https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

イスラエル当局者は26日、カタールの首都ドーハで行われているパレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡る交渉から代表団を引き揚げたと明らかにした。イスラム組織ハマスの要求で交渉が「暗礁に乗り上げた」ためとしている。

交渉はエジプトとカタールが仲介。イスラエル当局者は、ハマスガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏がイスラム教のラマダン(断食月)期間中に戦闘をあおる試みの一環として外交を妨害しているとしている。

イスラエルイスラム組織ハマスの間の戦闘の休止をめぐる交渉は、双方の立場の隔たりが依然として埋まらず、ハマスは改めて完全な停戦などを求め仲介国からの提案を拒否したと伝えられるなど、交渉の行方は不透明さを増しています。

イスラエルハマスの間の戦闘の休止と人質の解放などをめぐる交渉は、仲介国のカタールで今月18日から続いています。

イスラエルメディアはイスラエル側が人質の解放にともなって刑務所から釈放するパレスチナ人の人数についてハマス側の要求に歩み寄っているなどと交渉の進展を伝えていました。

一方でハマスは25日、完全な停戦やイスラエル軍ガザ地区からの撤退を求める従来の立場を改めてカタールなどに伝えたと明らかにしました。

複数のイスラエルメディアは、ハマス側がイスラエルと仲介国からの提案を拒否したと伝えていて、イスラエル首相府も26日に「ハマスが再び妥協案を拒否し、極端な要求を繰り返している。イスラエルハマスの妄想のような要求には応じない」とする声明を発表しました。

双方の立場の隔たりが依然として埋まらないなか、交渉の行方は不透明さを増しています。

こうしたなかハマスのハニーヤ最高幹部は26日、ハマスを支援するイランのアブドラヒアン外相などと会談し、ガザ情勢について協議しました。

このなかでハニーヤ最高幹部は「われわれはイスラエルとの対立の中で、歴史的、運命的な転換点を迎えている」と述べて、改めてイランと結束しイスラエルに対抗していく姿勢を示しました。
「アマル病院が完全に機能停止」パレスチナ赤新月社
イスラエル軍が軍事作戦を行ってきた、ガザ地区南部ハンユニスの基幹病院「アマル病院」について、運営するパレスチナ赤新月社は26日、「完全に機能を停止した」と明らかにしました。

病院が40日以上包囲され、攻撃による死傷者も出ていたほか、イスラエル軍が病院関係者とけが人に退避を強制し、病院の入り口を封鎖したことなどを機能停止の理由にあげています。

イスラエル軍は25日、アマル病院の周辺でイスラム組織ハマス側の戦闘員20人以上を殺害したとしています。

パレスチナ赤新月社は「国際社会が病院のスタッフ、患者、病院に身を寄せていた人たちに必要な保護を提供することができず、アマル病院が機能停止におちいったことは遺憾だ」と非難の声をあげています。

WHO=世界保健機関は今月20日時点でガザ地区にある36の病院のうち23か所が機能しておらず、12か所が部分的に機能しているものの物資の不足など厳しい状況が続いているとして、一刻も早い停戦を求めています。

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は26日、訪米中のイスラエルのガラント国防相と2日目の会談を行った。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は大統領専用機「エアフォースワン」上で記者団に対し、サリバン氏はイスラエルに対する米国の「揺るぎない」支援を確約したと説明。パレスチナ自治区ガザへの人道支援の拡大に向けたイスラエルの取り組みの必要性について協議したと述べた。

その上で「イスラエルが民間人の犠牲を防ぐために可能な限りのことを行い、可能な限り戦略的に的を絞った作戦を実施し、(ガザ地区最南端)ラファの民間人を守るための作戦を目標にすることが重要になる」と語った。

米国のオースティン国防長官は26日、訪米中のイスラエルのガラント国防相と会談し、パレスチナ自治区ガザは「人道的大惨事」に見舞われており、民間人の保護が道徳的、戦略的に不可欠になるとの考えを示した。

オースティン長官はガラント国防相とワシントンの国防総省で会談。冒頭で「ガザ地区の民間人の犠牲があまりにも多い一方、人道支援はあまりにも少ない」とし、「ガザ地区は人道的大惨事に見舞われている」と述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は前日、国連安保理決議の採決に米国が拒否権を行使しなかったことを受け、予定していたワシントンへの代表団派遣を取りやめると発表。米国とイスラエルとの間の亀裂が深まっている。

会談後、国防総省は、オースティン氏はガラント氏と率直かつ直接的な議論を交わしたと発表した。

オースティン氏は、ガザ最南部ラファのハマス過激派を標的にする別のアプローチについて話し合う意向を示していた。

国防省高官によると、オースティン氏は、イスラエルがラファのハマス戦闘員のみを標的にする方策について議論したという。

イスラエルによるガザ攻撃は、緊密な同盟関係にあった米とイスラエルとの間の相違を拡大させている。ネタニヤフ氏がバイデン米大統領の制止を無視して攻撃に踏み切った場合、米国が軍事支援を制限する可能性も取りざたされつつある。

ただオースティン氏は、イスラエルと米国の安全保障上の絆は「揺るぎない。米国はイスラエルの最も親しい友人であり、それは変わらない」と述べた。

アメリカのオースティン国防長官は26日、ワシントンを訪れたイスラエルのガラント国防相と会談し、イスラエル軍が準備を進めるガザ地区南部ラファへの地上作戦に懸念を示し、地上作戦の代替案についてイスラエル側と協議しました。

この中でアメリカのオースティン国防長官は、ガザ地区の状況について「民間人の犠牲者があまりにも多く、人道支援はあまりにも少ない」と述べ、懸念を示しました。

そのうえで、オースティン長官は、南部ラファへのイスラエル軍による地上作戦について「ラファにいる150万人の市民の安全は、アメリカにとっても最優先事項だ。人道支援の安全確保のための実行可能な計画がない中では進めるべきではない」と述べ、地上作戦に代わる計画を協議したとしています。

ガラント国防相は、「人質解放交渉など、軍事や外交面の取り組みにおいては手を携えてイスラム組織ハマスへの圧力を強める必要がある」と述べ、アメリカの協力を求めました。

一方、イスラエル軍は、ハマスの戦闘員が活動しているとしてガザ地区各地の病院への攻撃を強めていて、南部ハンユニスの基幹病院「アマル病院」を運営するパレスチナ赤新月社は26日、病院が完全に機能を停止したと明らかにしました。

また、ガザ地区の保健当局は26日、地区最大のシファ病院についてイスラエル軍が包囲を強めていると発表し、依然として厳しい状況が続いています。

ガザ地区での軍事作戦を続けるイスラエルのガラント国防相は26日、アメリカのオースティン国防長官と会談しました。会談では、オースティン長官から南部ラファへの地上作戦に強い懸念が示され、それに代わるハマスの幹部に標的を絞った作戦などについて協議したということです。

イスラエルのガラント国防相は26日、ガザ地区で続ける軍事作戦について協議するため、支援を受けるアメリカを訪問してオースティン国防長官と会談しました。

この中でオースティン長官は「民間人の犠牲者があまりにも多く、人道支援はあまりにも少ない」と述べたうえで、150万人近くが身を寄せる南部ラファへの地上作戦について住民の安全確保のための実行可能な計画がない中では進めるべきではないと強い懸念を示しました。

アメリカ国防総省の高官によりますと、会談では、ハマスの幹部に標的を絞った作戦や、住民の退避に関する計画、それに人道支援の拡充などを協議したということです。

イスラエルはラファへの地上作戦を強行する姿勢を示していますが、国際社会からは住民の多大な犠牲を懸念する声が強まっていて、アメリカも代替案の検討をイスラエルに求めています。

こうした中でもラファを含む各地でイスラエルの攻撃は続いていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどは27日朝にラファへの空爆で少なくとも3人が死亡したと伝えています。

国連人権理事からパレスチナ自治区の特別報告者に任命されているフランチェスカ・アルバネーゼ氏は26日、イスラエルによるガザでの軍事作戦はジェノサイド(大量虐殺)に相当するとの見解を示した。その上で、各国に対し制裁と武器禁輸を直ちに実施するよう呼びかけた。

報告書で「ガザのパレスチナ人に対するジェノサイド犯罪行為を示す合理的な根拠がある」と指摘。他の行為なども通じて3万人以上のパレスチナ人が殺害されたとした。

その上で加盟国に対しイスラエルへの武器禁輸と制裁の実施」を求めた。

これに対し、ジュネーブイスラエル代表団は、今回の戦争はイスラム組織ハマスに対するものであり、パレスチナ住民に対するものではないとした。

国務省は26日、イスラエル戦時国際法に違反したかどうかの検証が続いており、最終的な結論には達していないと明らかにした。

政府は2月に武器支援を受ける国々に国際法を順守し、人道支援を妨害しないよう念を押す覚書を公表しており、同省のマシュー・ミラー報道官によると、この一環としてバイデン政権は5月8日までに議会に報告書を提出する見通し。

覚書は米国が提供する軍事装備品の使用に新たな条件を設けるものではないが、各国が要件を満たしているかどうかに関して90日以内に議会に報告するよう政権に義務付けている。

米政府高官によると、イスラエルは覚書を受けて米国に先週、パレスチナ自治区ガザで人道法に違反する形で米国から提供された武器を使用している事実はないとする文書を送った

ガザで多数の死者が出るとともに食料不足が深刻化する中、イスラエル軍イスラム組織ハマス掃討作戦に厳しい見方が強まっており、バイデン大統領に対し、イスラエルに供与する武器に使用条件をつけるよう求める声が高まっている。

イスラム組織ハマスによる昨年10月7日のイスラエル攻撃で人質になり、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されていたイスラエル人女性が、その間に受けた暴力や性被害を告白した。26日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

同紙によると、弁護士のアミット・スサナさんは、自宅で少なくとも10人の男たちに襲われ、殴られてガザ地区へ引きずり込まれた。その後55日間、民家や地下トンネルなどを転々とし、11月末に成立した人質とパレスチナ人囚人の交換で解放された。

スサナさんは8時間にわたる同紙とのインタビューで、ガザでの経験を詳細に語った。

当初は子ども部屋に1人で閉じ込められ、左足首を鎖でつながれた。「ムハンマド」と名乗る監視係が時々入ってきてベッドに並んで座り、スサナさんのシャツをめくって体に触れた。

生理はいつかと繰り返し聞かれた。スサナさんは監視係を遠ざけようと、10月18日ごろに生理が終わった後も1週間近く出血が続いているふりをした。

同24日ごろ、監視係が朝早く部屋に入ってきてスサナさんの鎖を外し、バスルームに入らせた。スサナさんが服を脱ぎ、バスタブで体を洗い始めた時、監視係が拳銃を持って入り口に現れた。

監視係はスサナさんに近づいて額に銃を突きつけ、殴りつけてタオルを外させた。スサナさんの体を触り、バスタブの端に座らせてさらに殴りつけたという。

ハマスに拉致された人質の家族が設立した団体「人質、行方不明者家族フォーラム」は声明で、スサナさんの「勇気ある証言」をたたえた。スサナさんや今も拘束されている人質全員が「英雄」だと述べ、「取り返しが付かなくなる前にこの勇者たちを帰還させなければ」と訴えた。

19歳の娘がハマスに連れ去られたという母親はスサナさんの証言について、「多くの人質が日々直面している悪夢と同じ。今この時も起きているかもしれない」「私たちの娘や家族を返して」と語った。

イスラエルのヘルツォグ大統領は同紙の報道を受け、26日にX(旧ツイッター)上で、スサナさんは「声を上げることのできないすべての人々、ハマスによる性犯罪と虐待の全被害者、あらゆる場所のすべての女性たち」を代弁しているとコメントした。

国連は今月、昨年10月7日の攻撃で強姦(ごうかん)などの性暴力が起きた可能性が高いとする報告書を発表。人質が強姦され、今も虐待を受けていることを示す確かな証拠があると指摘した。

ハマスの当局者は、CNNとのインタビューでこれを否定した。

国防総省は26日、米軍がシリアを空爆したとするシリアとイランの国営メディアの報道を否定した。

国防総省のシン報道官はワシントンで記者団に対し「われわれは昨晩、シリアで空爆を行っていない」と述べた。

シリアとイランの国営メディアは、米軍が26日早朝、シリア東部デリゾール県で空爆を行い、イラン革命防衛隊員を含む少なくとも7人の兵士のほか、民間人1人が死亡したと報道。

シリア国営メディアは、空爆はデリゾール県の住宅地と軍事施設を標的としたもので、少なくとも兵士19人と民間人13人が負傷したと報じた。イランの国営メディアは、米軍の空爆イラン革命防衛隊のアドバイザーが死亡したと報じた。

#1レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・170日目②)

#1レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・172日目①)