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イスラエル軍は15日、13日に実施したイスラム組織ハマスの軍事部門トップであるハンマド・デイフ指導者を標的とした空爆に続き、パレスチナ自治区ガザの南部と中部を攻撃した。

パレスチナ当局は、13日の攻撃で少なくとも90人が死亡し、数百人が負傷したと発表。現場にいたロイター記者が撮影した映像には、住民が煙炎の中、負傷者や死者が運び出される様子が映っていた。

南部ラファでは15日、住民によると、イスラエル軍が西部・中部地区にある家屋を数軒破壊。医療関係者によると、東部地区でパレスチナ人の遺体10体を収容した。

同軍はまた、ガザ中心部のブレイジおよびマガジ難民キャンプへの空爆戦車砲撃を強化。保健当局の発表によると、マガジ難民キャンプへの空爆パレスチナ人5人が死亡した。

パレスチナ保健当局によると、中心部のヌセイラートキャンプの家屋に対するイスラエル軍空爆パレスチナ人11人が死亡した。

イスラエル軍は、ガザ全域の数十カ所を標的とした空爆により、多数の武装勢力を殺害したと発表。時にはラファとガザ中心部で接近戦を行い、武装勢力を殺害したという。

武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門クッズ旅団によると、同部門の戦闘員がラファのヤブナキャンプで激しい戦闘を行った。

一方、米国務省によると、ブリンケン国務長官は15日にワシントンでイスラエルのツァヒ・ハネグビ国家安全保障顧問およびロン・デルメル戦略問題担当相と会談し、イスラエルハマスの停戦協定に関する意見相違を埋めるための「われわれの念頭にある現実的な解決策」について話し合った。

ブリンケン氏はまた、デイフ指導者を標的としたイスラエルの攻撃を受けて「ガザにおける最近の民間人犠牲者について深刻な懸念」も表明したという。

国連は15日、パレスチナ自治区ガザでの人道支援活動で、イスラエル当局から承認を得たとして、装甲車両や個人用防護具のさらなる搬入を開始すると発表した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のスコット・アンダーソン氏は、イスラエルの承認は国連が先月送ったガザ地区の安全と治安に関する書簡に応じたものだと説明した。

16日に搬入を開始する予定という。

国連はガザへの援助物資の搬入が妨げられているほか、搬入後の物資配給にも苦労していると訴えている。

アンダーソン氏は記者団に対し、携帯無線機などの「通信機器もいくつか承認された」と述べたが、安定したインターネット接続に関する国連の要請については協議がまだ続いているとした。

また、国連は適切な量と質の援助を行う必要があるが、いくつかの要因が依然として妨げになっていると指摘。移動制限や、援助要員の安全、予測不可能な労働時間、通信の課題、燃料不足などの問題を挙げた。

欧州連合(EU)は15日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区と東エルサレムパレスチナ人に対する「深刻かつ組織的な人権侵害」に関与したとして、イスラエルの5個人・3団体に対する制裁を発表した。

制裁対象となったのは、パレスチナ自治区ガザへ人道支援物資を運ぶトラックを定期的に襲撃しているとされるイスラエルの組織「ツァブ9」のほか、同国の組織「レバハ」の創設者Ben-Zion Gopstein氏、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区に無許可で前哨基地を建設したとされるIsaschar Manne氏など。

この1団体・2個人はすでに米国の制裁対象となっている。

イスラエルのスモトリッチ財務相は、今回の制裁について「友好国の間の不適切で容認できない措置」と表明。イスラエルの民主主義への非民主的な介入であり、イスラエル市民の表現と抗議の自由を侵害していると批判した。

その上で「入植地のイスラエル市民や右翼団体イスラエル市民への制裁は越えてはならない一線を越えている」とし、制裁の撤回を求めた。

制裁対象の個人・団体には資産凍結やEU諸国への渡航禁止といった措置が講じられる。

イスラム組織ハマスパレスチナ自治政府主流派のファタハは今月中に中国で和解に向けた話し合いを行う。ハマスファタハの高官が15日、ロイターに明かした。

両者は4月にも中国で和解を協議した。

ハマスはガザを実効支配して以来、ファタハと対立。最近ではファタハを率いるパレスチナ自治政府アッバス議長が、イスラエルとの戦闘を続けるハマスを批判し、ハマス側はアッバス氏がイスラエル側に立っていると反発するなど緊張した関係が続いている。

これまでエジプトをはじめとするアラブ諸国が両者の和解を働きかけてきたものの、不調に終わっている。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・281日目②)

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・282日目①)