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英国で来週の総選挙を前に、与党保守党を率いるスナク首相と野党労働党のスターマー党首が最後のテレビ討論会を行い、互いに個人攻撃や党の信頼性への疑問をぶつけ合う激しい論戦を展開した。

足元の世論調査では、労働党の支持率が保守党を約20ポイントも上回っており、14年ぶりに保守党から労働党への政権交代が実現しそうだ。

劣勢に立つスナク氏は、移民や税制、女性の権利などを巡ってスターマー氏がはっきりとした態度を示していないと批判。有権者に対して労働党に政権を委ねないでほしいと訴えた。

有権者の関心が高い移民問題でスナク氏は、移民を本国に戻すというスターマー氏の方針を否定し、移民の多くがイランやシリア、アフガニスタンからやって来ている点を挙げて、これらの国の指導者と話し合いで解決しようとするなどあり得ないと切り捨てた。

一方スターマー氏は、スナク氏が裕福過ぎてごく普通の国民の心配事など理解できないと反撃。14年におよぶ保守党政権下で英国は疲弊しており、物価高騰や生活費増大で苦しむ多くの家庭が直面するさまざまな問題については、自分の方が良く把握していると強調した。

ユーガブの調査によると、最後の討論会における両氏の勝負は「引き分け」との判断が示された。

スナク氏は選挙戦開始のタイミングがノルマンディー上陸作戦の記念日で、式典に参加しなかったことで風当たりが強まったほか、与党候補者などのスキャンダルにも見舞われている。

ただスターマー氏についても、演説では原稿を機械的に読んでいるだけで、公共サービス拡充に必要な財源捻出方法についても十分な根拠を提供していないなどと有権者から厳しい声が聞かれる。

討論会ではある聴衆が「あなた方は本当にこの偉大な国で次の首相候補として最良なのでしょうか」との質問を浴びせ、大きな拍手を受ける場面もあった。

イギリスで7月4日の総選挙で政権を争う与党・保守党のスナク首相と、最大野党・労働党のスターマー党首が選挙前の最後の討論会に臨み、経済政策などをめぐって激しい論戦を繰り広げました。

スナク首相とスターマー党首の討論会は26日、公共放送BBCの主催で行われました。

選挙戦では世論調査の支持率で労働党が大きくリードし、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びています。

討論会では、巻き返しを図るスナク首相がこれまでにインフレ率を下げたとアピールするとともに、不法入国者をアフリカのルワンダに移送する政策を実行に移すと強調しました。

そのうえで、労働党は政権についたら増税に踏み切り、不法入国者が増えると主張し「労働党に確信が持てないなら屈してはならない。保守党に投票を」と有権者に呼びかけました。

これに対してスターマー党首は、スナク首相が国民の苦しい生活を理解していないとして、「全国の人たちの話にもっと耳を傾ければ、そこまで浮世離れしないかもしれない」と述べその姿勢を批判しました。

そして、増税を否定するとともに、公約の中心に経済成長を据えているとし「14年間の混乱に終止符を打ちこの国を再建したいなら、労働党による変革に投票してほしい」と訴えました。

討論会はイギリス全土に中継され、大手調査会社による視聴者を対象にした調査では、勝ったのはスナク首相と答えた人が50%、スターマー党首とした人も50%で、互角の結果となりました。

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米国で機密暴露の罪に問われ、英国で収監されていた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告がついに自由を勝ち取った背後には、オーストラリア政府の粘り強い外交努力があった。

アサンジ氏は米検察当局との司法取引に合意。26日に米自治サイパンの連邦裁判所に出廷し、起訴されていた計18件の罪のうち米スパイ活動法違反の罪について有罪を認めた。禁錮刑を言い渡されたが、英国の刑務所での収監期間を差し引かれ、約14年ぶりに自由の身となった。

アサンジ氏の弁護士、ジェニファー・ロビンソン氏がアサンジ氏釈放後に真っ先に口にしたのは、オーストラリアのアルバニージー首相への謝意だった。

ロビンソン氏はオーストラリア政府の外交努力と米当局への集中的な働き掛けが釈放に大きな役割を果たしたと指摘。「オーストラリア当局者は米国との接触の際に、首相の完全な権限の下で行動しているという認識を常に持っていた」と記者団に述べた。

アルバニージー首相は、米英両国政府との安全保障関係をテコに国民1人の窮状を救うべく強力に自国の立場を主張したと述べ、アサンジ氏の釈放はオーストラリアの勝利だと胸を張った。

アサンジ氏の妻ステラさんはアサンジ氏のキャンベラ到着直後、「アルバニージー氏と、ジュリアン釈放のために尽力してくれた関係者に感謝したい。解放を実現してくれたオーストラリアの人々にも感謝したい。みなさんの支持がなければ、ジュリアンが自由を得られるような政治的な余地は生まれなかったでしょう」と話した。

<政治的な変化>

米国がアサンジ氏の引き渡しの合法性を巡り英国で困難に直面する中、オーストラリアの議員や外交官が米英両政府への圧力を強めたことが、アサンジ氏解放を後押しした。

 オーストラリアでは保守政党が政権を握っていた10年前、政界にアサンジ氏への支持はほとんど見られなかった。しかし2023年に数十人から成る超党派議員グループがアサンジ氏釈放を支持したことで状況が変わったと、アサンジ氏の父親のジョン・シプトン氏は振り返った

シプトン氏は、豪政府は「実に素晴らしかった」と絶賛。駐米大使のケビン・ラッド元首相駐英大使のスティーブン・スミス元国防相をほめたたえた。

解決策を模索するため昨年9月に米ワシントンに赴いた豪超党派グループの一員であるバーナビー・ジョイス元副首相は、この時の働き掛けにより、オーストラリア側が両国間の安全保障関係の妨げになっているこの問題の解決を望んでいるということが米議員に伝わったと振り返った。

アサンジ氏釈放運動のアドバイザーである弁護士のグレッグ・バーンズ氏によると、このワシントン訪問によって米国の政治家たちの間に「アサンジ氏釈放は党派的な問題ではない」との見方が広がったという。

ある政府関係者は、2021年1月に英裁判所がアサンジ氏の米国への身柄引き渡しは不公正だとの判断を示したことを受けて、当時の影の司法相のマーク・ドレイファス氏がアサンジ氏に対する訴追を終了するよう求める声明を発表したのが最初の大きな転機だったと述べた。

「オーストラリアの主要政党がアサンジ氏釈放を支持しているという最初の兆候だった」とした。

<もう十分だ>

2022年5月に労働党が政権を奪うと、アサンジ氏はついに豪政府の外交的支援を受けるようになった。同年終盤、アルバニージー氏は下院でアサンジ氏釈放を訴えた。12年以降で初めて首相として議会でこの問題に言及。「もう十分だ。この問題を終わらせるべきときがきた」と訴えた。

政府関係者によると、アルバニージー氏とペニー・ウォン外相、ドレイファス司法相など政府高官は訪米の機会を利用し、密かに米政府高官に対して働き掛けを行った。

さらに22年終盤にはスミス氏とラッド氏がそれぞれ英国と米国の豪大使に就任。スミス氏は23年4月にベルマーシュ刑務所に収監されていたアサンジ氏を訪問した。

豪国立大学のマーク・ケニー教授は、米英豪の安保枠組み「AUKUS(オーカス)」を通じてオーストラリアと米国の関係が深まり、外交努力が進んだとの認識を示した。

<詰めの交渉>

米当局は昨年7月まではアサンジ氏を起訴する方針を堅持していた。ブリンケン米国務長官は同月、オーストラリアは米国の懸念を理解すべきだと述べていた。しかしそのわずか1カ月後、駐オーストラリア米大使のキャロライン・ケネディ氏は、合意は可能だと発言した。

オーストラリアの超党派議員団が9月にワシントンに赴き、米国の共和、民主両党議員にこの問題について説明したことを受け、バイデン政権は対応を軟化させるようになった。バイデン氏は今年4月、アサンジ氏の訴追を終了してほしいというオーストラリアからの要請について「検討中だ」と述べた。

ステラさんによると、英高等法院が5月、アサンジ氏の米国への身柄引き渡しについて、被告側による不服申し立てを認めたことが、司法取引交渉が進むきっかけになった。アサンジ氏の米国弁護士バリー・ポラック氏によると、最終交渉は長引き、数カ月にわたり断続的に行われた。そして、この数週間で一気に緊密になり進展したという。

同氏によると、米国にいかなる形でも足を踏み入れないことがアサンジ氏にとって重要だったため、サイパンでの手続きとなったという。

ステラさんの話では、24日夜にアサンジ氏がベルマーシュ刑務所からロンドンの空港に移送される際には、秘密保持のためにアサンジ氏の子どもにも釈放が伝えられていなかったという。

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