国連安保理議長国ロシア イスラエル支援継続の米非難 米は反論https://t.co/686CJvjzIm #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 17, 2024
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をめぐり国連の安全保障理事会で会合が開かれ、議長国ロシアのラブロフ外相は、ガザ地区で多くの民間人が犠牲になっているとして、イスラエルへの支援を続けるアメリカを非難したのに対し、アメリカは停戦に向けた外交努力を続けていると反論しました。
国連安保理では17日、中東情勢をめぐる会合が開かれ、今月の議長国のロシアのラブロフ外相がみずから議長を務めました。
この中でラブロフ外相は「イスラエルがアメリカと行った大規模な軍事作戦は、おびただしい数の死傷者と破壊をもたらした。アメリカはイスラエルに武器や弾薬を供給することで、直接、紛争に加担しているのは誰の目にも明らかだ」と述べ、イスラエルへの支援を続けるアメリカを厳しく非難しました。
その上で「アメリカにとって重要なのは、人命ではなく、選挙でより多くの得点を稼ぐための策だ」と述べ、大統領選挙を控えたバイデン政権が国内で強い影響力を持つユダヤ系団体などに配慮して、イスラエルを擁護していると、指摘しました。
これに対してアメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、イスラエルとハマスとの停戦と人質の解放に向けた交渉について、「アメリカはエジプトとカタールと緊密に協力し、合意を成功させ、戦争に終止符を打つための努力をしている」と述べ、停戦に向けた外交努力を続けていると反論しました。
一方、イスラエルのエルダン国連大使は「人質が解放されるまで、この戦争は終わらない」と述べ、ハマスに軍事的な圧力をかけることが人質の解放につながるという、従来の主張を繰り返しました。
イスラエル国防相、人質解放合意へ条件整う 米国防長官と電話 https://t.co/EdV6IXE7Ti
— ロイター (@ReutersJapan) July 18, 2024
イスラエルのガラント国防相はオースティン米国防長官と電話協議し、パレスチナ自治区ガザでの軍事作戦によって人質解放に向けた合意を可能にする条件が整ったとの認識を示した。イスラエル国防省が17日、明らかにした。
発表によると、ガラント氏は「ガザにおけるIDF(イスラエル国防軍)の作戦が、人質返還の合意を達成するために必要な条件をもたらした」と述べた。
一方、イスラエル軍は17日もガザ中部を攻撃し、保健当局によると少なくとも9人が死亡した。南部ラファでは戦車による限定的な急襲作戦を実施した。
ガザ保健省によると、イスラエル軍の攻撃で過去24時間に少なくとも81人が死亡、198人が負傷した。
イスラエル軍は「ラファ周辺で情報に基づく精密作戦活動を続けている」と説明。過去1日にガザ各地で25の標的を空爆し、兵士の動きを監視するための構造物の破壊などを目的にガザ中部で活動を続けていると述べた。
イスラエル軍の16日の発表によると、軍は昨年10月の戦闘開始以降、イスラム組織ハマスの軍事部門指導部の半数を排除し、戦闘員約1万4000人を殺害または拘束したという。
イスラエル国防相 “交渉合意する条件整った” 首相は強硬姿勢https://t.co/QVci6HdEAm #nhk_news
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イスラム組織ハマスとの間の停戦と人質の解放に向けた交渉をめぐり、イスラエルのガラント国防相は軍事作戦の結果、合意する条件が整ったと述べました。ただ、ネタニヤフ首相はハマスへの強硬な姿勢を崩しておらず、交渉がまとまるか、予断を許さない状況です。
イスラエルとハマスとの停戦と人質の解放に向けた交渉が停滞する中、イスラエルのガラント国防相は17日、アメリカのオースティン国防長官と電話で会談し「これまでの軍事作戦の結果、人質の解放に向けハマスと合意するための条件は整っている」と述べました。
イスラエル軍はこれまでも「すべての人質を軍事作戦で取り戻すのは不可能だ」として、ハマスとの合意の必要性を訴えていて、ガラント国防相は会談でこの点を改めて強調したものとみられます。
ただ、ネタニヤフ首相はハマスへの強硬な姿勢を崩しておらず、イスラエルメディアは17日、ガラント国防相が、非公開の会合の場でネタニヤフ首相が交渉を妨げていると非難したと伝えるなど、今後、ハマスとの交渉がまとまるか予断を許さない状況です。
こうした中、イスラエル軍は17日もガザ地区の各地で攻撃を行い、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはガザ市中心部への空爆で子ども3人を含む少なくとも9人が死亡したと伝えていて、市民の犠牲が増え続けています。
ヒズボラ、イスラエルへの新たな攻撃を警告 民間人標的なら https://t.co/TqKg9mTr4P
— ロイター (@ReutersJapan) July 17, 2024
レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は17日、イスラエルがレバノンの民間人に対する攻撃を続ければ、ヒズボラはイスラエルに新たな攻撃を仕掛けると警告した。
ナスララ師はシーア派の最大の宗教行事とされる「アシュラ」のためにベイルートに集まった数万人のシーア派イスラム教徒に対するテレビ演説で「(イスラエルが)民間人を標的にし続ければ、(ヒズボラを含む)抵抗勢力はこれまで標的にしていなかった居住地をミサイルで攻撃する」と述べた。
国営メディアなどによると、イスラエル軍が16日にレバノンに対して行った攻撃で、子供3人を含む民間人5人が死亡した。前日には少なくとも民間人3人が死亡したという。
米軍、ガザ支援物資搬入の桟橋運用を終了 稼働わずか20日 https://t.co/dw6W4vwXlX https://t.co/dw6W4vwXlX
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米軍は17日、パレスチナ自治区ガザに海上から支援物資を運び込むためにガザ沿岸に設置した浮桟橋の運用を終了したと発表した。
バイデン大統領は3月に浮桟橋の設置を発表。5月には桟橋を経由してガザ地区への援助物資の輸送が開始された。ただ、悪天候と物資供給の難しさにより実質的な稼働は約20日にとどまった。
米中央軍副司令官のクーパー海軍中将は会見で「桟橋を使った海上任務は完了した。そのため、桟橋を使用する必要はなくなった」と述べた。
援助物資の分配作業は今後、イスラエルのアシュドッド港に移されるとし、現在キプロスもしくは船上にある援助物資が数日中にアシュドッドに運ばれる予定だと語った。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・283日目②)
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月18日)https://t.co/fFvGYYrkez #nhk_news
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イスラエル軍“人質解放 交渉合意必要” 首相と意見違い表面化https://t.co/5sIdCHwNpu #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 18, 2024
イスラエル軍はガザ地区での攻撃を続ける一方、情報機関とともに、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放には交渉による合意が必要だとの主張を強めていて、強硬姿勢を崩さないネタニヤフ首相との意見の違いが表面化しています。
イスラエル軍は、18日もガザ地区の各地で攻撃を行っていて、ハマスと連帯する武装組織、イスラム聖戦の指揮官ら2人を殺害したとしています。
イスラエル軍は去年10月の戦闘開始以降、ハマスの戦闘員などおよそ1万4000人を殺害または拘束し、軍事部門の幹部など指導層の半分を排除したとして、戦果を強調しています。
一方、イスラエルメディアは、停戦や人質の解放に向けた交渉をめぐって情報機関モサドのバルネア長官が閣議で人質となっている女性たちの状況にふれ、「彼女たちには時間がない」として合意を急ぐべきだと訴えたと伝えています。
バルネア長官の発言にガラント国防相や軍の高官も同調したということで、軍や情報機関は軍事作戦だけでは人質の解放は実現できないとの主張を強めています。
これに対しネタニヤフ首相は、連立政権を組む極右政党への配慮もあり、軍事的な圧力を強めることによってイスラエルに有利な条件で合意を目指す強硬な姿勢を変えておらず、政権内での意見の違いが表面化しています。