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11月のアメリカ大統領選挙に無所属で立候補を表明していたロバート・ケネディ・ジュニア氏が23日、選挙活動を中止し、共和党のトランプ前大統領を支持すると表明しました。

ケネディ氏は民主・共和両党から一部の支持層を取り込むとみられていただけに選挙戦への影響が注目されます。

ロバート・ケネディ・ジュニア氏はケネディ元大統領のおいで、去年10月、アメリカ大統領選挙に無所属で立候補を表明し、各地で活動を続けてきました。

ケネディ氏は23日、西部アリゾナ州で演説を行い、選挙活動を中止して、共和党のトランプ前大統領を支持すると表明しました。

ただ、選挙戦から完全に撤退はせず、一部の州では投票用紙に名前が載るようにするとしています。

演説でケネディ氏は「私はもはや選挙で勝利するための現実的な道筋があるとは考えていない」と述べ、活動中止の決断について支持者に理解を求めました。

また、トランプ氏と直接、議論をしたとしたうえで「深刻な違いもあるが重要な課題では一致している」と述べました。

トランプ氏は今月20日ケネディ氏が選挙戦から撤退すれば、自身が返り咲いた際に要職に起用することを検討する考えを示していました。

政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、3人の戦いを想定した世論調査の支持率の平均値は、今月(8月)22日の時点で
民主党のハリス副大統領が46.4%、
▼トランプ前大統領が44.4%、
ケネディ氏が5.0%
となっています。

ケネディ氏は民主・共和両党から一部の支持層を取り込むとみられていただけに選挙戦への影響が注目されています。

アメリカ大統領選挙共和党のトランプ前大統領は、与党・民主党の全国党大会が閉幕した翌日の23日、西部アリゾナ州で集会を開き、改めてハリス副大統領との対決姿勢を強調しました。

西部アリゾナ州で23日に開かれた集会には、気温がおよそ40度の厳しい暑さにもかかわらず大勢の支持者が長い列を作り、およそ1万9000人が収容できる屋内施設は満席になりました。

複数のメディアは消防の話としてこの日、会場周辺で100人以上が熱中症の疑いで手当を受けたと伝えています。

演説でトランプ前大統領は、前日の22日にかけて中西部イリノイ州のシカゴで行われた民主党の全国党大会でハリス副大統領やオバマ元大統領が行った演説に触れ、「昨晩ハリス氏は私の名前を21回出した。私の名前以外、何も言っていない」と述べました。

その上で「『個人攻撃をしないで、政策の話をしよう』と言うが、私をひどく攻撃した」として、ハリス氏こそ国境管理や経済対策について語らず、個人攻撃をしていると主張しました。

また演説の途中ではこの日、選挙活動の中止とトランプ氏への支持を表明したばかりのロバート・ケネディ・ジュニア氏が登場し、会場からひときわ大きな歓声が沸き起こりました。

トランプ氏は、今週、党大会の開催でメディアの関心が民主党に注がれるなか、大統領選挙で激戦が予想される州で連日集会を開いていて、改めてハリス副大統領との対決姿勢を強めています。

#米大統領

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