ジョージ・ソロス(民主党)とスティーブン・ムニューシン(共和党)も億万長者クラブは裏で手を握っている例 https://t.co/OKLdo39HqO
— J Sato (@j_sato) November 1, 2024
イーロン・マスクは緊縮財政支持 https://t.co/mFbRqlJW96 pic.twitter.com/OHNz4XPWFs
— ShortShort News (@ShortShort_News) November 2, 2024
トランプ氏、「タカ派」チェイニー氏は銃撃されるべきと発言 ハリス氏「大統領に不適格」 https://t.co/ieb7tVaI0l
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) November 2, 2024
米共和党の大統領候補トランプ前大統領は自身に批判的な共和党のリズ・チェイニー元下院議員について、「戦争好きのタカ派」と評し、銃撃されるべきだとの認識を示した。
トランプ氏は10月31日、アリゾナ州グレンデールでの選挙イベントにFOXニュースの元司会者タッカー・カールソン氏と登壇した際、チェイニー氏について「彼女は戦争好きの過激なタカ派だ。彼女にライフルを持たせてあそこに立たせ、9本の銃で銃撃してみよう」と発言。「自分の顔に銃が向けられた時に彼女がどう思うか、見てみようじゃないか」と述べた。
チェイニー氏はかつて下院共和党のナンバー3だった人物。トランプ氏はチェイニー氏に中傷の言葉も浴びせ、「大ばかもの」「おろかな人間」「まぬけ」と酷評した。
チェイニー氏は銃口を向けられるべきだと示唆するトランプ氏の発言は、政敵に対する暴力的な言葉遣いが一段と過激化したことを示す。大統領選を数日後に控え、2020年選挙での敗北を認めていないトランプ氏は早くも国民の信頼感を損なう動きに出ている。数週間前には、「内なる敵」と評する政敵に軍事行動を取ることも示唆した。
チェイニー氏はおそらく、トランプ氏による20年選挙結果転覆の試みや、21年1月6日に起きた連邦議会議事堂襲撃事件へのトランプ氏の関与を最も声高に批判している共和党関係者だ。議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会で主導的な役割を果たした後、22年中間選挙の予備選でトランプ氏の支持を受けた対抗馬に敗れ、ワイオミング州の下院議席を追われた。
チェイニー氏は夜になってトランプ氏の発言に反応。「これは独裁者が自由な国を破壊するやり方だ」と述べた。
さらにX(旧ツイッター)で「独裁者は抗議の声を上げる者に死の脅迫を与える。狭量で執念深く、冷酷で不安定な独裁者志望の男に我々の国や自由を委ねるわけにはいかない」と表明した。
チェイニー氏はこのところ民主党の大統領候補ハリス副大統領と一緒に遊説を行っており、政党間の違いを脇に置いてハリス氏を支持し、民主主義への脅威となる候補を拒絶するよう共和党員に訴えている。
ハリス氏は1日、同行記者団の取材に、トランプ氏の発言後にチェイニー氏と会話していないことを認めつつも、こうした言葉を使う人物は「明らかに大統領に失格、不適格だ」と指摘した。
トランプ氏 政敵に「銃向ける」発言 非難の応酬激しさ増すhttps://t.co/sXL8JqVsZB #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 1, 2024
アメリカのトランプ前大統領が自身に批判的な元下院議員について「戦争を好むタカ派だ。銃を向けられたらどう感じるか見てみよう」と発言したのに対し、ハリス副大統領は「大統領となる資質がない」と強く非難しました。
大統領選挙まであと4日と迫る中、両陣営の非難の応酬が激しさを増しています。
10月31日、西部アリゾナ州で集会を開いたトランプ前大統領は、自身に批判的な共和党のリズ・チェイニー元下院議員について「彼女が私のことを耐えられない理由は、彼女は戦争をしたいからだ。私は戦争をしたくない」と述べました。
さらに、「彼女は戦争を好む過激なタカ派だ。彼女が顔に銃を向けられたらどう感じるか見てみよう」と述べ、「彼女はばかだ」と批判しました。
リズ・チェイニー氏は、ブッシュ政権下で副大統領を務め、イラク戦争などで強い影響力を持ったディック・チェイニー氏の娘で、共和党員でありながら今回の大統領選挙では民主党のハリス副大統領を支持しています。
今回のトランプ氏の発言についてハリス氏は1日、記者団に対し「このような暴力的なことばを使う人物は明らかに大統領となる資質がない。トランプ氏は政敵に復しゅうしようとしていて、ますます錯乱している」と述べ、強く非難しました。
極めて接戦となっている大統領選挙まであと4日と迫る中、両陣営の非難の応酬はさらに激しさを増しています。
トランプ氏の政敵への発言、州法違反の可能性=アリゾナ州司法長官 https://t.co/8aSHhscKI5 https://t.co/8aSHhscKI5
— ロイター (@ReutersJapan) November 1, 2024
米アリゾナ州のメイズ司法長官(民主党)は1日、共和党の大統領候補トランプ前大統が、共和党のリズ・チェイニー元下院議員に対する発言が州法への違反に該当するか捜査中であることを明らかにした。
トランプ氏は先月31日、激戦州アリゾナ州での選挙集会で反トランプ派のチェイニー氏が過激なタカ派と指摘。「小銃の標的にして、彼女がどう感じるか見てみようじゃないか」と発言した。
メイズ司法長官は地元テレビ局とのインタビューで、トランプ氏の発言が殺害の脅迫を禁止する州法に違反した可能性があるとの見方を表明。「脅迫に該当するかどうかを分析するよう指示した」と述べた。
🇺🇸 🗳️ 5000万人以上のアメリカ人が大統領選挙で期日前投票を行った。🐸 pic.twitter.com/dPIosKRJuA
— morpheus🪖Reloaded⚔️地滑り的勝利への覚醒🏆 (@Reloaded7701) November 1, 2024
🇺🇸 ザ・シンプソンズのエピソードと同じアメリカの機械投票事情
— morpheus🪖Reloaded⚔️地滑り的勝利への覚醒🏆 (@Reloaded7701) November 1, 2024
👉 トランプへの投票をすると自動的にカマラに切り替わる…
🐸また同じ手?🤷 pic.twitter.com/HC6l0huykS
アングル:米大統領選で4年前の悪夢再来も、トランプ氏の結果覆す企てに懸念 https://t.co/jm5bhXAKe3 https://t.co/jm5bhXAKe3
— ロイター (@ReutersJapan) November 1, 2024
米大統領選の激戦州ペンシルベニア州で「選挙不正」があったという共和党候補トランプ前大統領の虚偽の主張を受け、トランプ氏が同州や大統領選の行方を左右する州で選挙結果の覆しを企てるのではないかという懸念が高まっている。
トランプ氏は10月31日、ペンシルベニア州の有権者登録で疑わしい行為があった可能性が調査されていることについて「大規模不正が見つかった」と主張し、刑事訴追を求めた。地元当局は調査に着手しており、問題のあった申請が不正投票につながることは証明されていない。
トランプ氏は前回2020年の大統領選で不正が横行したと主張し、敗北を認めなかった経緯がある。
トランプ氏の虚偽の主張について、民主主義擁護団体「プロテクト・デモクラシー」のストラテジスト、カイル・ミラー氏は「選挙結果を覆そうとする企ての種をまくことになる。われわれは20年にそれを目の当たりにした」と指摘。「トランプ氏とその支持者らは、早めにこうした種をまく必要があると学んだようだ」と述べた。
トランプ氏は今週開いた他の集会でも、大勝利を想定するよう支持者に呼びかけ、負けるようなことになれば、それは「不正選挙」の場合のみしか考えられないと述べた。
民主党候補ハリス副大統領の陣営の広報担当はMSNBCで、「選挙日を迎える前から、トランプ氏は根拠のない不正の主張をでっち上げている。選挙で負けるのではないかと恐れ、自分以外の誰かを責めようと必死になっている」と語った。
5日の選挙日までわずか4日を残す中、全国および激戦7州での世論調査は、トランプ氏とハリス氏の接戦を示している。
米情報機関、ロシアを非難 南部州での不正投票偽る動画巡り https://t.co/u8vLdmS7tm https://t.co/u8vLdmS7tm
— ロイター (@ReutersJapan) November 2, 2024
米情報機関は1日、米大統領選の激戦州の1つである南部ジョージア州で不正投票があったことを示唆する虚偽の動画を作成したとしてロシアを非難した。
米国家情報長官室(ODNI)、連邦捜査局(FBI)、サイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁(CISA)が共同声明を発表した。
偽情報として指摘されているのは、ハイチ系移民がジョージア州で複数の身分証明書を持ち、複数回投票を行ったと主張している動画で、ジョージア州務長官室は前日、インターネット上に広がる米大統領・議会選に関する「ターゲットを絞った偽情報」は、ロシアの「トロールファーム」(世論操作を狙う組織)が発信源の可能性が高いとの見解を示していた。
米大統領選 両氏が中西部の激戦州訪問 最終盤の追い込みに全力https://t.co/YrqXKu7AzN #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 2, 2024
アメリカ大統領選挙の投票日が迫る中、ハリス副大統領とトランプ前大統領は中西部の激戦州を訪れ、まだ期日前投票を行っていない支持者に投票を促すなど、最終盤の追い込みに全力を挙げています。
ハリス氏とトランプ氏は1日、激戦州の中西部のウィスコンシン州とミシガン州をそれぞれ訪れました。
このうちハリス氏は、ウィスコンシン州ジェーンズビルにある労働組合の施設で演説し「トランプ氏は労働者の仲間ではなく、労働組合を潰してきたのだ」と批判しました。
そして自身は、労働者と労働組合を支持するとアピールした上で「21世紀の競争で、中国ではなく、アメリカが勝利をおさめられるようにしなければならない」と述べ、国内の産業への投資を加速させる考えを示しました。
一方、トランプ氏は、ミシガン州デトロイト郊外にあるディアボーンを訪れました。
この町は、人口の半数以上がアラブ系アメリカ人で、カフェに立ち寄ったトランプ氏は、アラブ系の有権者と対話しました。
そして「われわれは中東に平和をもたらす。いまアメリカを動かしている道化師たちでは無理だ」と述べ、自身であれば中東情勢を安定化させられると強調し、支持を訴えました。
ハリス氏とトランプ氏が訪れた2州は、2016年の大統領選挙ではトランプ氏が、2020年にはバイデン氏がいずれもわずかな差で勝利していて、今回も激しい競り合いとなっています。
投票日が5日に迫る中、双方ともまだ期日前投票を行っていない支持者に投票を促すなど、票の上積みを目指し、最終盤の追い込みに全力を挙げています。
バイデン氏“ごみ”発言にトランプ氏支持者の間で反発広がる
バイデン大統領が、トランプ前大統領の支持者を「ごみ」と表現したと受け取られる発言をしたことを受けてトランプ氏の支持者の間で反発が広がっています。
トランプ氏が1日、激戦州の中西部ウィスコンシン州で開いた集会の会場には、この発言に抗議する姿勢を示そうとごみを収集する作業員を模して黄色やオレンジ色のベストを着た人の姿が見られました。
この日、トランプ氏は演説で「彼らは私たちのことを『ごみ』と呼んだ。バイデン大統領とハリス副大統領に対する私の返答はシンプルだ。アメリカ国民を愛していなければこの国を導けない」と批判しました。
集会を訪れた60歳の女性は「バイデン氏の発言は侮辱的だ。トランプ氏こそがわれわれの支持を全面に受けるに値する人だ」と話していました。
また64歳の男性は「バイデン大統領の発言には嫌悪感を抱いた。アメリカの政治には、そのような憎悪が入り込む余地などない」と不快感をあらわにしていました。
大学教授「熱狂度では民主党支持層のほうが伸びている」
ハリス氏とトランプ氏が1日、共に演説を行った、中西部ウィスコンシン州にあるマーケット大学が10月下旬にかけて州内で行った最新の世論調査によりますと「投票する」と答えた有権者のなかで
▽民主党のハリス氏を支持すると答えた人が50%
▽共和党のトランプ氏を支持すると答えた人が49%でした。9月に行った調査では、
▽ハリス氏が52%
▽トランプ氏が48%でした。一方、投票率を推しはかる上で重要な、熱狂の度合いを尋ねたところ「すごく熱狂している」と答えた人は、
▽民主党支持層は前の月より4ポイント増えて75%
▽共和党支持層は1ポイント減って66%でした。また、
▽無党派層は前の月より14ポイント減って36%でした。マーケット大学のチャールズ・フランクリン教授はNHKのインタビューに対し「ウィスコンシン州での熱狂度という点では民主党支持層のほうが共和党支持層よりも伸びている。ここ2か月では民主党支持層はいずれの月でも上昇し、共和党支持層は9月上旬に上昇して以降は横ばいだ」と分析しました。
そして「州内での投票率は、2020年を上回って記録的なものになるだろう」と予測したうえで「熱狂度では民主党側が有利に見えるが共和党側もかなり熱狂している。どちらが投票率でいい記録を出すかはコインを投げてみないとわからない」と述べました。
アングル:ハリス氏陣営、「労組の男性」の支持確保に苦心 https://t.co/9vLsE1MHDH https://t.co/9vLsE1MHDH
— ロイター (@ReutersJapan) November 2, 2024
11月5日の米大統領選が数日後に迫った中で民主党候補、ハリス副大統領の陣営は一部の労働組合で男性ボランティアを確保するのに苦心していると労組幹部が明らかにした。電話や戸別訪問で投票を呼びかけるボランティアは、民主党支持者らを投票所に向かわせるのに重要な役割を担う。
大半の労組は長年、民主党候補を支持してきた。ハリス氏とバイデン大統領は労働協約交渉で労組を支援し、労働者の権利を守ってきた。
しかし、共和党候補のトランプ前大統領も近年、労組メンバーに食い込んでいる。今回のような接戦で労組メンバーのハリス氏支持が少しでも弱まるようならば、勝敗を左右する決定打になりかねない。
ハリス氏の勝利には、性差別と人種差別がハードルになると指摘されてきた。
米労働総同盟産別会議(AFL─CIO)のリズ・シューラー会長は、ハリス氏への支持熱は強いものの、一部の労組では性差別が支持の障害になる可能性があると指摘。「正直に言えば、女性候補というだけで大統領にふさわしくないと切り捨てる人々がいる。ドナルド・トランプ氏に対しては誰もそんな視点で疑問視することはない」と語った。
シューラー氏によると、こうした男性に戸別訪問で接触するのは難しいため、AFL─CIOは職場訪問で対応している。その方が、彼らの懸念にこたえる会話を持てる可能性がずっと高いからだ。
電気工事士や配管工など、圧倒的に男性と白人が多い建設関連の労組メンバーで問題は特に深刻だ。
これに対し、メンバーの多様性が大きい大規模なサービス業労組では、男性からのハリス氏支持が下がった分を女性からの支持急増が補い、性差ギャップが拡大していると関係者らは言う。
国全体でもこうした現象が広がっており、選挙結果を決する要因になるかもしれない。ロイターの調査では、ハリス氏は女性、特に白人女性の支持が増えている。一方、トランプ氏は2020年の前回大統領選よりも男性の支持率が高くなっている。
デラウェア州AFL─CIOのジェームズ・マラベリアス会長は、男性労組メンバーの間でハリス氏の支持が弱いのは、社会問題に関してリベラル色の強いハリス氏の経歴に加え、一部では男性優越主義も影響していると言う。
AFL―CIOで戸別訪問をしている6人に取材したところ、ハリス氏と民主党は労組の権利の強力な保護者だと考えている家庭がある一方で、民主党への信頼を失ってトランプ氏の方に共感する家庭もあるという。1人は、「男性が最も手ごわい。反論を挑みたがり、事実関係について意見が一致しない」と語った。
AFL─CIOはフィラデルフィアではボランティアが期待通りには集まらなかったため、従来のハリス氏支持者に的を絞らざるを得なくなったと関係者が話した。
<鍵を握る労組票>
ロイター/イプソスの調査によると、労組メンバーの米国民、もしくは家族に労組メンバーがいる米国民では、ハリス氏の支持率が47%と、トランプ氏の36%を引き離している。調査は10月16─21日に655人を対象に実施した。
ハリス氏陣営の広報担当者、ローレン・ヒット氏は、大学教育を受けていない男性有権者からの支持は急低下しても、大学教育を受けていない女性の支持増加で相殺できる可能性があると述べた。トランプ氏陣営からはコメント要請への回答が得られていない。
AFL─CIOによると、激戦州のミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州で労組メンバーは有権者の5分の1を占める。3州は、伝統的に民主党が強いため「ブルー・ウォール(青い壁)」と呼ばれる。
これら3州では、投票を呼びかける民主党の運動において労組が重要な位置を占め、労組メンバーが投票日前に何千戸ものドアをノックして回るのが慣例だ。
全米塗装工連合組合(IUPAT)のジミー・ウィリアムズ会長は、同組合では男性のハリス氏支持が減った分を、女性の支持が補って余りあると指摘。「ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、オハイオの各州で女性メンバーと話したが、だれ1人としてドナルド・トランプ氏を支持している人はいなかった。だれ1人として、だ」と強調した。
米大統領選 “民主党の地盤”でハリス氏支持固め切れず なぜ?https://t.co/X9KMiWpb5Q #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 2, 2024
アメリカ大統領選挙は今月5日に投票日を迎えます。民主党のハリス副大統領、共和党のトランプ前大統領の支持率がきっ抗し、大接戦のまま投票日を迎える様相です。
7つの激戦州に注目が集まりますが、このうち伝統的に民主党の地盤とされる3つの州でハリス氏が支持を固め切れていません。背景に何があるのでしょうか。
目次
民主党の地盤「ブルー・ウォール=青い壁」に異変
【1】ハリス氏に投票を決める
【2】ハリス氏に投票決めるも消極的支持
【3】トランプ氏に投票を真剣に考える
専門家「黒人男性があまりハリス氏の支えとなっていない」
【11月1日の動き】民主党の地盤「ブルー・ウォール=青い壁」に異変
全体の勝敗を左右するとされる7つの激戦州のうち、東部のペンシルベニア州、中西部のミシガン州、ウィスコンシン州の3つの州は「ブルー・ウォール=青い壁」と呼ばれ、伝統的に民主党の地盤とされてきました。
ハリス氏にとってはこの3州で1つでも落とすと、勝利のシナリオが狭まりますが、ペンシルベニア州でトランプ氏にリードを許すなど支持を固め切れていません。
背景には何があるのか。
取材を進めると「人種」の壁が少なからぬ影響を与えていることが見えてきました。
ハリス氏が支持を伸ばし切れていない要因の1つが、黒人有権者からの支持の弱さです。
有力紙、ニューヨーク・タイムズとシエナ大学がことし9月末から先月はじめにかけて全米を対象に行った世論調査によりますと、黒人有権者の間の支持率はハリス氏が78%、トランプ氏は15%でした。
ハリス氏の支持率は4年前の大統領選挙のときのバイデン氏より12ポイント低く、逆にトランプ氏は6ポイント支持を伸ばしたと見られています。
男性に限ってみると、ハリス氏の支持率は70%まで落ち込み、反対にトランプ氏は20%まで伸ばしています。
ウィスコンシン州は「ラストベルト=さびた帯」と呼ばれるかつて重工業が栄えた地域の西のはじに位置します。
2016年の大統領選挙では、事前の世論調査でトランプ氏をリードしていた民主党のヒラリー・クリントン氏がこの州を落とし、トランプ氏の当選を決定づけることとなったことでも知られます。
州全体の人口はおよそ590万で、黒人の割合はおよそ7%です。
このうち、最大都市ミルウォーキーは、人口の40%近くにあたる22万人が黒人です。
過去2回の大統領選挙がおよそ2万票差で決着したことを見れば、黒人有権者の動向が勝敗を左右する可能性があります。
【1】ハリス氏に投票を決める
最大都市ミルウォーキーの黒人が多く住む地域で理髪店を営むロレンゾ・デービスさん(38)。
バイデン大統領では健康に不安があるとして投票する気持ちになれませんでしたが、ハリス氏が民主党の候補者になって以降、ハリス氏に投票することに決めました。
ロレンゾ・デービスさん
「トランプ氏は大企業のために減税する。私のような零細事業者のためではない」一方で、一日中、ひっきりなしに訪れる客との対話を通じ、ロレンゾさんは黒人の男性有権者の間でハリス氏への支持が広がっていないと感じています。
ロレンゾ・デービスさん
「支持の割れ方は50対50、いや、60対40でハリス氏という感じでしょうか。問題は男性の一部がハリス氏が女性だというだけの理由で投票したくないと考えていることです。軍が弱くなると思っているのです」黒人男性のあいだに、女性の指導者を望まない傾向があるのではないか。
このようなハリス陣営の危機感の表れだと波紋を呼んだのが、ハリス氏を応援するオバマ元大統領の発言です。
オバマ氏は先月ペンシルベニア州にある選挙事務所を訪問した際、ボランティアの黒人男性らを強い言葉で激励したのです。
オバマ氏
「あなた方は自分を侮辱した過去を持つ人物に対して傍観するか、支持しようとしている。それは強さの証しだと考えているからだ。それが男らしさなのか?女性を見下すことが?それは受け入れがたいことだ」ハリス氏自身も、先月29日、ミシガン州デトロイトにある黒人向けラジオ局の番組に出演し男性有権者に支持を訴えました。
ハリス氏
「私は当初から、黒人男性はほかの有権者と何の違いもないと言ってきた。私はちょうどフィラデルフィアにある理髪店を訪ねたところだが、黒人男性たちは私を支持するだけでなく、私の考え方を支持してくれた」さらに、ハリス氏は先月14日、急きょ、黒人男性に特化した新たな経済対策を発表。
黒人起業家などを対象にした100万件の小口融資や、黒人男性が連邦政府の仕事に就きやすくするため学歴の条件を緩和することなどを公約に追加しました。
【2】ハリス氏に投票決めるも消極的支持
ハリス氏への投票を決めたものの、消極的な支持にとどまる人もいます。
健康食品を販売する店を経営するカマル・カーターさん(49)。
過去2回の選挙は意中の候補者が見当たらず投票に行きませんでした。
しかし今回は、ハリス氏に投票することにしました。
理由はトランプ氏の当選を阻止するためだといいます。
カマル・カーターさん
「私はこの国にまん延している憎しみが嫌なんだ。トランプ氏がそれを助長しているように感じる。ハリス氏を支持するのは、この人種的な風潮がこれ以上悪化して欲しくないからだ。ハリス氏はトランプ氏よりはよいし、有能だと思う」「熱狂の度合いという点ではさほど高くない。私の場合は10のうちの6か7くらい。ただ、黒人の女性の熱狂度はずっと高い。理由は明白で、ハリス氏は黒人女性だからだ」
【3】トランプ氏に投票を真剣に考える
かつては民主党を支持しながら、今回は、トランプ氏への投票を真剣に考える黒人の有権者もいます。
ミルウォーキーにある不動産会社に勤めるデミエン・トンプソンさん(47)です。
トンプソンさんは過去の大統領選挙でオバマ氏に2回とも、投票しましたが、直近2回の選挙では民主・共和どちらの政党の候補者にも魅力を感じられず、第3の候補者に投票しました。
今回は、インフレ対策など、今のバイデン政権の経済政策がうまく機能しているとは思えないため、ハリス氏の公約にも説得力が感じられないと言います。
デミエン・トンプソンさん
「私がハリス氏に投票することは100%ない。今回はトランプ氏に傾いている。主に経済政策が理由だ」「ハリス氏が約束したことを実行できるとは思えない。現在、バイデン・ハリス政権がやっていることを見れば、ハリス氏が言っていることはつじつまが合わない。正直言って、トランプ氏が大統領として成し遂げたことに私は驚かされた。彼は実際にやろうとしていた。彼が私のような人間にとってよいのは、手のひらを返さないことだ。私は言ったことを着実に実行する人物を尊敬する。トランプ氏は不動産業にたけた、ビジネスマンであり、私とも重なり合う部分が多い」
専門家「黒人男性があまりハリス氏の支えとなっていない」
ミルウォーキーにあるマーケット大学の教授で、世論調査の権威として知られるチャールズ・フランクリン氏はNHKのインタビューに対し、黒人有権者の動向について「ウィスコンシン州全体では、黒人のハリス氏の支持率は82%、トランプ氏は18%だが、これはトランプ氏にとって並外れて高い数字だと言える。理由の1つは黒人男性があまりハリス氏の支えとなっていないことがある」と指摘しました。そして黒人男性のハリス氏への支持が広がっていない理由については「バイデン大統領の働きぶりに対する支持率がかなり低く、人々が、自分をとりまく経済状況が4年前より悪化していると感じていることがある。さらに、トランプ氏が明確に男性、それもマイノリティーの男性に対してみずからをアピールしているというジェンダーの要素もある」と分析しました。
そのうえでフランクリン氏は、黒人有権者の動向がウィスコンシン州での勝敗に与える影響について「小さなグループだが、通常の選挙では民主党への支持率が非常に高いことを考える必要がある。結果に重要な影響を与えうると思う」と述べ、僅差の戦いとなった場合、結果を左右する可能性があると指摘しました。
【11月1日の動き】
ハリス氏「アメリカに新しい世代のリーダーが必要な時」
ハリス副大統領は1日、中西部ウィスコンシン州のミルウォーキー近郊の会場で選挙集会を開きました。
ハリス氏は、演説で「われわれを分断し、互いに恐れさせようとしてきたトランプ氏の10年からページをめくるチャンスが私たちにはあるのだ。もううんざりだ」と述べトランプ氏が国民の間に分断をもたらしてきたと改めて批判しました。
そして「アメリカに新しい世代のリーダーが必要な時だ。私は次期大統領として、そのリーダーシップを担う準備ができている」と述べ、支持を訴えました。
トランプ氏「何千もの工場をウィスコンシン州に呼び戻す」
トランプ前大統領は1日、激戦州の1つ、中西部ウィスコンシン州、最大の都市ミルウォーキーで集会を開きました。
演説の中でトランプ氏は民主党のハリス副大統領について「支離滅裂なことを言っている」と批判したうえで「私が選挙に勝ったら、あなたたちのために全身全霊で戦う」と訴えました。
そして「減税を行い、賃金を引き上げ、何千もの工場をウィスコンシン州に呼び戻す。11月5日は、我が国の歴史において最も重要な日となるだろう。私たちはともにアメリカを再び、偉大にする」と述べ、自身への投票を呼びかけました。
#米大統領選