イスラエル軍のガザ地区への攻撃続く 住民「安全な場所ない」https://t.co/L98igL4Tx8 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 11, 2024
イスラエル軍の攻撃で人道状況が特に悪化しているガザ地区北部で避難生活を送る住民がNHKの取材に応じ、食料や飲料水の深刻な不足に直面していると窮状を訴えました。
イスラエル軍はガザ地区への攻撃を続けていて中東の衛星テレビ局アルジャジーラは11日、中部ヌセイラトへの攻撃で3人が死亡したと伝え、地元の保健当局によりますと、これまでの死者は4万3600人を超えています。
こうした中、集中的な軍事作戦が続く北部のジャバリアから避難し、ガザ市の住宅に身を寄せる男性が11日、NHKの取材に応じました。
男性は「子どもたちには、食料も水もなく、ここでは生活できない。イスラエル軍は安全な場所に避難するように言うが、どこにも安全な場所はない」と話し、ガザ地区北部では住民の生活が危機的な状況にあると窮状を訴えました。
また、現地で支援にあたるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関も11日、SNSに「200万人が支援を必要とし、国連や支援団体からの訴えにもかかわらず改善が見られない」などと投稿しました。
こうした中、アメリカは10月にイスラエルに対して書簡を送り、30日以内に人道状況の改善がみられない場合は軍事支援を停止する可能性も示唆していて、安全保障を担当するサリバン大統領補佐官は10日、今週中に判断すると明らかにしています。
サウジアラビアの首都リヤドでは、イスラム圏の57の国や地域でつくるOIC=イスラム協力機構の首脳らが集まり、イスラエルによる攻撃で人道危機が深まるガザ地区やレバノン情勢を協議しました。
この中で、サウジアラビアのムハンマド皇太子は「イスラエルによるガザ地区での虐殺を強く非難する。レバノンの安全と安定を脅かす攻撃も非難する」などと述べ、イスラエルを批判しました。
会議では、即時の停戦と継続した人道支援の実現を求める声明をまとめ、イスラム諸国としてイスラエルへの圧力を強める立場を確認しました。
イスラエルのパレスチナ人攻撃は「虐殺」、サウジ皇太子が非難 https://t.co/f0cjYhUaIa https://t.co/f0cjYhUaIa
— ロイター (@ReutersJapan) November 12, 2024
サウジアラビアのムハンマド皇太子は11日、アラブ・イスラム諸国臨時首脳会議で演説し、イスラエルのパレスチナ人に対する行為を「虐殺」と述べ、強く非難した。
皇太子は「イスラエルが同胞であるパレスチナ人に対して犯した大量虐殺を改めて非難し、断固として拒絶する」と述べた。
イスラエルとイランの対立を巡っても、イスラエルによるイランへの攻撃を阻止し、イランの主権を尊重するよう国際社会に求めた。
皇太子は9月にパレスチナ国家が樹立されない限りサウジはイスラエルを承認しないと述べている。
アラブ連盟のアブルゲイト事務局長は11日遅くの記者会見で、首脳会議の声明の中でイスラエルの国連総会での加盟国としての資格を凍結する動きを示した条項を指摘した。
同氏は、加盟国の資格凍結は安全保障理事会の管轄外であるため、総会で決定できるとし、「国連総会の多数決により、(イスラエルの)加盟資格が凍結される日が近いかもしれない」と説明した。
イスラエル、ガザ人道状況巡り米の要求大半満たす 一部は協議継続 https://t.co/RJrrr0VFAO https://t.co/RJrrr0VFAO
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米政府は10月13日の書簡で、パレスチナ自治区ガザの人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるようイスラエルに求めていた。
イスラエル当局者は記者団に対し、協議中のいくつかの項目は安全上の問題に関係していると説明。大半の問題は解決済みだと述べた。
米国の要求の中には1日50─100台の商用トラックのガザ入りを許可することなどが盛り込まれているが、イスラエルはこれを拒否したとみられる。
当局者は、安全上のリスクがあるため密閉コンテナの持ち込み制限も解除されないとの見方を示した。
レバノン停戦交渉に進展、ロシアが支援可能=イスラエル外相 https://t.co/ncv7t0U5S4 https://t.co/ncv7t0U5S4
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イスラエルのサール外相は11日、レバノン停戦交渉に進展があったと述べた。また、ロシアがイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの再武装を阻止することで役割を果たす可能性を示唆した。
ただヒズボラ側は、新たな停戦提案は受け取っていないとしている。
サール外相はエルサレムで会見し、ヒズボラとの停戦協議には「一定の進展」が見られるものの、直面している主な課題はその履行にあると指摘。イスラエルは米国と停戦に向けて協力しているとした上で、ヒズボラをイスラエルとの国境から約30キロ離れたリタニ川の北に留め、再武装できないようにすることを望んでいるとした。
いかなる合意においても、ヒズボラがシリアを経由してレバノンに武器を持ち込めないようにすることが基本原則でなければならないとも述べた。また、シリアにおけるロシアの影響力の大きさを指摘し「もし彼ら(ロシア)がこの原則に同意するのであれば、効果的な貢献が望める」とした。
一方、イスラエルのカッツ新国防相は参謀本部と初めて面会し、目標を達成するまで停戦はないと強調。「自らテロを阻止するイスラエルの権利を保証せず、ヒズボラの非武装化とリタニ川以遠への撤退、北部住民の安全な帰還という戦争の目標を達成できないいかなる合意も受け入れない」と述べた。
ロシアはシリア内戦でアサド大統領を支援するため、約10年前にシリアに軍を派遣した。ヒズボラもアサド政権を支援するために戦闘員を送り、 他の親イラン勢力とともに影響力を拡大した。
シリアはイランからヒズボラへの武器供給の主要な経路とみられ、イスラエルは今回の紛争でシリア領内の標的を繰り返し攻撃している。
イスラエル日曜紙「イスラエル・ハヨム」は10日、レバノン停戦案をめぐる外交交渉で大きな進展があったと報じた。この停戦案では、ヒズボラはイスラエル国境付近での軍事的プレゼンスを断つ一方、イスラエル国防軍が国境付近に戻ることになっている。
またイスラエルで最大の発行部数を持つ新聞「イェディオト・アハロノト」は11日、イスラエルとレバノンがバイデン米政権のホックスティーン特使を通じて草案を交換し、最終合意に向けた取り組みが進展していることを示したと報じた。
米国務省は11日、イスラエルのロン・ダーマー戦略問題担当相が同日後刻、ワシントンでブリンケン米国務長官と会談する予定だと発表した。
極右派のイスラエル財務相、ヨルダン側西岸の主権拡大に向けた作業指示 https://t.co/ocxILt0W4g
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イスラエルのスモトリッチ財務相は11日、自身が属する極右派の会合で、ヨルダン側西岸の入植を担当する当局に対して、主権拡大に必要なインフラ整備に向けた「専門的・包括的な事務作業の開始」を指示した。スモトリッチ氏の事務所が明らかにした。
スモトリッチ氏は、ヨルダン側西岸の入植活動に関して国防省を監督する権限を与えられている。
またスモトリッチ氏は、こうした主権拡大の行動について米国の支持が得られるよう、政府にトランプ次期政権への働きかけを求める考えを示した。同政権がこうしたイスラエルの行動を是認するだろうとの期待も表明した。
一方パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は、スモトリッチ氏の発言でイスラエル政府が国際法に違反する形でヨルダン川西岸を併合する意図があると確かめられたと反発。「このような危険な政策が引き起こす反応に対する全責任を負うのはイスラエル側であり、イスラエルの侵略を支援し続けた米国にも責任がある」と非難した。
ただイスラエルのサール外相は、ヨルダン側西岸の主権拡大を巡る問題でまだ政府の立場は確定していないと説明するとともに、今後トランプ次期政権と協議する可能性はあると付け加えた。
イスラエル戦略担当相、トランプ氏と会談=アクシオス https://t.co/4rrRoUTZ78
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イスラエルのデルメル戦略問題担当相がこのほどトランプ次期米大統領と会談した。米ニュースサイトのアクシオスが11日、イスラエルと米国の政府高官それぞれ2人の情報として伝えた。
会談場所は米南部フロリダ州にあるトランプ氏の別荘。イスラエルのネタニヤフ首相とブリンケン米国務長官による11日の会談に先立ち、10日に行われたもようだ。
アクシオスの報道によると、デルメル氏はトランプ氏にネタニヤフ氏のメッセージを届け、トランプ氏が大統領に就任するまでの今後2カ月におけるイスラエルのパレスチナ自治区ガザ、レバノン、イランに対する方針を説明した。
またデルメル氏は、トランプ氏の娘婿で第1次政権時に中東問題の上級顧問を務めたジャレド・クシュナー氏とも面会したという。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・398日目②)
ガザ地区 住民の退避先指定地域への攻撃などで30人以上死亡かhttps://t.co/ofUNpBwAHh #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 12, 2024
イスラエル軍は、ガザ地区で激しい攻撃を続けていて、住民の退避先に指定されている地域への攻撃などで、12日にかけて30人以上が死亡しました。
中東の衛星テレビ局、アルジャジーラによりますと、南部ハンユニスでは11日夜、イスラエル側が退避先に指定する地域にあるカフェが無人機で攻撃され、少なくとも10人が死亡したほか、多数のけが人が出ているということです。
NHKガザ事務所が撮影した映像では、病院に救急車が次々と到着し、けがをした人たちなどが運び込まれている様子が映されています。
動かなくなった男性の横で、ぼう然と座り込んでいる男の子や、泣き叫ぶ女性もいて、周辺は騒然としていました。
12日も、早朝から攻撃が続いていて、ガザ地区では少なくとも21人が死亡したということです。
ガザ地区では犠牲者が増え続けていて、地元の保健当局によりますと、これまでに死者は4万3600人を超えています。
一方、イスラエル軍は12日、危機的な人道状況にあると国連機関などが指摘しているガザ地区北部に、食料や数千リットルの水といった支援物資を運び込んだと発表しました。
また、10月以降、国連機関とも協力して、ガザ地区北部の病院から患者や、その家族などを退避させているなどとしています。
ガザ地区の人道状況について、アメリカは、イスラエルに対し改善を求め、改善がみられない場合は、軍事支援を停止する可能性も示唆していて、地元メディアは、ネタニヤフ政権は懸念を強めていると伝えています。