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イスラエルのネタニヤフ首相は24日、パレスチナ自治区ガザの停戦案にイスラエルは引き続きコミットしていると述べた。

ネタニヤフ氏は議会で行った演説で「バイデン米大統領が支持を表明した、イスラエルの案にコミットしている。われわれの立場は変わっていない。イスラム組織ハマスを排除するまで戦争は終わらせない」と述べた。

これに先立ち、イスラエル軍のヘルジ・ハレビ参謀総長は、ガザ最南部ラファのハマス旅団がほぼ壊滅したと言える段階に近づいていると述べた。

ハレビ氏は「テロリストがいなくなったという意味ではないが、同旅団はもはや戦闘部隊として機能できないという意味で敗北した」と述べた。

ガザ地区ハマス副代表を務めるハリル・アル・ハイヤ氏はアルジャジーラテレビのインタビューに対しイスラエルが目的を達成しつつあると表明するなら、表明すればよい」とし、「イスラエルが終了したと確信する場合、ガザ地区から撤退すべきだ」と述べた。

ブリンケン米国務長官は24日、訪米中のイスラエルのガラント国防相と会談した。パレスチナ自治区ガザの戦後計画の迅速な策定を求め、イスラエル北部国境付近でイスラムシーア派組織ヒズボラとの緊張がこれ以上高まらないようにする必要があると訴えた。

国務省は会談後に発表した声明で「ブリンケン氏は、紛争後のガザ地区の安全や統治、復興を推進するための進行中の外交努力についてガラント氏に伝え、その取り組みがイスラエルの安全にとって重要であることを強調した」と説明した。

さらに「紛争のさらなる激化を回避し、イスラエルレバノン両国民の家族が自宅に戻れるような外交的解決に達することの重要性も強調した」としている。

米国はイスラエルに対し、ガザ地区の現実的な戦後計画を策定するよう繰り返し求めており、戦後計画がなければ、パレスチナ領土で無法と混乱、さらにはハマスの復活を招く恐れがあると警告している。パレスチナ人はイスラエルによる占領を終結させ、パレスチナ国家を樹立することによってのみ平和がもたらされると主張している。

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イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスとの間の停戦と人質解放に向けた交渉について「一時的な停戦合意には応じる用意がある」として、ハマスが要求する恒久的な停戦には応じない姿勢を改めて強調しました。ハマスは、イスラエル側が提案を拒否していると反発を強めていて、交渉の先行きはいっそう不透明になっています。

目次

国務長官 イスラエル国防相と会談
ガザ地区で行方不明の子ども 約2万1000人か

イスラエル軍は24日もパレスチナガザ地区での攻撃を続け、ガザ地区の保健当局は過去24時間に28人が死亡し、これまでの死者は3万7626人に上っているとしています。

イスラエルハマスの間では停戦と人質解放に向けた交渉が続いていますが、ネタニヤフ首相は23日、地元テレビ局のインタビューで「一部の人質が解放される一時的な停戦合意には応じる用意があるが、ハマスの壊滅という目標のため戦争を継続する決意だ」と述べ、ハマスが要求する恒久的な停戦には応じない姿勢を改めて強調しました。

アメリカが5月、イスラエル側のものとして明らかにした提案では、第1段階として6週間停戦し一部の人質を解放するのに続き、第2段階では恒久的な停戦を実現し残りの人質を解放するとされていて、地元メディアは24日、ネタニヤフ首相の「一時的な停戦合意には応じる」という発言はこの提案と矛盾していると伝えています。

イスラエルではこの発言が波紋を広げていて「合意の実現を妨げる可能性がある」という交渉関係者の見方が報じられているほか、ハマスに捕らえられている人質の家族らが「首相にはすべての人質を取り戻す義務がある」とする声明を発表しています。

一方、ハマスは声明を出し「停戦に向けた提案を拒否するものだ」と強く反発していて、交渉の先行きはいっそう不透明になっています。

国務長官 イスラエル国防相と会談

アメリカのブリンケン国務長官は24日、首都ワシントンを訪れているイスラエルのガラント国防相と会談しました。

アメリ国務省の発表によりますと、会談では、イスラエルイスラム組織ハマスの間で続く停戦と人質解放に向けた交渉をめぐって協議したほか、ブリンケン長官が、ガザ地区への人道支援に取り組む人員の安全を確保するためさらなる措置を取るよう求めたということです。

また、イスラエルと隣国レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラとの間で紛争の拡大が懸念される中、ブリンケン長官は、外交的な解決を目指すことが重要だと強調するとともに、イスラエルの安全に対するアメリカの関与は揺るがないと改めて伝えたとしています。

ガザ地区で行方不明の子ども 約2万1000人か

国際的なNGOセーブ・ザ・チルドレン」は24日、国連の報告書などをもとにした推計として、ガザ地区で行方が分からなくなっている子どもがおよそ2万1000人に上ると発表しました。

このうち、少なくとも1万7000人の子どもたちが保護者と離ればなれになっているほか、およそ4000人ががれきの下に取り残されているとみられるということです。

離ればなれになった子どもたちは、家族が常に避難を余儀なくされているため、再会を果たすことが難しくなっているとしています。

このほか、集団墓地に埋葬されたり、イスラエル軍に連れ去られたりした子どももいますが、その数は把握できていないということです。

セーブ・ザ・チルドレン人道支援の政策を担当するアレクサンドラ・サイエさんは、ロイター通信のインタビューに「家族や親族が全員亡くなっている場合も多く、子どもたちの身元を特定することがさらに困難になっている」と話しています。

国連のグテレス事務総長は24日、イスラエルに直接言及しなかったものの、パレスチナ地区ガザでの戦闘が始まって以降、自身に関する偽情報が拡散されていると非難した。

グテレス氏は記者会見で「同じ情報筋から、私が決してイスラム組織ハマスを非難せず、ハマスの支持者であると繰り返し聞かされた」と述べた。その上で「私はハマスを102回非難した。うち51回は公式演説で、残りは多岐にわたるソーシャルプラットフォームで非難した」と言明した。

イスラエルのエルダン国連大使は、グテレス氏の非難を「空虚な言葉」と指摘。「ハマスがこの戦争を生き延びるのを手助けするのがグテレス氏の唯一の目的だ。事務総長が国連の基準を順守することを拒否し、歪曲した現地の状況を描いているのは卑劣だ」とし、「グテレス氏はテロの共犯者で、本日辞任すべき」と述べた。

国連とイスラエルの関係は長年ぎくしゃくしていたが、ガザ戦闘中に悪化している。

イスラム組織ハマスパレスチナ自治区で対立する主流派ファタハが今月中国で行う予定だった和平協議が延期された。パレスチナ当局が24日明らかにした。新たな日程は設定されておらず、パレスチナ連帯の実現の可能性は薄いとみられる。

中国は4月、ハマスファタハが中国の仲介で北京で会合を開き、対話を通じて和解を目指す政治的意思を表明したと発表。ファタハハマスの関係者は、次回会合が6月中旬に行われると述べていた。

会合の延期を巡り、ハマス幹部はロイターに対し、ファタハが無期限の延期を要請したと語った。一方、ファタハ報道官は、イスラエルの攻撃が激化していることや「事態の複雑さ」を踏まえ、会合の日程を巡り中国大使と協議したとし、替わりの日程が提案されたものの、ハマスが参加を拒否したと説明した。ハマスはこれを否定している。

ドイツのベーアボック外相は24日、イスラエルレバノンの国境沿いでの衝突が激化し、中東の紛争が本格的に拡大するリスクが高まっていることを大きく懸念していると述べた。

ベーアボック氏は安全保障関連の会合で「意図しないエスカレーションと全面戦争のリスクは日を追うごとに高まっている」とし、「われわれはパートナーと共に、解決策を探るべく懸命に取り組んでいる」と述べた。

同地域を訪問中のベーアボック外相は、翌日に再度ベイルートに向かうという。

また、イスラエルイスラム組織ハマスとの戦いの中で自らを見失えば、パレスチナ自治区ガザの民間人が受けている被害に対する怒りが高まる中、イスラエル自身の安全が脅かされる恐れがあると、「友人」としてイスラエルに警告すると語った。

イスラエルのネタニヤフ首相は23日、テレビのインタビューで「ガザでの激しい戦闘が終われば、親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘が激化しているレバノンとの北部国境沿いにさらに部隊を展開できるようになると述べた。

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イスラエル政府によるドイツからの潜水艦・ミサイル艇購入に絡む不正行為の疑いを調査している委員会は24日、ネタニヤフ首相に警告を発した。

これまでに収集した証拠に基づき、ネタニヤフ氏が2009─16年に首相としての地位を利用し、正当な手続きなしに購入を許可したと最終的に判断する可能性があると通知した。

委員会はこの日公表した文書で、ネタニヤフ氏がこの行為により「国家の安全保障を危険にさらし、外交関係と経済的利益を害した」と指摘した。

ネタニヤフ氏はこれに対し、潜水艦はイスラエルの安全保障の中核で、「われわれを滅ぼそうとしているイランに対しイスラエルの存立を保障するものだ」と強調。同氏の事務所は声明で「歴史はネタニヤフ首相がイスラエルの安全保障のために正しい決断を下したことを証明するだろう」と述べた。

委員会は22年に前政権下で設置された。数億ドル規模に上る取引を巡る調査で収集した証拠のうち機密扱いでない部分を近く公表するという。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・261日目②)

イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は25日、レバノンイスラムシーア派勢力ヒズボラとの紛争の解決に努める方針を示し、外交的解決を望むと述べた。

パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの軍事作戦終結ヒズボラとの「合意」につながる可能性について、米当局者と協議してきたと明らかにした。

イスラエルと米国は今後数週間、合意を成立させるために取り組むつもりだと述べた。

「外交手段による合意が得られなければ他の手段による合意が必要なことは誰もが理解している。しかし今のところ外交活動に重点を置くことを望んでいる」と語った。

またイスラム組織ハマスに代わるガザの統治を巡り、米国、欧州、一部のアラブ諸国による共同の取り組みについて米国と協議していると述べた。

イスラエル最高裁判所は25日、現在、徴兵を免除しているユダヤ教超正統派の学生も徴兵しなければならないという判断を下した。連立政権存続で超正統派2政党を頼みとするネタニヤフ首相に打撃となる。

イスラム組織ハマスとの戦闘が長期化するにつれ、ユダヤ教超正統派学生の徴兵免除が問題視されるようになった。

最高裁は全員一致の判決で「厳しい戦争のさなか、不平等の負担はかつてないほど深刻」と指摘した。

連立政権に加わる超正統派政党の代表は、最高裁の判断に失望したとしながらも、政権を直ちに脅かす発言はしていない。

神学生の徴兵免除に関する法律は昨年失効したが、政府は引き続き許可していた。

議会ではこの問題に関する新たな法案が審議されており、幅広い合意が成立すれば危機を回避できる可能性があるが、合意が成立しない場合、ネタニヤフ政権が崩壊することも考えられる。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・262日目①)