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🇺🇸🤝🇮🇱レバノンイスラム主義組織「ヒズボラ」の最高指導者、ナスララ師は数百人の米国人殺害に関与した人物であり、イスラエル自衛権を行使したに過ぎない。バイデン大統領は声明でナスララ師の殺害を支持した。

「ハサン・ナスララと彼が率いるテロ組織ヒズボラは、40年にわたるテロで数百人の米国人を殺害した責任がある。イスラエルの攻撃によるその死は、米国人、イスラエル人、レバノン国民を含む多くの犠牲者に対する正義の手段である」

また、「ヒズボラハマス、フーシ派、その他イランが支援するテロ集団から自国を守る」イスラエルの権利を支持すると強調した。

バイデン氏はナスララ氏殺害を受け、「イスラエルへの脅威が消え、中東地域がさらなる安定への道を歩むよう、合意に達する時期が来た」と声明で述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相はナスララ師排除後に初めて演説を行った中で、イスラエルの目標達成にはその排除が必要条件だったと指摘した。

「ナスララ師排除は、北部(イスラエルレバノン南部を一部占拠)の住民を故郷に安全に帰還させ、今後何年にもわたって地域のパワーバランスを変えるという我々の目標を達成するための必要条件だ」

イスラエル国防軍によると、ナスララ師は対イスラエル戦争に向けて膨大な武器備蓄を準備していたという。具体的には20万発のミサイル、及び無人機を購入していたとのこと。

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イスラエル軍は28日、レバノンイスラムシーア派民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したと発表した。レバノンの首都ベイルート南郊にあるヒズボラの本部を27日に空爆した。

ヒズボラもナスララ師の死亡を確認した。ヒズボラと後ろ盾であるイランにとって大きな打撃となる。

ヒズボラは声明で、ガザとパレスチナを支援し、レバノン市民を守るためイスラエルとの戦いを続けるとした。ナスララ師がどのようにして殺害されたのかは明らかにしていない。

ナスララ師はイランの支援を受けるヒズボラを32年間率いて勢力を拡大し、イランの影響力を中東全域に広げる役割を担ってきた。

イラン国営メディアによると最高指導者のハメネイは声明で、イスラム教徒に対しイスラエルと対峙するレバノンヒズボラへの支援を呼びかけた。

イスラエル軍は、別の最高幹部アリ・カラキ氏も殺害したとしている。軍は声明で「ヒズボラの指揮官らが本部で活動し、イスラエル国民に対するテロを画策する中で攻撃を実施した」と発表した。地下にいたナスララ師を狙って本部を空爆し、アリ・カラキ氏のほか他の司令官も殺害したという。

イスラエル軍は27日、ヒズボラ本部を空爆したと発表していた。

イスラエルのネタニヤフ首相は28日、レバノンイスラムシーア派民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師をイスラエル軍空爆で殺害したことについて「ナスララこそがテロリストだった」と述べ、今後何年にもわたって中東のパワーバランスを変えるために「必要な一歩だった」と説明した。

イスラエル軍は28日、レバノンの首都ベイルート南郊にあるヒズボラの本部を27日に空爆し、ナスララ師を殺害したと発表した。

ヒズボラもナスララ師が殺害されたことを確認したが、死因は伏せた。声明で、ガザとパレスチナを支援し、レバノン市民を守るためイスラエルとの戦いを続けるとした。ナスララ師の後継者については明らかにしていない。

ナスララ師の死亡はヒズボラと後ろ盾であるイラン、その同盟国にとって大きな打撃となった。

バイデン米大統領は28日、ナスララ師の死は、数千人の米国人、イスラエル人、レバノン人を含む多くの犠牲者に対する「公正な措置」であり、米国はイスラエル自衛権を全面的に支持すると表明した。

だが、イスラエルによるレバノンへの地上侵攻は不可避かとの記者の質問には「停戦の時だ」と答えた。

情報筋によると、ナスララ師が殺害された後、イランの最高指導者ハメネイ師はイランの安全な場所に移動した。ハメネイ師はナスララ師の敵は討たれ、イスラエルとの戦いは他の兵士が続けると述べた。

イランはナスララ師殺害を受け、レバノンなどにおけるイスラエルの行動を巡り、国連安全保障理事会の開催を要請。また、イランの外交施設や代表への攻撃に対して警告を発した。

イランのイラバニ国連大使安保理への書簡で「イランは、重要な国益と安全保障上の利益を守るため、あらゆる手段を講じる国際法上の固有の権利を行使することをためらわない」と述べた。

ロイターの中継放送によると、ベイルート南部への空爆は28日夕方まで続き、市内に大きな煙が立ち込めた。

レバノン保健省によれば、イスラエルによる攻撃で28日に33人が死亡、195人が負傷した。ここ2週間の攻撃で1000人以上が死亡、6000人以上が負傷、約100万人が避難している。

イスラエル軍レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師を空爆で殺害しました。一方、ヒズボラは徹底抗戦の構えで後ろ盾となっているイランもイスラエルを強くけん制していて現地ではナスララ師の殺害をきっかけに軍事的な緊張がいっそう高まっています。

イスラエル軍は28日、レバノンの首都ベイルート近郊の空爆ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したと発表しました。

軍の報道官は「ナスララがヒズボラの本部でさらなる攻撃の指揮をしていたところをイスラエル軍の精密な攻撃で殺害した」と述べました。

AP通信は専門家の分析としてイスラエル軍はこの空爆で地下施設の攻撃に使われるバンカーバスターと呼ばれる、厚いコンクリートなどを突き破って爆発を起こす特殊な爆弾を使った可能性を報じています。

イスラエル軍は、その後もベイルートなどでヒズボラの拠点への空爆を繰り返しています。

一方、ヒズボラ側はナスララ師の死亡を認めた上で、「ガザやパレスチナを支援し、レバノンを守るために敵との戦いを続ける」としてイスラエル領内へのロケット弾攻撃を続けています。

またヒズボラの後ろ盾となっているイランは、最高指導者ハメネイ師が声明を出し、「この地域の抵抗勢力ヒズボラとともにあり、ヒズボラを支援している」として各地の武装組織と連帯しイスラエルを強くけん制する構えです。

こうした中、28日、イスラエルの南方のイエメンの方面からイスラエル最大の商業都市テルアビブに向けてミサイルが発射され、イスラエル軍はこれを迎撃したと発表しました。

現地ではナスララ師の殺害をきっかけに軍事的な緊張がいっそう高まっています。

バイデン大統領 ナスララ師殺害は「正義の措置」

アメリカのバイデン大統領は28日、イスラエル軍レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師を殺害したことについて声明を発表しました。

この中でバイデン大統領は「ナスララとヒズボラは40年間にわたる恐怖政治のもと何百人ものアメリカ人を殺害した責任がある。何千人ものアメリカ人やイスラエル人、それにレバノンの民間人を含む多くの犠牲者にとって正義の措置だ」としています。

またアメリカはヒズボラハマスなどイランが支援するテロ組織から自国を防衛するイスラエルの権利を全面的に支持している」と強調するとともに、国防長官に対して中東地域における防衛態勢をさらに強化するよう指示したことを明らかにしました。

その上で、最終的には外交手段を通じてガザ地区レバノンの紛争を解決することを目指すとしています。

一方、アメリ国務省は28日、レバノンの首都ベイルートにあるアメリカ大使館の一部の職員やその家族に対し、国外に退避するよう命じました。

イスラエル 市民からさらなる報復を懸念する声

イスラエル軍が隣国レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したことでイスラエルの市民からはさらなる報復を懸念する声も聞かれました。

このうちエルサレムに住む男性は「ナスララ師を殺害したことは歓迎していますが、ヒズボラはさらに攻撃をしてくるでしょう」と話していました。

また、エルサレムに住む女性は「解決策が誰かを殺害することだったのは、悲しいことです。これがよい解決策だとは思いません」と話していました。

また、たびたびヒズボラによる攻撃の標的になっている北部のハイファからエルサレムを訪れていた男性は「ナスララ師が殺害されても次により過激な指導者が出てくるのが心配です」と不安そうに話していました。

ヒズボラの最高指導者ナスララ師とは

ヒズボラの最高指導者ナスララ師は、1960年にレバノンの首都ベイルートで生まれ、イラクに留学後、1982年のイスラエルによるレバノン侵攻をきっかけに、ヒズボラに参加し、武装闘争を始めました。

そして、1992年に当時のヒズボラの最高指導者が暗殺されたことを受けて後継者となって以降、30年余りにわたってヒズボラを率いてきました。

2006年、およそ1か月にわたるイスラエルとの大規模な戦闘の末に停戦が実現した際には、イスラエルが停戦に応じたのはヒズボラの抵抗に屈したためだとしてレバノンにとって歴史的な勝利だ」と勝利宣言を行いました。

また、去年10月にパレスチナイスラム組織ハマスイスラエルと戦闘を始めた翌日には、イスラエル北部を砲撃するなどハマスと連帯してイスラエルと対決する姿勢を鮮明にしました。

さらに今月、トランシーバーなどヒズボラの関係者も使う通信機器が2日連続で爆発し、多数の死傷者が出た際には、イスラエルによる犯行だとした上で「正当な処罰を受けることは間違いない」などと報復する構えを示していました。

長く最高指導者を務めてきたナスララ師の殺害を受けて、後継者選びや今後の活動方針への影響が焦点となります。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・354日目②)

イスラエル軍は、隣国レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの最高指導者を殺害したあと、29日も空爆を続けています。レバノンとの国境がある北部での軍事活動の拡大について協議を行ったとしていて、軍の幹部が地上作戦の可能性にも言及する中、今後の対応が焦点になっています。

イスラエル軍は27日の空爆ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したあともレバノン各地で空爆を続け、29日はロケット弾の発射台など数十の標的を攻撃したと発表しました。

これに対して、ヒズボラも29日にかけてイスラエル北部にロケット弾による攻撃をたびたび行ったとしていて、攻撃の応酬が続いています。

一方、イエメンの反政府勢力フーシ派が「ガザ地区レバノンの防衛のため」などとして弾道ミサイルイスラエル最大の商業都市テルアビブの空港に向けて発射したと発表し、軍はこれをイスラエル領外で迎撃したとしています。

こうした中、イスラエル国防省は28日、ガラント国防相が軍の幹部と会議を開き、レバノンとの国境がある北部でのヒズボラに対する軍事活動の拡大について協議したことを明らかにしました。

イスラエル軍の幹部がレバノンでの地上作戦の可能性に言及する中、今後、どのような対応をとるかが焦点になっています。

米CNN「イスラエル 限定的な地上作戦行う可能性」

アメリカのCNNテレビは複数の政府高官の話として、イスラエルが軍の部隊を北部の国境地帯に移動させていることから、レバノンへの限定的な地上作戦を行う可能性があるとアメリカ政府が見ていると伝えました。

一方で、政府高官は地上作戦を行うかどうか、イスラエルはまだ決定していないとみられると強調したとしています。

こうしたなか、アメリカのオースティン国防長官は、ナスララ師を狙った攻撃があった27日以降、少なくとも3回、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、レバノン情勢について意見を交わしています。

国防総省の発表によりますと、オースティン長官はイスラエル自衛権を支持する立場を繰り返し示したということです。

ただ、ABCテレビによりますと、アメリカ側がイスラエルからナスララ師を狙った攻撃について知らされたのは攻撃が行われる数分前で、殺害後の報復に備えるための十分な通知がなかったことを政府高官は喜ばしく思っていないと伝えました。

オースティン国防長官は、27日、CNNテレビのインタビューで、「レバノンヒズボライスラエルの間で全面的な戦争になれば、両国に壊滅的な結果をもたらす」と述べてガザ地区よりも多くの犠牲者が出るおそれがあると警告しており、電話会談でも、イスラエルにこうした懸念を伝えた可能性があります。

米戦争研究所「ヒズボラ本部に80発以上の爆弾投下」

イスラエル軍レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害した27日の空爆について、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は複数のイスラエルの当局者の話としてナスララ師がいたヒズボラの本部に80発以上の爆弾が投下されたと指摘しています。

また、戦争研究所はイスラエル軍による継続した空爆によって、数日の間に、多くの司令官も殺害され、通信機器の連続爆発に伴うヒズボラ内部の混乱に追い打ちをかけたとしています。

そのうえで、ヒズボラの戦略および軍事作戦上の指導力をひどく混乱させている可能性があると分析しています。

イスラムシーア派組織「ヒズボラ」とは

イスラムシーア派組織ヒズボラは、1982年、レバノンに侵攻したイスラエルに抵抗する民兵組織として発足しました。

中東で初めて、組織的に取り入れたとされる自爆攻撃によって、イスラエル軍に大きな打撃を与えたほか、レバノンに駐留していたアメリカ軍も撤退に追い込み、イスラエルアメリカはヒズボラを「テロ組織」に指定しています。

軍事部門はイランの軍事精鋭部隊、革命防衛隊の訓練を受け、短距離弾道ミサイルやロケット弾、無人機を保有しているとされ、戦力はレバノンの正規軍を上回るとも言われています。

パレスチナイスラム組織ハマスなどとともに、イランが主導する中東各地の武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」を構成していて、去年10月に始まったイスラエルハマスの戦闘をめぐっては、ハマスに連帯してイスラエル軍に対する攻撃を続けています。

また、ヒズボラは、軍事部門の活動とは別に、レバノン南部などシーア派の住民が多く住む地域では、学校や病院を運営したり弱者の救済を行ったりするなど社会福祉活動にも力を入れ、草の根の支持を広げてきました。

1992年からは国民議会に議員を輩出するなど、合法政党としての政治活動にも乗り出し、2018年にはヒズボラの陣営は議会の過半数議席を獲得しました。

おととしの議会選挙ではヒズボラの陣営は過半数を割りましたが、その後も国政に影響力を持ち続けていて、イスラエルからレバノンを防衛しているとして、国内のシーア派住民の多くから支持されています。

ヒズボラの軍事力は

イスラエル国家安全保障研究所がおととしまとめた報告書によりますと、レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラは5万人から10万人の戦闘員を抱えていると推定されています。

射程が300キロあり、テルアビブなどイスラエルの主要都市を攻撃できる短距離弾道ミサイルをはじめ、保有するミサイルやロケット弾は15万発に上ると指摘されています。

また、攻撃や偵察用に最大400キロの飛行が可能な無人機も保有しているということです。

ヒズボラの戦力はレバノンの正規軍をしのぐと言われていて、2006年、ヒズボライスラエル兵を拉致したことをきっかけにイスラエルとの間で1か月余りにわたる大規模な戦闘を繰り広げ、レバノン側でおよそ1200人、イスラエル側でおよそ160人が死亡したとされています。

また、隣国シリアでも、ヒズボラはアサド政権を支援して内戦に介入することで足場を築き、イギリスのシンクタンク、国際戦略研究所が発行する「ミリタリー・バランス」はシリアでは7000人から8000人のヒズボラの戦闘員が活動すると指摘しています。

こうしてヒズボラは、イスラエルに対し、北東のシリアからもにらみをきかせる存在となっています。

2006年7月に大規模な戦闘

2006年7月には、イスラムシーア派組織ヒズボライスラエル側に越境し、兵士を拉致したのをきっかけに双方の間で大規模な戦闘に発展しました。

イスラエル軍空爆に加え、地上部隊をレバノン南部に侵攻させ、国境近くの村を制圧するなど地上作戦を展開しました。

一方、ヒズボラはゲリラ戦を展開するとともに、イスラエル領内にロケット弾を撃ち込むなどして徹底抗戦し、双方の被害が拡大しました。

戦闘は1か月余りにわたって続き、レバノン側で多くの民間人を含むおよそ1200人が死亡し、イスラエル側で兵士を中心におよそ160人が死亡しました。

国連安全保障理事会の決議に基づいて戦闘は停止され、その際、ヒズボラの最高指導者のナスララ師は「歴史的な勝利」だとしてイスラエルへの勝利を宣言していました。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・355日目①)