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イスラム組織ハマスは、シンワル最高幹部がイスラエル軍との戦闘で死亡したことを認め、徹底抗戦を続けるとしました。アメリカなどは停戦協議の再開を模索していますが、難航も予想されます。

イスラエル軍ハマスのシンワル最高幹部の殺害を発表した翌日の18日、ハマスはナンバーツーのハイヤ幹部がビデオ声明で「英雄、そして殉教者として殺害されたリーダーの死を悼む」と述べ、シンワル最高幹部の死亡を認めました。

その上で「この流血はわれわれの道を照らし、モチベーションを高める」と述べ、徹底抗戦を続けるとともに、イスラエル軍ガザ地区から撤退するまで、拘束している人質は解放しないと強調しました。

シンワル最高幹部の死亡を受け、アメリカはブリンケン国務長官を近くイスラエルに派遣するなど、仲介役を担ってきたエジプトやカタールとともに停戦協議の再開を模索していますが、ハマスが強硬な姿勢を示していることから難航も予想されます。

そしてガザ地区では、いまもイスラエル軍ハマスの掃討作戦を続けていますが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは17日、避難所となっていた北部ジャバリアの学校への攻撃で子どもを含む28人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は4万2500人に上るとしています。

さらに食料不足が深刻になっていて、国連のグテーレス事務総長は「ガザ地区の人たちは壊滅的なレベルの飢餓に直面している。耐えられないことだ」と訴え、検問所からの支援物資の搬入を増やすようイスラエルに求めています。

米 国防長官 “戦争終結を実現のまたとない機会”

アメリカのオースティン国防長官は18日、訪問先のベルギーで記者会見し、シンワル最高幹部の死亡について「彼は、イスラエルパレスチナの人たちの間の和平の可能性をつぶすことに生涯をささげてきた。彼はついに裁きを受け、大きな障害が取り除かれた。彼の死は、恒久的な停戦、そして、この恐ろしい戦争の終結を実現するためのまたとない機会をもたらしている」と述べました。

また、オースティン長官は、ハマス側に拘束されている人質について「彼らやその家族は地獄のような経験をしている。これ以上、1時間たりとも苦しむべきではない。ただちに解放されるべきだ」と述べ、最優先事項は人質の解放だと訴えました。

その上で、アメリカ軍としては、イスラエルの自衛を引き続き支援するとともに、中東地域で全面戦争に発展するリスクを高めないよう対応していく考えを強調しました。

イラン大統領“指導者死んでも抵抗を弱めることにはならない”

イスラエル軍ハマスのシンワル最高幹部を殺害したことについて、ハマスの後ろ盾であるイランのペゼシュキアン大統領は18日、声明を出しイスラエルによる容赦ない犯罪の明らかな証しだ。司令官や英雄、指導者が死んでも、抑圧と占領に対する抵抗を弱めることにはならないことを敵は知るべきだ」と非難しました。

ガザ 露店で缶詰やパスタなど販売も価格は高騰

ガザ地区北部のガザ市で16日に撮影された映像では、地区の外から搬入された缶詰やパスタ、それに食用油などが露店で販売されている様子が確認できます。

ただ、住民の話によりますと、価格が激しく高騰していて買うことができる人はほとんどおらず、価格の安い豆の缶詰やこれまでに配布された人道支援物資を食べてしのいでいるということです。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、ガザ地区北部での食料の価格について、トマトは1キロあたり日本円で2万7000円で取り引きされることもあるなどと伝えています。

ガザ市に住む女性は「これまで缶詰を食べることはありませんでしたが、いまは食べざるをえない。ガザ地区北部は封鎖されていて缶詰さえも不足している」と話していました。

また北部ジャバリアからガザ市に避難してきた女性は「何度も避難を余儀なくされ疲れ果てている。冬が近づいていて、生活はより厳しくなるだろう」と話していました。

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イスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏がイスラエル軍に殺害された。これはイスラエルにとって、パレスチナガザ地区でのハマスとの戦争において最大の勝利だ。

ハマスにとっては深刻な打撃となった。ハマスイスラエル国家に建国以来最大の敗北をもたらした戦闘部隊だ。そして、ハマスをそのような組織へと変貌(へんぼう)させたのが、シンワル氏だった。

シンワル氏の殺害は、あらかじめ計画された特殊部隊の作戦によるものではなかった。ガザ南部ラファでイスラエル軍と偶然出くわしたことで、シンワル氏は殺害された。
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現場で撮影された画像には、戦車に砲撃された建物のがれきの中で、戦闘服姿のシンワル氏が遺体となって横たわる様子が写っている。

イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は兵士たちを称賛するとともに、これがいかに大きな勝利でも、これで戦争が終わるわけではないと明確に示した。

「我々は本日、私たちに危害を加える者がどうなるのか、改めて明確に示した。我々は本日、善は悪に勝つのだと世界に改めて示した」

「しかし親愛なる皆さん、戦争はまだ終わっていない。(この戦争は)厳しく、我々に多大な犠牲を強いている」

「我々の前にはまだ大きな課題が残されている。我々には忍耐、団結、勇気、そして揺るがない信念が必要だ。共に戦い、神の助けを借りて、共に勝利しよう」と、ネタニヤフ氏は述べた。

ネタニヤフ氏と、ガザでの戦争を支持するイスラエル国民の圧倒的多数は勝利を必要としていた。

ハマスを軍事的・政治的勢力として排除し、人質を帰還させる――。これが、ネタニヤフ氏が繰り返し主張してきた戦争の目的だ。

しかし現時点でそのどちらも達成されていない。1年にわたり続く戦争で少なくとも4万2000人のパレスチナ人が死亡し、ガザの大半が廃墟と化したにもかかわらず。

ガザで拘束されたままの人質は解放されていない。ハマスは戦闘を続け、時にはイスラエル部隊を殺害している。

シンワル氏殺害はイスラエルが望んでいた勝利だった。それでも、そのほかの戦争目的が達成されたとネタニヤフ氏が主張できるようになるまでは、同氏が言うようにこの戦争は続くだろう。

動画説明, ネタニヤフ首相、ハマス指導者シンワル氏の殺害発表

シンワル氏とは

シンワル氏は1962年、ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで生まれた。1967年の第3次中東戦争でエジプト領だったガザがイスラエルに占領された時、同氏は5歳だった。

イスラエルが独立を勝ち取った1948年の第1次中東戦争イスラエル軍によって家を追われるなどした70万人超のパレスチナ人の中には、シンワル氏の家族もいた。

家族はガザの北部国境に近い、現在のイスラエル・アシュケロン出身だった。

シンワル氏は20代の時、4人のパレスチナ人密告者を殺害した罪でイスラエルで有罪判決を受けた。獄中で過ごした22年間にヘブライ語を学び、敵について研究し、敵との戦い方を導き出したと信じるようになった。この期間は同時に、イスラエルがシンワル氏の歯の治療記録やDNAサンプルを得る機会にもなった。これらがシンワル氏の遺体の特定に使われた可能性がある。

2011年になると、ハマスに拘束されていたイスラエル兵ギラド・シャリート氏とイスラエルで収監されていたパレスチナ人受刑者1000人超の交換が行われた。シンワル氏はこの時に釈放された。

動画説明, ハマス最高指導者殺害でイスラエル「大勝利」も、終わらないガザ戦争 BBC国際編集長が報告

ガザに残る人質、戦争長期化のわけ

昨年10月7日、周到に計画された一連の攻撃で、シンワル氏と部下たちはイスラエルに建国以来最悪の敗北をもたらした。その集団的トラウマはいまだイスラエル人の心の奥深くに残っている。

約1200人のイスラエル人が殺害され、人質が取られ、そのことを敵が称賛する光景は、多くのイスラエル人にナチス・ドイツによるユダヤ人などのホロコースト(大虐殺)を思い起こさせた。

シンワル氏は捕虜交換の経験から、人質を取ることの価値と力を確信していたに違いない。

イスラエル・テルアヴィヴでは1年前から、ガザで拘束されたままの101人の人質(イスラエルによると、その半数はすでに死亡している可能性がある)の家族が広場に集まっている。家族の人たちはイスラエル政府に対し、人質帰還のため、新しく交渉を開始するよう求めた。

人質になっているマタン・ザンガウカーさんの母エイナフ・ザンガウカーさんはネタニヤフ首相にこう訴えた。

「ネタニヤフ、人質を葬るな。今すぐ仲介者や国民の前に向かい、イスラエルの新たなイニシアチブを提示しろ」

「息子のマタンや(ガザの地下)トンネルに残るほかの人質には、もう残り時間がない。あなたはこれで勝利の写真を手に入れた。今こそ取引を実現しろ!」

「ネタニヤフがこの瞬間を役立てず、イスラエルの新たなイニシアチブを打ち出さないなら、たとえそれが戦争終結を意味するとしてもそうしないなら、彼はつまり戦争を長引かせて自分の支配を強化するため、人質を見捨てると決めたことになる」
「私たちは全員が戻ってくるまで諦めない」

画像説明, イスラエル国旗を振ってシンワル氏殺害を喜ぶ人々(17日、イスラエル・ネタニヤ)
イスラエル人の多くが首相について、シンワル氏率いる集団をイスラエルに侵入させてしまった安全保障上の失態への報いを受ける日を先延ばしにするため、そして自分自身の汚職疑惑をめぐる裁判を場合によっては無期限に延期するため、ガザ戦争を長引かせたいのだと、多くのイスラエル人は考えている。

国内のこうした批判を、ネタニヤフ氏は否定する。そして、イスラエルの安全を回復するには、ガザでハマスに「完全勝利」するしかないのだと、力説している。

ガザ市民の反応

イスラエルは、軍の監視付き同行取材をたまに認めるほかは、BBCもほかの報道機関も、ガザに立ち入らせないようにしている。

シンワル氏が生まれたハンユニスでは、現地の信頼できるフリーランサーBBCに代わって取材している。廃墟と化した街の残骸の合間で、取材に応じたパレスチナ人たちは強気だった。この戦争はさらに続くと、彼らは答えた。

「この戦争は、シンワル氏や(イランで7月に殺害されたハマス最高幹部イスマイル)ハニヤ氏や(ハマス幹部ハーリド)マシャアル氏が、戦う理由のものではない。その他のどの指導者や関係者もそうだ」と、取材に応じたラマダン・ファリス博士は述べた。
「これは、パレスチナ人を皆殺しにするための戦争だ。それは誰もが知っているし、理解していることだ。問題は、シンワル氏あるいはほかの誰かを超えて、はるかに大きい」
アドナン・アシュールさんは悲しむ人もいれば、シンワル氏について無関心な人もいると述べた。

「(イスラエルは)私たちだけを狙っているのではない。中東全域を欲しがっている。イスラエルレバノン、シリア、そしてイエメンで戦っている。(中略)これは1919年以来100年以上続く、私たちとユダヤ人との戦争だ」

シンワル氏の死がハマスに影響するかどうかの質問には、アシュールさんはこう答えた。
「そうならないことを祈る。できることなら。説明しよう。ハマスとはシンワル個人ではない(中略)ハマスとは、民の大義だ」

Play video, "ハマスヒズボラ……イスラエルによる幹部殺害が続く", 所要時間 1,23
01:23

動画説明, ハマスヒズボラ……イスラエルによる幹部殺害が続く

ガザでは戦争が続く。イスラエル軍が最近、ガザ北部に行った襲撃ではパレスチナ人25人が殺害された。イスラエルハマス司令部を攻撃したと主張した。現地の病院の医師たちは、治療した多数の負傷者は民間人だったと言う。

アメリカは今週、イスラエルに対し、ガザ地区に追加の食料や救援物資を搬入するのを許可しなければならないと伝えた。その後ガザでは、パラシュートを使った援助物資の投下が再開された。

1990年代以降、ハマスの歴代指導者は全員、イスラエルに殺害されてきた。しかしその都度、後継者が現れている。イスラエルがシンワル氏殺害を喜ぶ一方で、ハマスは今も人質を拘束し、戦い続けている。

イスラム組織ハマスは、同組織の最高指導者シンワル氏が殺害されたことを受け、新たな政治指導者をパレスチナ自治区ガザ外から選出する可能性が高い。同地区におけるイスラエルとの戦争については、シンワル氏の弟であるムハンマド・シンワル氏が指揮するとみられる。専門家らが明らかにした。

ハマスが最高指導者を失うのはここ3カ月間で2度目となる。

ハマスは指導部の審議を行うにあたり、主要支援国であるイランの意向だけでなく、幹部の主な後継候補者全員が居住するカタールの利益も考慮する必要がある。

情報筋によると、ハマスの決定については、これまでの停戦交渉で仲介役を果たしてきたカタールのほか、他の湾岸アラブ諸国に事前に通知する必要があるという。

また、エジプトの国営新聞アル・アハラムの編集長、アブエルホール氏は「イランの承認がシンワル氏の後継者を決める上で鍵となる」との見方を示した。

イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアに新たな軍部隊を派遣したと発表した。ジャバリアには同地区最大の難民キャンプがある。住民によると、戦車の進攻に伴い道路や家屋が爆破され、複数集落が孤立している。

イスラエル軍は、過去2週間にわたりジャバリアで作戦を展開。17日には接近戦で数十人の戦闘員を殺害したほか、空爆で軍事インフラを破壊したと発表した。

ジャバリアと近隣の2つの町では通信とインターネットサービスが遮断された。救急隊による救助活動が妨げられているほか、民間人が助けを求めることもできなくなったという。

ガザ保健省は、イスラエル軍の攻撃により18日までに少なくとも30人のパレスチナ人が死亡したと発表した。

イスラエル軍イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏をガザで殺害した後も、ジャバリアでの作戦強化を図っている。これはハマス戦闘員が再集結してさらなる攻撃を仕掛けるのを阻止することが目的だとしている。

イスラエル軍は18日、死海地域の南をヨルダンからイスラエルへ横断する「複数のテロリスト」を発見したと表明、このうち2人がイスラエル軍に向けて発砲したため、殺害したと述べた。

現場に追加の部隊を派遣して「逃走したとみられるテロリスト1人を地上と空から捜索している」という。

イスラエルが占領しているヨルダン川西岸とヨルダンの境界にある検問所では先月8日、武装した男1人による銃撃でイスラエル人3人が死亡した。男はイスラエルの治安部隊に射殺された。

パレスチナ自治区ガザでの戦闘が続き、多数のパレスチナ人が死亡する中、ヨルダン国内では反イスラエル感情が高まっている。

イスラエルとヨルダンは1994年に平和条約に調印し、安全保障面で緊密な関係にある。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は18日、イラン支援下にあるレバノン武装組織ヒズボラ戦闘員の死者数は約1500人との推測を示した。この推測は控えめで、実際にはもっと多いとみられるという。

ハレビ氏はレバノン南部の地上部隊に対し「ヒズボラは甚大な被害を被っており、指揮系統全体が壊滅しつつある。ヒズボラは死者数や指揮官の死亡を隠ぺいしている」と述べた。

イスラエルによって殺害されたイスラム組織ハマスの最高幹部、シンワル政治局長の検視を担当した病理学者はCNNの取材に対し、頭部への銃弾が死因になったとの見解を示した。

テルアビブの国立法医学センターで主任病理学者を務めるチェン・クゲル氏はシンワル氏について、戦車の砲弾あるいはミサイルなどで他にも重傷を負っていたものの、頭部への銃弾が致命傷になったことに確信があると語った。

イスラエル軍はこれより前、シンワル氏のいる建物に戦車が砲弾を撃ち込み、既に負傷していた同氏を殺害したと説明していた。部隊による発砲が致命傷になったとは一言も述べていなかった。

クゲル氏はシンワル氏の死亡証明書に署名した人物。CNNのインタビューで、「死因は銃弾(1発)による頭部の負傷だ。頭部に銃弾があり、重大な外傷性脳損傷が見られる」と明らかにした。

クゲル氏の調査結果についてコメントを求められたイスラエル国防軍(IDF)の報道官はCNNに、銃撃戦になり、イスラエル軍戦車砲弾を建物に撃ち込んだことで戦闘が終了したと説明。依然として全容把握を進めている状況だと述べた。

クゲル氏は遺体の調査に基づく自らの分析に自信を持っていると述べ、シンワル氏の死に関するイスラエル軍の説明については検視後に初めて知ったとしている。
シンワル氏が死亡した時間帯については、16日午後遅くだった可能性が高いとの見方を示した。遺体は24時間以上が経過した17日深夜、国立法医学センターに到着したという。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・374日目②)

イスラエル軍は、イスラム組織ハマスのシンワル最高幹部を殺害したあともガザ地区への攻撃を続けていて地元メディアは19日、北部への空爆で30人以上が死亡したと伝えています。

イスラエル軍は、去年10月のイスラエルに対する奇襲攻撃を首謀したとするハマスのシンワル最高幹部を殺害したあともガザ地区での軍事作戦を続けています。

特に北部のジャバリアでは、ハマスの戦闘員が戦闘能力を取り戻そうとしているとして今月6日から地上作戦を始めるなど、再び攻勢を強めています。

地元メディアは19日、ジャバリアの住宅をイスラエル軍が攻撃するなどして20人に上る子どもと女性を含む、合わせて30人以上が死亡したと伝えています。

また、ガザ地区の保健当局はこれまでの死者が4万2500人にのぼったと発表しています。

一方、イスラエル軍レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラとの間で戦闘を続ける中、19日もレバノン側から3機の無人機による攻撃があり、そのうち1機が中部カイサリアで建物に衝突したということです。

イスラエル首相府は、カイサリアにあるネタニヤフ首相の私邸が攻撃の標的だったと発表し、当時、首相は不在で、けが人もいないとしています。

ハマスヒズボラを支援するイランの最高指導者ハメネイ師はシンワル最高幹部の殺害を受け「ハマスはこれからも生き続ける。イランは誠実な戦士たちを支援する」とする声明を出し、イスラエルとの対決姿勢を改めて強調しました。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・375日目①)