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オランダのアムステルダムで7日夜、イスラエル人のサッカーファンが襲撃される事件が起きたことを受け、アムステルダム市は8日から3日間、デモを禁止する措置を取った。

市は警察に緊急事態が発生した際の捜索権限を与え、市内の警備を強化している。

アムステルダムでは9日、ユダヤ人記念碑で1938年11月9─10日に起きたナチスによるユダヤ人迫害事件「水晶の夜」を追悼する式典が予定されている。

警察によると、イスラエルのサッカーチーム「マカビ・テルアビブ」のサポーターが7日の試合の応援のためにアムステルダムを訪れる前から、複数の事件が発生していた。

米国のバイデン大統領は8日、同襲撃事件は「ユダヤ人が迫害された歴史の暗い時代を想起させる」とし、卑劣な行為だと非難。国連のグテレス事務総長も、アムステルダムで発生した暴力事件に衝撃を受けたと語った。

イスラエルのヘルツォグ大統領はオランダのウィレムアレクサンダー国王と話し、国王が「深い恐怖とショック」を表明したと述べた。

イスラムを掲げる、オランダの極右・自由党(PVV)のウィルダース党首は「犯罪的なイスラム教徒」を非難し、国外追放すべきだとXに投稿した。

オランダの首都アムステルダムでオランダとイスラエルのプロサッカーチームの試合のあと複数の場所でイスラエル人のサポータ-たちが暴行される事件があり、少なくとも5人がけがをしました。オランダの首相は「反ユダヤ主義の攻撃だ」と非難し、警察が事件の詳しい背景を調べています。

現地の警察などによりますとオランダのアムステルダムで7日夜、オランダとイスラエルのプロサッカーチームの試合が行われたあと、複数の場所でイスラエル人のサポーターたちが花火を投げつけられるなど暴行されたということです。

この事件で少なくとも5人がけがをして病院で手当てを受けました。

警察は、事件に関わった疑いでこれまでに62人を拘束したと発表し、イスラエルメディアはユダヤ人を標的にした組織的な攻撃だなどと大きく報じています。

こうしたなか、オランダのスホーフ首相は8日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談したとSNSで明らかにしたほか、記者団に対し、「このようなひどい反ユダヤ主義の攻撃があったことは容認できない」と述べ、オランダ国内にいるイスラエルの人々の安全確保に取り組む考えを示しました。

一方、ロイター通信などは、イスラエル人のサポーターたちはアラブ人を中傷する叫び声を上げていたと伝えていて、警察が事件の詳しい状況や背景を調べています。

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東西冷戦の象徴だったドイツのベルリンの壁が崩壊してから9日で35年になります。当時の民主化運動をいまに伝える政治学者は、極右政党が台頭するヨーロッパや大統領選挙でトランプ氏が勝利したアメリカの現状を取り上げ「私たちはいっそう無秩序な状況の中にいる」と指摘し、壁の崩壊が広めた民主主義や自由な価値観を守り続ける重要性を強調しました。

ベルリンの壁は、第2次世界大戦後の東西両陣営の対立を背景に、旧西ベルリンの周囲およそ160キロに渡って築かれました。

旧東ドイツ民主化を求める市民の動きが高まったことを受けて1989年11月9日、当時の指導部が出国の自由を発表したのをきっかけに壁は東西の市民によって壊されました。
当時、東側陣営の民主化運動に先べんをつけ、壁の崩壊の原動力ともなったと評価されるのがポーランドの自主管理労組「連帯」で、その活動をいまに伝える地元の博物館の館長で政治学者のベイゼル・ケルスキ氏が8日、NHKのインタビューに応じました。

ケルスキ氏は、壁が崩壊した歴史的な意義をあらためて強調した上で自国第一主義を掲げ、多様性などを否定する極右政党がヨーロッパで台頭している現状を取り上げ「残念ながらいま私たちはまったく別の世界に生きている」と懸念を示しました。

また、トランプ氏が大統領選挙で勝利したアメリカについて「人権の尊重や国際的な連帯も重要な問題ではなくなる」と述べた上で、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領については「NATOの結束が安定しているかを見極めようとするだろう」としてアメリカが世界を不安定化させるおそれがあると危機感を募らせました。

そして、ケルスキ氏は「私たちはいっそう無秩序な状況の中にいる。自由や民主主義に基づく秩序を構築したい側と、世界を勢力圏に分けることに関心を持つ大国との分裂が生じている。私たちは、なぜ人権や平和を重んじるのかを再び説いていかなければならない」と述べ、ベルリンの壁の崩壊が広めた民主主義や自由な価値観を守り続ける重要性を強調しました。

壁があった場所には5000枚の記念のポスター

壁の崩壊から35年となったベルリンでは、当時壁があった場所やいまも壁が残る場所に市民などが描いた5000枚の記念のポスターが展示されています。

「戦争より平和を」とか「ウクライナはヨーロッパの民主主義を守っている」など自由や民主主義の大切さやウクライナ支援を訴えるメッセージがみられ、訪れた人は、ポスターに見入っていました。

かつての西ベルリンに住んでいる65歳の女性は「あのときは大勢の人が現場に集まり壁の崩壊を祝った。西ベルリンから東ベルリンを往復したこともあった。何か新しいことが始まるという希望を抱いた」と話していました。

また、壁によってベルリンに住む親族が東西に分断されていた55歳の女性は「祖母や親族と会えるようになり、すばらしい出来事だった」とふり返った一方、「民主主義は力強さを増すと思ったのにどんどん間違った方向に進んでいて、考えさせられる」と話しアメリカやドイツなど各国で政治的な分断が深まり、ウクライナなどで戦闘が続いていることに懸念を示していました。

25歳の女性が作成したポスターには気球の絵とともに「自由が危機に陥っている」とかかれています。

壁が崩壊する前に当時の東ドイツから自由を求めて手作りの気球で西側に逃れたという人の実話をもとにしたもので、当時の人が追い求めた自由な価値観がいまは危機に直面していると訴えたということです。

女性は「ドイツだけでなくほかの国々でも極右政党が台頭している。私たちはいま起きていることに注意を払わなければいけない」と話していました。

また、記念行事を主催するベルリン市などは、旧東ドイツ民主化運動に大きな影響を与えた、隣国ポーランドの自主管理労組「連帯」の功績を伝えるパネル展や、当時のメンバーを招いた講演会を開き、抑圧されながらも自由を求めた体験談に、参加した人たちが耳を傾けていました。

EUヨーロッパ連合の非公式の首脳会議で、アメリカ大統領選挙の結果を受けた今後の協力関係のあり方などについて議論が交わされ、フォンデアライエン委員長はアメリカ第一主義を掲げるトランプ氏のもとでも共通の利益を探っていく姿勢を強調しました。

EUの非公式の首脳会議は7日と8日、議長国ハンガリーの首都ブダペストで開かれ、アメリカの大統領選挙で勝利したトランプ氏のもとでの協力関係のあり方などについて議論を交わしました。

会議のあと、EUの執行機関 ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長は記者会見を開き「アメリカは私たちにとって最大の経済と貿易のパートナーだ。新しい政権とは最初からよい関係を築いていくことが重要だ」と述べました。

そして、EUが前のトランプ政権との間で互いの鉄鋼製品などに高い関税を課し、貿易摩擦に発展したことを踏まえ、アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏のもとでも共通の利益を探っていく姿勢を強調しました。

これに関連してフォンデアライエン委員長は、トランプ氏と7日に電話で会談し、アメリカからのLNG液化天然ガスの輸入をめぐって意見を交わしたと明らかにし、「われわれはいまだにロシアから多くのLNGを輸入しているが、アメリカ産のLNGに切り替え、エネルギー価格を安く抑えることもできる」と述べ、今後、協議を続けていく意向を示しました。

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