

そして、EU離脱が最大の争点となった2019年の総選挙で大敗した責任をとってコービン党首が辞任したあと、弁護士出身のスターマー氏が党首に就任し、中道路線への回帰を図ってきました。

労働党 スターマー党首とは

労働党のキア・スターマー党首はイギリス南部サリー州出身の61歳です。

工具職人の父親と看護師の母親の間に生まれ、姉が1人、下に双子のきょうだいがいます。

両親は労働党の支持者で、名前の「キア」は党の創設者の1人で、初代党首を務めたキア・ハーディにちなんで付けられたとも報じられています。

母親は難病でしたが、スターマー党首は「母の勇気と生きようとする強い意志に大きな影響を受けるとともに、公的な医療サービスへの感謝を抱くようになった」と振り返ります。

スターマー党首は一家の中で初めて大学に進み、リーズ大学とオックスフォード大学の大学院で法律を学んだあと、主に人権問題を扱う法廷弁護士として国や大企業を相手取った訴訟で存在感を示しました。

2008年に検察局の長官に就任し、政治への信頼を揺るがした議員の不正経理問題で与野党の複数の議員を起訴するなど、刑事司法への貢献が評価され爵位を授けられました。

そして、2015年の総選挙に労働党の候補者としてロンドン中心部の選挙区から立候補し初当選すると、当時のコービン党首に指名され「影の内閣」でEU離脱担当相などを務めました。

さらに、2019年の総選挙で大敗した責任をとって辞任したコービン氏の後任として2020年に党首となり、堅実な運営で党の立て直しを進めるとともに、新型コロナ禍におけるジョンソン政権の不祥事や市場の混乱を招いたトラス政権の経済政策などを批判してきました。

私生活では、弁護士時代に知り合い公的な医療サービスに勤める妻との間に2人の子どもがいます。

趣味はサッカーで、現在も週末に仲間とプレーしているほか、イングランドプレミアリーグで冨安健洋選手が所属するアーセナルの熱烈なサポーターとして知られています。

過去の政権交代

イギリスでは第2次世界大戦後、いずれも2大政党の保守党と労働党の間で8回の政権交代が行われました。

(1)1回目は1945年でした。ナチス・ドイツが降伏した2か月後、10年ぶりに行われた総選挙で、それまで戦時内閣を率いた保守党のチャーチル首相がアトリー党首率いる労働党に敗れました。

(2)アトリー首相は「ゆりかごから墓場まで」と形容されるイギリスの手厚い社会保障制度を築きましたが、1951年、76歳のチャーチル前首相が政権を奪い返しました。

(3)1964年には、保守党のダグラスヒューム政権に代わって労働党のウィルソン政権が発足しました。

(4・5)ウィルソン首相は1970年、ヒース党首率いる保守党に政権を奪われましたが、続く1974年の総選挙で第1党となり、第3党の自由党の協力を得て首相に返り咲きました。

(6)1979年には、ストライキやインフレによる社会不安が増す中、ウィルソン氏のあとを継いだ労働党のキャラハン首相に対する不信任投票が可決し、総選挙ではサッチャー党首率いる保守党が大勝し、イギリス初の女性の首相が誕生しました。

(7)保守党はサッチャー首相のおよそ12年にわたる長期政権のあとメージャー首相が就任しましたが、1997年、右派でも左派でもない「第三の道」を掲げたブレア党首のもと、労働党が18年ぶりの政権交代を果たしました。

(8)そして2010年の総選挙ではキャメロン党首率いる保守党がブラウン首相の労働党に勝ち、第3党の自由民主党との連立政権を発足させました。

今回、政権交代が行われれば、14年ぶりで、戦後9回目となります。

英国で4日に投開票された総選挙(下院、定数650)は、出口調査によると、野党労働党過半数を大きく上回る議席を獲得し、スターマー党首が5日に次期首相に就任する見通しとなった。与党保守党にとっては歴史的敗北になるとみられ、14年続いた政権が幕を下ろすことになる。

労働党の獲得議席数は410議席。5年前の選挙では1935年以来の大敗を喫していたが、情勢は大きく転換する。

労働党のレイチェル・リーブス氏は当選後、「英国民が変化に票を投じたことが明らかになる」と述べた。同氏は英国初の女性財務相になる。

保守党は党結成以来最少の131議席にとどまり、議会解散時の346議席を大きく下回る見込み。生活費高騰や相次ぐ首相交代など不安定な政権運営が響いた形だ。

中道派の自由民主党は61議席ナイジェル・ファラージ氏率いる右派「リフォームUK」は13議席をそれぞれ獲得する見通し。リフォームUKの議席獲得は初めて。
スコットランド民族党(SNP)は10議席にとどまり、2010年以来最悪の結果となる見通し。1年余りで党首2人が辞任するなど混乱が響いた。

ある保守党議員はロイターに対し、「リフォームUKは今回明らかに健闘した。党内の一部からは保守党も右寄りになる必要があるという声が上がった。だが今回、労働党が中道で勝利したことを教訓とすべきだ」と語った。

極右「国民連合(RN)」が先月30日の下院議会選第1回投票で首位となったフランスとは異なり、英国の有権者は国際主義的な中道左派労働党に支持を移したことを出口調査は示唆している。

出口調査を実施したイプソスの調査ディレクター、キーラン・ペドリー氏は「この出口調査が正しければ、保守党にとって歴史的敗北だ。保守党は10年間政権を維持するかに見えたが、全てが崩れ去った」とロイターに語った。

- 4日投開票の英総選挙では与党・保守党が大敗し、トラス前首相のほか、現職の閣僚らが相次いで落選した。

閣僚では、シャップス国防相キーガン教育相、フレーザー文化相、ドネラン科学相、チョーク司法相ら10人が落選。スナク首相の後継候補の1人とみられていたモーダント下院院内総務も議席を失った。

シャップス氏は保守党の内部対立が敗北の原因だと批判。

議席を失った閣僚の数は、ブレア元首相率いる労働党が地滑り的な勝利を収めた1997年総選挙の際の7人を超え、過去最多となった。

🇬🇧リシ・スナック、別れの挨拶👋

🗣️私達は自分達が何者であるかという考えに忠実でなければならない。英国流の優しさ、良識、寛容さ。

困難が続いた日々…
しかし、私はあなた方の首相であったことを光栄に思い、この職を辞します。この国は世界最高の国だ。

そしてそれはすべてイギリス国民のおかげだ。私達の全ての業績、強み偉大さの真の源である。ありがとう。🐸

スナク英首相は5日、4日投票の総選挙惨敗を受け、保守党党首を辞任すると表明した。この後、チャールズ国王に面会し、首相辞任を申し出る。

「私はこの仕事に全力を尽くしてきたが、英国政府が変わらなければならないという明確なシグナルを受けた」と述べた。

「皆さんの怒り、失望を聞き、私はこの敗北の責任を取る。不眠不休で働き続けた保守党の候補者や選挙運動員の皆さんの尽力に見合う成果を出せなかったことを申し訳なく思います」と語った。

4日に投開票された英下院総選挙の出口調査で、ナイジェル・ファラージ氏率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が13議席を獲得する見通しとなった。同党が下院で議席を獲得するのは初めて。

ファラージ氏は英国の欧州連合(EU)離脱を強く訴えたことなどで知られる。同党は6月になって参戦を表明し、ただでさえ野党・労働党に大きくリードされていた与党・保守党の議席に食い込む形となった。

リフォームUKは移民流入を厳しく制限する政策を打ち出す見通しだ。

イギリスの総選挙は、最大野党・労働党が議会下院の650議席のうち400議席を超える大勝を収め、14年ぶりとなる政権交代が決まりました。

イギリスの複数のメディアによりますと、総選挙で大勝した最大野党・労働党のスターマー党首が5日、ロンドンのバッキンガム宮殿でチャールズ国王に任命され、首相に就任しました。

目次

労働党 スターマー党首 “変革はいま始まる”
保守党 スナク首相“申し訳ない” 辞意表明も実績アピール
スターマー党首の手腕に期待する声
専門家「国民の不満がうっ屈 中道戦略が安心感に]
新政権の外交政策
経済政策は
労働党とは
労働党 スターマー党首とは

4日に行われたイギリスの総選挙は開票作業がほぼ終わり、公共放送BBCによりますと日本時間の5日午後6時半の時点で議会下院の650議席のうち、最大野党・労働党が412議席と、選挙前に比べて議席数を2倍近く増やし、単独で過半数を獲得しました。

労働党のスターマー党首は、ロンドンで支持者を前に勝利演説を行い、「われわれはやりとげた。変革はいま始まる」と述べ、国のために尽くす政治を行うと強調しました。

イギリスの複数のメディアによりますと、総選挙で大勝した最大野党・労働党のスターマー党首が5日、ロンドンのバッキンガム宮殿でチャールズ国王に任命され、首相に就任しました。

一方、スナク首相率いる与党・保守党は121議席にとどまり、選挙前に比べ、議席数を200以上減らしました。

スナク首相は「この選挙に勝ったのは労働党だ。スターマー党首に電話で祝意を伝えた。敗北の責任は私が取る。申し訳ない」と述べ保守党の敗北を認めました。

保守党ではトラス前首相のほか、シャップス国防相やチョーク法相などスナク政権の閣僚も相次いで落選し、苦しい戦いぶりを象徴する結果となりました。

また、このほかの党については、
自由民主党が71議席
▽SNP=スコットランド民族党が9議席
▽右派政党「リフォームUK」が4議席などとなっています。
「退屈」と言われるけれど 英労働党スターマー党首どんな人?

労働党 スターマー党首 “変革はいま始まる”

イギリスの総選挙で最大野党・労働党過半数議席を獲得したことを受けてスターマー党首は、ロンドンで支持者を前に勝利演説を行い、「われわれはやりとげた。変革はいま始まる。希望の光が未来を取り戻すチャンスを得たこの国を再び照らしている」と喜びを語りました。

その上で「信頼を得るための闘いは、私たちの時代を決める闘いだ。私たちは自分たちが公共サービスとしての政治を行うのにふさわしいと必死に訴えてきた。新政権にとってはまずは、国が最優先で、党はその次だ」と述べて、国のために尽くす政治を行うと強調しました。

保守党 スナク首相“申し訳ない” 辞意表明も実績アピール

4日に行われたイギリスの総選挙で最大野党・労働党に敗れた与党・保守党のスナク首相は、5日、首都ロンドンの首相官邸前で演説し、辞意を表明しました。

そのうえで「国民に対し何よりもまず申し訳なく思っている。全力を尽くしたが、国民はイギリス政府が変わらないといけないという明確なメッセージを発信した。国民の怒りや失望を聞いた。この敗北の責任は私が負う」と述べ、責任は自身にあるとの認識を示しました。

その一方で、「首相に就任した際にこの国の経済に安定をもたらすと約束した。インフレはおさえられ、住宅ローンの利率は下がり、成長は戻った」と述べ、実績を収めたともアピールしました。

そして、大勝した最大野党・労働党のスターマー党首について「私が尊敬する、人のために尽くす立派な人物だ。彼の首相としての成功は、イギリスの成功となる」と述べ、エールを送りました。

BBC “2年足らずで4人目の首相が誕生することに”

公共放送BBCは「労働党は劇的な勝利が目前だ。あすの昼までには2年足らずで4人目の首相が誕生することになりそうだ」と伝えています。

その上で「新政権は、生活費や財政、税金といった前任者が苦しめられた問題に取り組むことになる」と指摘しています。

トラス前首相 落選

イギリスの総選挙で与党・保守党のトラス前首相は5日、自身の選挙区で労働党の候補に630票差で敗れました。

トラス前首相は、結果が発表されたあと公共放送BBCの取材に対して不法移民問題などについて「国民が望む政策を十分に実現できなかった」と述べました。その上で、政界にまだとどまりたいという意向を示した上で、「慌ただしい数週間で、昨夜は寝ていないので、少し時間をください」と述べ、その場をあとにしました。

防相 法相 教育相など閣僚落選

イギリスの総選挙で、保守党のシャップス国防相が落選しました。シャップス国防相は首都ロンドン近郊の選挙区で2005年以来、5期連続で当選してきましたが、今回は労働党の新人に敗れました。

落選が決まったシャップス国防相は「今回は労働党が勝ったというより、保守党が敗れたのだ」と述べました。

その上で「新しい政府が国防にGDP国内総生産の2.5%を費やすことを早急に約束しないかぎり、イギリスの軍だけでなくウクライナの友人たちも打撃を受けることをとても懸念している」と述べ、政権交代ウクライナへの支援に影響しないよう求めました。

このほか、スナク政権の閣僚ではチョーク法相とキーガン教育相などがこれまでに落選し、保守党の苦しい戦いぶりを象徴する結果となっています。

ハント財務相 “日本との関係変わらない”

与党・保守党の閣僚が相次いで落選するなか、日本で英語を教えていたこともあり知日派として知られるハント財務相が野党の候補をおさえて議席を守りました。

ハント財務相は、現地の5日明け方、南部サリー州の選挙区の開票所で、結果発表に臨み、みずからの当選がわかるとそれまでの緊張した表情が笑顔に変わり集まった支持者からも歓声が上がっていました。

このあとNHKの取材に応じたハント財務相は与党・保守党の敗因について「われわれは国民の信を失った。新型コロナの感染拡大、エネルギー価格の高騰、そしてロシアによるウクライナ侵攻といったいくつもの大きな課題に直面した。正しいこともしたが、間違ったこともした。そして、有権者は変化を望み、今夜、まさにそれが起こったのだ」と説明しました。

そして、今後の日本との関係について、「日本は東アジアにおける最も緊密なパートナーで関係は変わらないだろう。われわれは価値観を共有し、民主主義を信じ、貿易上の関係も強固なものだ。最近では天皇皇后両陛下のイギリスへの訪問も成功裏に終わった。両国の関係はこれからも強くなると信じている」と述べ、新政権も日本との関係を重視するという見方を示しました。

スターマー党首の手腕に期待する声

ロンドンの中心部では、総選挙の投票から一夜明けた5日、大勝を収めた最大野党・労働党のスターマー党首の手腕に期待する声などが聞かれました。

労働党の支持者の男性は「スターマー氏は合理的な人物であり、有能な首相になるだろう。国民に対して公平な政策を進めてほしい。保守党政権の14年は国内に分断をつくってしまった」と話し、別の男性は「イギリスは内向きになるのではなく、誰に対しても優しい社会であってほしいし、ほかの国と協力しながらグローバルな舞台に立ってほしい。けさはあいにくの雨だが、イギリスにとって雨の日はいつもどおりすばらしい日だ」と話していました。

一方、別の女性は「歴史的に労働党政権はめざましい実績を残しておらず、私は労働党を信用していない。スターマー氏は変化の時が来た、自分ならできると主張したが、その言葉どおり成果を出せるか見てみよう」と慎重な見方を示していました。

専門家「国民の不満がうっ屈 中道戦略が安心感に]

イギリスの政治や外交に詳しい慶應義塾大学細谷雄一教授はイギリス総選挙の結果について「14年の保守党政権の間に国民の不満がうっ屈するなか、労働党スターマー党首の中道戦略が国民の安心感につながった」と説明しました。

与党・保守党が大敗した背景として、細谷教授は、▼ジョンソン元首相が新型コロナ対策の規制が続く中首相官邸で開かれたパーティーに参加していた問題に加え、▼保守党の候補者などが今回の選挙の時期をめぐり賭けを行っていたことが決定打になったと指摘しました。

そして、▼右派政党「リフォームUK」がイギリスのEUヨーロッパ連合からの離脱などを経て右傾化した保守党の支持層の受け皿になったと分析しています。

新たに誕生するスターマー政権について、細谷教授は、物価高やインフレ、またエネルギー価格の高騰などの課題を挙げ、「イギリスが抱えているさまざまな問題が即座に解消されるわけではなく新政権が成立したあともスターマー氏に対し厳しい国民の視線が向けられることになる」と述べました。

対外政策で最も難しいのはアメリカとの関係だとしたうえで「前のトランプ政権は保守党政権だったので比較的良好な関係が維持できた。もし、トランプ政権が再び誕生すると労働党とは、イデオロギー的に大きくかい離した政策になる。

そうなった時に中東政策をめぐって両国の間でさまざまな摩擦が生じてくる可能性がある」としています。

また、日本との関係について、細谷教授は労働党は伝統的にヨーロッパ大陸との関係をより重視する傾向があるとしたうえで、「『影の外相』のラミー氏は日本を依然として重視すると約束している。労働党は中道派の現実主義路線の議員が中心となっているので、インド太平洋や、日本への関心が低下することになっても、政策を大幅に修正することはないだろう」としています。

また、ウクライナ支援について、イギリスが世界をリードする従来の姿勢は変わらないとみています。そのうえで細谷教授は、「世界中で二極化が進み、極右・極左が台頭し、さらには中道が大幅に後退して民主主義の危機が論じられる中、イギリスでは中道左派である労働党過半数を大幅に超える議席を確保し、安定的な政権運営が可能になった。民主主義の強じんさを示した結果と言える。イギリス政治の安定性や国際社会での影響力にもつながっていくと思う」と指摘しました。

新政権の外交政策

労働党で「影の外相」を務め、新政権で外相に就任する見通しのデビッド・ラミー氏は、総選挙を前に2日、記者会見し、「進歩的な現実主義」と銘打った労働党外交政策を説明しました。

この中で、離脱したEUへの再加盟は目指さないものの「EUとの関係のリセットが必要だ」と述べ、安全保障面の連携の強化や貿易関係の見直しを進めたい考えを示しました。

そして、イギリスのウクライナへの支援は変わらず、ロシアのプーチン政権は、イギリスやヨーロッパにとって重要な課題で、ロシアに対して強力な政策が必要だとしています。

また日本との関係については「われわれにとって極めて重要だ。ウクライナ侵攻というヨーロッパの危機に際し、日本が果たした役割は大きい」と日本の貢献を評価した上で、保守党の政権下で進んできた日本とイタリアとの次期戦闘機の共同開発を歓迎し、続けていく考えを示しました。

そして「日本が近隣国との間で直面する課題も認識している。共に課題に取り組む」と述べました。さらに中国については、保守党政権は一貫した政策を持っていなかったと批判した上で安全保障上の懸念には対応する必要があるとしながらも中国に関与し続けることが重要だという認識を示しました。

経済政策は

各党の公約を分析しているキングス・カレッジ・ロンドンのアナンド・メノン教授は、経済成長を柱にする労働党の公約について「経済成長をどのように達成するのかはっきりしていない。

経済についての公約はどちらかというとあいまいで、表面的で政権を担ったときにしなければならない厳しい選択には触れていない」と指摘しました。

その上で各地で賃上げを求めるストライキを念頭に「公共部門で働く労働者と賃上げ交渉にどう折り合いを付けるか大きな決断に迫られる」としています。

そして「低成長や低生産性といった10年または15年続く長期的な問題は解決にも長い時間がかかるだろう。一方、有権者はただちに成果が出ることを望んでいる」として、数年のうちに経済状況が好転しなければ支持者の労働党離れが進む可能性があると指摘しました。

労働党とは

労働党は1900年、イギリスで階級社会が色濃く残る中、労働者を守る立場を掲げて創設されました。

そして、1924年に初めて政権の座につくなど、保守党とともに2大政党の一角を担ってきました。

第2次世界大戦後、「ゆりかごから墓場まで」と形容される手厚い社会保障制度を築きましたが、その後、労働組合が繰り返したストライキなどへの批判が高まり党勢は低迷しました。

1997年には、自由主義経済と福祉政策の両立を目指す「ニューレーバー=新しい労働党」を掲げ、中道路線に舵を切った当時のブレア党首が圧倒的な支持を集めて政権に返り咲きます。

10年以上にわたって政権を維持しましたが、2010年に総選挙で敗れてからは党内の路線対立が表面化しました。

2015年には鉄道の再国有化や核兵器の廃絶などを掲げた左派のコービン氏が党首に就任したものの、イギリスのEU離脱をめぐる方針の違いから下院議員の多くが不信任を突きつける事態にまで発展しました。

そして、EU離脱が最大の争点となった2019年の総選挙で大敗した責任をとってコービン党首が辞任したあと、弁護士出身のスターマー氏が党首に就任し、中道路線への回帰を図ってきました。

労働党 スターマー党首とは

労働党のキア・スターマー党首はイギリス南部サリー州出身の61歳です。

工具職人の父親と看護師の母親の間に生まれ、姉が1人、下に双子のきょうだいがいます。

両親は労働党の支持者で、名前の「キア」は党の創設者の1人で、初代党首を務めたキア・ハーディにちなんで付けられたとも報じられています。

母親は難病でしたが、スターマー党首は「母の勇気と生きようとする強い意志に大きな影響を受けるとともに、公的な医療サービスへの感謝を抱くようになった」と振り返ります。

スターマー党首は一家の中で初めて大学に進み、リーズ大学とオックスフォード大学の大学院で法律を学んだあと、主に人権問題を扱う法廷弁護士として国や大企業を相手取った訴訟で存在感を示しました。

2008年に検察局の長官に就任し、政治への信頼を揺るがした議員の不正経理問題で与野党の複数の議員を起訴するなど、刑事司法への貢献が評価され爵位を授けられました。

そして、2015年の総選挙に労働党の候補者としてロンドン中心部の選挙区から立候補し初当選すると、当時のコービン党首に指名され「影の内閣」でEU離脱担当相などを務めました。

さらに、2019年の総選挙で大敗した責任をとって辞任したコービン氏の後任として2020年に党首となり、堅実な運営で党の立て直しを進めるとともに、新型コロナ禍におけるジョンソン政権の不祥事や市場の混乱を招いたトラス政権の経済政策などを批判してきました。

私生活では、弁護士時代に知り合い公的な医療サービスに勤める妻との間に2人の子どもがいます。

趣味はサッカーで、現在も週末に仲間とプレーしているほか、イングランドプレミアリーグで冨安健洋選手が所属するアーセナルの熱烈なサポーターとして知られています。

過去の政権交代

イギリスでは第2次世界大戦後、いずれも2大政党の保守党と労働党の間で8回の政権交代が行われました。

(1)1回目は1945年でした。ナチス・ドイツが降伏した2か月後、10年ぶりに行われた総選挙で、それまで戦時内閣を率いた保守党のチャーチル首相がアトリー党首率いる労働党に敗れました。

(2)アトリー首相は「ゆりかごから墓場まで」と形容されるイギリスの手厚い社会保障制度を築きましたが、1951年、76歳のチャーチル前首相が政権を奪い返しました。

(3)1964年には、保守党のダグラスヒューム政権に代わって労働党のウィルソン政権が発足しました。

(4・5)ウィルソン首相は1970年、ヒース党首率いる保守党に政権を奪われましたが、続く1974年の総選挙で第1党となり、第3党の自由党の協力を得て首相に返り咲きました。

(6)1979年には、ストライキやインフレによる社会不安が増す中、ウィルソン氏のあとを継いだ労働党のキャラハン首相に対する不信任投票が可決し、総選挙ではサッチャー党首率いる保守党が大勝し、イギリス初の女性の首相が誕生しました。

(7)保守党はサッチャー首相のおよそ12年にわたる長期政権のあとメージャー首相が就任しましたが、1997年、右派でも左派でもない「第三の道」を掲げたブレア党首のもと、労働党が18年ぶりの政権交代を果たしました。

(8)そして2010年の総選挙ではキャメロン党首率いる保守党がブラウン首相の労働党に勝ち、第3党の自由民主党との連立政権を発足させました。

今回、政権交代が行われれば、14年ぶりで、戦後9回目となります。

官房長官「新政権とも日英関係いっそう強化」
官房長官閣議のあとの記者会見で「日本とイギリスは価値と原則を共有する重要なパートナーであり、新政権との間でも日英関係をいっそう強化するとともに、自由で開かれたインド太平洋の実現のほか、中東情勢やウクライナ情勢といった国際社会の諸課題にも共に取り組んでいく」と述べました。

自民 茂木幹事長「イギリスの外交政策 大きく変わらない」
自民党の茂木幹事長は京都市で記者団に対し「労働党にまずはお祝いを申し上げたい。新政権ができても、イギリスの外交政策が大きく変わることはないとみており、良好な関係づくりや国際社会での協力を進めていきたい。フランスやアメリカでも国政選挙や大統領選挙が行われるので国際社会への影響は注視していきたい」と述べました。

木原防衛大臣「次期戦闘機の開発 着実に推進」
木原防衛大臣閣議の後の記者会見で、イギリス・イタリアと進めている次期戦闘機の開発について「重要性は、なんら変わることはなく、共同開発はしっかり進めていく。大臣レベルも含めて引き続き3か国で緊密に連携しながら着実に推進していく」と述べました。

立民 泉代表「イギリスの政権交代 大きな勇気」
立憲民主党の泉代表は記者会見で「イギリスの政権交代は、われわれにとって大きな勇気となる。イギリスでは日本と似て与党側の不祥事や経済政策の失敗で、政権に対する不満がかなりたまっていた。日本でも政権への国民の怒りは大きく、次の衆議院選挙で政権交代を果たしたい」と述べました。

4日に投開票された英議会下院の総選挙で、カトリックシン・フェイン党が初めて英領北アイルランドで最大勢力となった。

過激組織アイルランド共和軍(IRA)の元政治部門であるシン・フェイン党は18議席のうち7議席を獲得し、2019年の前回選挙と同数を保った。

プロテスタント系親英政党・民主統一党DUP)は8議席から5議席に減らし2位に転落。01年以来最悪の結果となった。党創設者イアン・ペイズリー氏の息子であるイアン・ペイズリー・ジュニア氏が落選した。1970年からこれまで2代にわたって議席を保持していた。

シン・フェイン党は22年の北アイルランド議会選挙で初めて第1党となり、続く23年の地方選でも勝利した。

北アイルランド自治政府のオニール首相はBBCに、「(アイルランド島の)風景が変わりつつあるのは間違いない」と語った。

総選挙でスターマー党首が率いる労働党が圧勝したことについて、英政府、北アイルランド自治政府アイルランド政府の関係をリセットする好機だと述べた。

アイルランドのマーティン外相は、北アイルランドにおける30年にわたる宗派間の暴力に終止符を打った98年のベルファスト合意(聖金曜日合意)の精神を歴代の保守党政権は「実際には受け入れていなかった」と述べた。

ハリス首相も「今こそ大いなるリセットの時だ」とし、両国の平和プロセスと将来の可能性に対し、スターマー氏と同じだけのエネルギーと注ぎたいと表明した。

d1021.hatenadiary.jp


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