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パリオリンピックの開会式の一部の演出をめぐり、宗教上のやゆがあったなどとしてフランスの国内外で物議を醸していて、芸術監督を務めた男性が脅迫を受けたと訴えて当局が捜査に乗り出すなど波紋が広がっています。

先月26日に行われたパリオリンピックの開会式では、セーヌ川の上を選手団が船でパレードするなど華やかに行われましたが、演出の一部は物議を醸しました。

とりわけ式の後半に、派手な衣装で女装したダンサーらが一列に並んだ様子がキリストと弟子を描いたレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」の構図に似ていたことから、キリスト教をやゆしているなどとして、カトリック教会や保守層など国内外から批判が出ていました。

パリの検察当局は2日、オンライン上で殺害予告の脅迫を受けたとして芸術監督を務めた演出家のトマ・ジョリー氏から告訴状が提出されたことを明らかにしました。

このなかでジョリー氏は、自身が性的マイノリティーであることを理由に殺害を予告する脅迫を受けたとしていて、検察当局は偏見に基づいた犯罪=ヘイトクライムの疑いもあるとみて、捜査を始めました。

ジョリー氏は、「最後の晩餐」から着想を得たことを否定していて、マクロン大統領は2日、「芸術家へのいかなる脅迫も許されない」とコメントし、波紋が広がっています。

パリオリンピックのボクシング女子で、世界選手権では女子としての出場資格を認められなかった選手が出場していることをめぐり、イタリアのメローニ首相が競技の公平性に疑問を投げかけるなど、国際社会に波紋が広がっています。

IOC国際オリンピック委員会などによりますと、パリ大会のボクシング女子66キロ級に出場しているアルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手は、去年(23年)の世界選手権で男性ホルモンの一種、テストステロンの数値が高く、女子選手としての出場資格を満たしていないとして、当時の国際競技団体から出場資格を認められませんでした。

一方で、今大会のボクシング競技を管轄しているIOCは「選手の性別はパスポートに基づいて決定される」として出場の正当性を強調し、ハリフ選手は1日、イタリアの選手との初戦で相手が試合途中で棄権したことによって準々決勝進出を果たしました。

この試合について、イタリアのメローニ首相は「男性の遺伝的特徴を持つアスリートは女子の大会に参加させるべきではない。誰かを差別したいからではなく女性のアスリートが平等な条件で競技する権利を守るためだ」と述べ、公平性に疑問を投げかけました。

イタリア政府によりますと、メローニ首相は2日、パリでIOCのバッハ会長と面会した際にもこの試合に言及し、競技の公平性を確保するためのルールについて議論したということです。

こうした中、アルジェリアのオリンピック委員会は1日、声明を発表し、ハリフ選手に対してひぼう中傷が相次いでいると明らかにした上で「外国メディアによる悪意ある非倫理的な攻撃を、可能なかぎり強いことばで非難する。虚偽に基づくこれらの中傷の試みは、全く不当なものだ」と強く非難しました。

パリ大会のボクシングでは女子57キロ級でも、世界選手権で女子選手としての出場資格が認められなかった台湾の選手が2日の試合に勝ち、女子選手の出場資格をめぐる論争がさらに激しくなりそうです。

パリオリンピックの柔道男子100キロを超えるクラスで、初出場の斉藤立選手は3位決定戦でウズベキスタンの選手に敗れて、メダル獲得はなりませんでした。

22歳の斉藤選手は、ロサンゼルス大会とソウル大会で金メダルを獲得した父親の仁さんとの親子2代での金メダル獲得を目指して、初めてのオリンピックに臨みました。

斉藤選手は初戦の2回戦で、東京オリンピックの金メダリスト、チェコのルカシュ・クルパレク選手と対戦し、開始1分半すぎに内股で一本勝ちしました。

続く準々決勝では、キューバの選手との延長4分を超える試合を、内股で技ありを奪って勝ちました。

しかし準決勝では、ことしの世界選手権で優勝した韓国のキム・ミンジョン選手に背負い投げで一本を取られて敗れ、3位決定戦にまわりました。

3位決定戦ではウズベキスタンのアリシェル・ユスポフ選手と対戦し、開始1分過ぎに技ありを奪われると、そのまま、腕ひしぎ十字固めで一本を取られて敗れました。

斉藤「情けないです」

3位決定戦で敗れた斉藤立選手は、試合直後のインタビューで「情けないです」と話したあと「応援してくれた家族に対して、ここで諦めたら申し訳ないという気持ちで試合に臨みましたが、力不足でした。応援してくれた方々に情けない気持ちと申し訳ない気持ちしかありません」と話していました。

父と誓った金メダルめざして

斉藤立選手は父と誓った金メダルをめざして初のオリンピックに臨みました。

父はオリンピック2連覇を果たした柔道家 斉藤仁さん。

しなやかさや抜群の運動神経を生かした柔道を持ち味に、山下泰裕さんとの名勝負を繰り広げました。

斉藤選手も1メートル90センチあまり、体重160キロと体格に恵まれ柔らかさのある内股や体落としを持ち味にしています。

オリンピックの代表には去年8月、早々に内定しましたが、その後、12月に出場したグランドスラム東京ではけがの影響もあり5位に終わるなど苦しい戦いが続き「ことしは本当に地獄のような年。個人戦で1回も優勝していなくて、気持ちもきつくて、本当に落ちるとこまで落ちて失うものはない」とその心境を語っていました。

「みんなが望むものが金メダル」

「本当に追い込んだ稽古で自分で自分を超えないといけない」と稽古に打ち込みながら徐々に調子を上げていった斉藤選手。

ことし3月の国際大会では決勝でフランスのテディ・リネール選手と対戦。

敗れはしたものの、圧力をかけて得意の体落としに持ち込む戦い方で善戦し、「次につながる負け方、戦い方だった。絶対勝てたという気持ちが強いので悔しいが、自分の技が効いていた」と手応えをつかんだ一戦になりました。

そして、親子2代でのオリンピック制覇という偉業に向け、「お父さんと同じ舞台で立てることだけでも自分は誇っていいと思っているが、お父さんが望むものは絶対金メダルだと思うし、自分が望むものも、みんなが望むものが金メダルだと思っている。ここは絶対に譲れない」となみなみならぬ決意を持ってパリの畳に向かいました。

そして、その初戦はいきなり東京大会の金メダリスト、チェコのルカシュ・クルパレク選手との厳しい組み合わせとなりました。

序盤から相手の攻めを封じながら流れを作り、開始からおよそ1分半見事な内股で一本を奪いました。

その後、準決勝で敗れて3位決定戦に回りましたが、一本負けを喫し、初めてのオリンピックはメダルなしとなりました。

【準決勝】韓国の選手に敗れる

パリオリンピックの柔道男子100キロを超えるクラスで、初出場の斉藤立選手が、準決勝で、ことしの世界選手権で優勝した韓国のキム・ミンジョン選手に開始2分45秒、背負い投げで一本を取られて敗れました。

斉藤選手は3位決定戦にまわることになりました。

【準々決勝】キューバの選手に勝利

パリオリンピック柔道男子100キロを超えるクラスで、初出場の斉藤立選手が準々決勝でキューバの選手と対戦しました。

試合は延長戦に入って4分過ぎ、斉藤選手が内股で技ありを奪って勝ち、準決勝進出を決めました。

【2回戦】チェコ選手に一本勝ち

パリオリンピック柔道男子100キロを超えるクラスで、初出場の斉藤立選手が、初戦の2回戦で東京オリンピックの金メダリスト、チェコのルカシュ・クルパレク選手と対戦し、開始1分半すぎに内股で一本勝ちしました。

斉藤選手の父親は、ロサンゼルス大会とソウル大会で金メダルを獲得し、9年前に亡くなった斉藤仁さんで、親子2代での金メダルに向けて好スタートを切りました。

金メダルは最終聖火ランナー務めたフランスのリネール

柔道男子100キロを超えるクラスの決勝は、地元フランスのテディ・リネール選手と韓国のキム選手の対戦となり、リネール選手が払い腰で一本勝ちして、金メダルを獲得しました。

今大会の開会式で最終の聖火ランナーを務めたリネール選手は、5大会連続のメダル獲得で、金メダルはリオデジャネイロ大会以来3回目となります。

フランスは今大会柔道で初めての金メダル獲得で、リネール選手は会場でマクロン大統領からも祝福を受けました。

銀メダルは韓国のキム・ミンジョン選手、銅メダルはタジキスタンのテムル・ラヒモフ選手とウズベキスタンのアリシェル・ユスポフ選手でした。

陸上女子5000メートルの予選1組で日本の中長距離のエース、田中希実選手は15分00秒62のタイムで9着となり、各組の上位8着までが進める決勝には進めませんでした。

女子5000メートルの予選は2組に分かれて行われ、各組の上位8着までが決勝に進めることになっています。

1組には、2大会連続出場の田中選手と、初出場の山本有真選手が登場しました。

この組には、前回の東京大会で5000メートルと10000メートルの2種目を制したオランダのシファン・ハッサン選手や、5000メートルの世界記録保持者でエチオピアのグダフ・ツェガイ選手などの強豪がそろう中で、スタート直後から山本選手が飛び出して、3000メートルすぎまでトップに立ちました。

その後は、田中選手が先頭に立つと、後続の集団がペースを上げて追いつき、残り1周に入る時点で集団は9人になりました。
山本有真 予選1組で17位
ただ、ラスト1周で田中選手は後続の選手に次々と抜かれて15分00秒62で9着、山本選手は15分43秒67で17着となり、いずれも決勝に進めませんでした。

この組では、ハッサン選手が2着、ツェガイ選手が5着で、5日の決勝に進みました。

樺沢和佳奈 予選2組で19位

また、予選2組には初のオリンピックの樺沢和佳奈選手が出場し、15分50秒86で19着となり、決勝に進めませんでした。

田中希実 “現実が受け入れられない”

Q.5000メートルのレースについて
「決勝しか狙っていなかったので現実が受け入れられない。
 余裕を作れればよかったが、ラスト1周での足が残っていなかった。
 レースを引っ張りながら支配することができなかった。
 前回の東京大会より確実に進化できている自負はあるが、うまく出せなかった」

Q.次戦の1500メートルに向けて
「1500メートルではことし、不完全燃焼のレースが続いている。
 きょうがだめだった分、全部出し切るレースをしたい」

山本有真 “先頭を経験 すごくいい景色だった”

Q.5000メートルのレースについて
「自己ベストを出すことだけが目標だったので『どんなペースで行こうが、自分のペ  ース』と思って走った。
 先頭を走るといういい経験ができて、すごくいい景色を見せてもらった」

Qレースの反省点は
「勇気を持って前に出て走れたことはすごくよかったが、追いつかれた時に簡単に抜かされてしまう弱さも改めて痛感した」

樺沢和佳奈 “人生で一番楽しい5000m”

「ここに至るまでうれしいこともあったが、きついことのほうが多かった。
 支えてくれた方に感謝の思いを持って走りきった。
 結果としては思うように走れなかったが、今までの人生で一番楽しい5000メートルだった。
 15分ちょっとだったが、長いようで短かった」

田中希実 自信が裏目に… まさかの予選敗退

「ふわふわしてるというか、オリンピックなのにどこか夢の中みたいなちょっと地に足が着いていなかった」。

陸上女子5000メートルでオリンピック2大会連続の予選敗退となった田中選手はレースのあと、しばらくあおむけにトラックに倒れ込み、ぼう然とした表情を見せていました。

自信を持って臨んだ女子5000メートル。

去年、2回にわたって日本記録を更新し東京大会と比べて30秒以上もタイムを縮め、去年の世界選手権では、日本選手として26年ぶりの入賞となる8位に入るなど世界との距離を縮めてきました。

今シーズンも好調をキープしていて「15分を切るぐらいはいつでも走れる」と自信を口にしていました。

そして臨んだパリオリンピック最初のレース。

ともにスタートラインに立ったのは、東京大会で5000メートルと10000メートルの2冠を達成したオランダのシファン・ハッサン選手や、この種目の世界記録保持者でエチオピアのグダフ・ツェガイ選手など、世界トップクラスの強豪たちでした。

その存在が田中選手の判断を誤らせました。

「メンバーを見た時に先頭に行くのはあまりよくないと思ったが、何かしないと悔いが残るのも嫌だと考えた」と、3000メートルすぎで集団の先頭に立ちました。

そして、このままラスト1周に入ったものの「足が止まってしまった」と海外勢のラストスパートについていけず9位。

タイムも15分を切ることができず、あと1歩のところで決勝進出を逃しました。

レースのあと田中選手は「5000メートルに関しては決勝に残って当たり前と自負を持ってしまっていたところが盲点だったかと思う」と悔やみました。

ただ、田中選手には、東京大会で8位入賞を果たした1500メートルが残っています。

「とにかく本当に出し切って、これが今の自分の力だというものをちゃんと証明したい」。

女子中長距離のエースは、オリンピックの舞台で悔いのない走りをするために巻き返しを誓いました。

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