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市場の米連邦準備理事会(FRB)への信頼感は過去2年間のインフレとの戦いに役立ったが、物価安定を回復するという政策担当者の口約束を裏付ける形で政策金利が実際に引き上げられたことによって、初めて信頼が獲得できたことが、ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたカンザスシティー連銀の年次研究会議で発表された研究で判明した。

中央銀行がインフレ抑制に取り組んでいるという認識が市場で強まれば、金融状況の変化が加速、経済への打撃を軽減しつつインフレを低下させることにつながるため、金融政策はより効果的になるとされる。

今回発表された研究結果によると、投資家は最終的には、FRBが2%のインフレ目標の達成に真剣だと信じるようになったが、信頼感は2022年3月に利上げを開始し、その後加速させた後に形成された。

研究を行ったサンフランシスコ連銀のマイケル・バウアー氏ら経済学者は「市場の認識を変えるには大幅な利上げが必要だった」と話す。

政策当局者にとって、言葉よりも行動が重要ということが改めて裏付けられた。言葉だけで経済に影響を及ぼすことができるとの考え方に傾き過ぎることへの警鐘となった形だ。

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