https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

中東歴訪中のブリンケン米国務長官は22日、エルサレムイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏が死亡した機会を逃さず、ハマスが拘束する人質の解放とガザ地区での停戦を目指すよう促した。

国務省によるとブリンケン長官は会談でイスラエルのこれまでの人道支援措置は十分ではないと明言し、状況改善に向けて取り組むよう求めた。

ブリンケン長官はネタニヤフ首相や高官らとガザの人道状況について「長時間の会話」を行った。イスラエル側は米国の要請に応じて行動することを約束したという。

また「全ての人質の解放を確保し、イスラエル人とパレスチナ人の双方に永続的な安全保障をもたらす形でガザ紛争を終結させることで、イスラエルがシンワル氏に対する正義を実現した機会を活用する必要性」についても強調した。

国務省高官はイスラエル側はわれわれの要請に応じて行動し、できる限りのことをすると約束した。その約束を真剣に受け止めているが、重要なのは結果だ」と述べた。

イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は「シンワル氏を排除したことで人質の帰還、戦争の全目標の達成、戦後の状況に望ましい影響が及ぶ可能性がある」と述べた。

国務省によるとイスラエル側は、ガザ北部でハマスに対する包囲戦術を使用する方針はないと伝えた。

パレスチナ自治区ガザでの停戦の可能性を巡る言及はなかった。イスラエル側の発表では、前出の国務省高官が言及した保証や人道問題には全く触れていない。

また米国務省によると、ブリンケン長官は前回のイスラエルヒズボラ戦争後に採択された2006年の国連決議の実施方法についても協議。これに対しネタニヤフ氏は、ヒズボラの攻撃にさらされていた地域にイスラエル人が安全に帰還できるようにするために、レバノンの安全保障と政治情勢の変化が必要との認識を示した。

ブリンケン長官の中東訪問は昨年10月のガザ危機勃発以来、11回目。

23日に予定していたヨルダン訪問は延期した。サウジアラビアは訪問する予定という。ヨルダン外務省もブリンケン長官の訪問延期を確認。理由については説明しなかった。

イスラエル軍パレスチナガザ地区への攻撃を続ける中、アメリカのブリンケン国務長官イスラエルを訪れネタニヤフ首相らと会談しました。一部のメディアはこれまでより短い期間の停戦を目指す案も検討されていると報じていて、打開策が見いだせるかが焦点です。

イスラエル軍パレスチナガザ地区への攻撃を続けていて、22日、北部ジャバリアへの空爆で戦闘員10人を殺害したなどと発表しました。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは22日、北部だけで37人が死亡したと伝えているほか、地元の保健当局はこれまでに4万2718人が死亡したとしています。

こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官は22日、イスラエルを訪れてネタニヤフ首相らと会談しました。

アメリ国務省によりますとブリンケン長官は、イスラエルハマスのシンワル最高幹部を殺害したことを受けて、ガザ地区での停戦と人質解放のための合意の必要性を強調したということです。

イスラエル首相府によりますと会談は2時間半に及んだとしています。

ガザ地区での停戦をめぐってはこれまで第1段階で6週間停戦し女性や高齢者の人質を解放する案が検討されていましたが、双方の立場の隔たりが大きく協議は行き詰まっていました。

アメリカのニュースサイトアクシオスは、仲介国エジプトとイスラエルの間では、まずは、これまでより短い数日間の停戦と引き換えに、少数の人質を解放するという妥協案も検討されていると報じていて、協議に進展が見られるかが焦点になっています。

国連開発計画(UNDP)は22日、イスラエルイスラム組織ハマスの戦闘でパレスチナ自治区ガザのほぼ全人口が貧困に陥り、医療や教育など生活水準の指標は70年後退したと指摘した。戦争の社会経済的影響について報告書をまとめた。

UNDPの野口千歳氏は記者会見で、ガザとヨルダン川西岸の経済はイスラエルによる1年前のガザ侵攻開始時と比べ35%縮小したと指摘。

戦闘による混乱でガザの貧困率が100%に近づき、失業率が80%に達したことを示す指標もあるとした。

パレスチナは前例のない後退を経験している」とし、「ガザの開発は70年後退し、1955年に逆戻りしている」と窮状を訴えた。

その上で、仮に国際援助が現在の水準を維持し、ガザと西岸地区に搬入されるとしても、経済生産が戦闘開始前の水準に戻るには少なくとも10年かかるとの見方を示した。

レバノン保健省は22日、首都ベイルートにある主要な病院の付近を標的にイスラエル軍が21日に行った空爆で、子ども4人を含む少なくとも18人が死亡し、60人が負傷したと発表した。

イスラエル軍は、ベイルートのラフィク・ハリリ大学病院付近を標的とした前日の空爆について、武装組織ヒズボラの標的を戦闘機で攻撃したが、病院は標的にしておらず、病院は影響を受けていないと表明した。

ただ同病院の院長によると、病院の施設が損傷。職員に死傷者は出ていないものの、近辺で救助活動が続いているとしている。

レバノン政府は22日、イスラエルによるレバノンへの過去1日間の攻撃で少なくとも63人が死亡し、死者数の合計は2530人に上ると発表。2023年10月以来では、1万1800人超が負傷したという。

イスラエル軍は22日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの幹部で次期最高指導者候補と目されていたハシェム・サフィエディン師の殺害を確認した。

レバノンの首都ベイルート南郊で3週間前に実施した空爆で殺害したという。イスラエルは今月、サフィエディン師がおそらく排除されたとしていたが、死亡を確認するのは初めて。

イスラエルの発表に対し、ヒズボラは現時点でコメントしていない。

サフィエディン師はイスラエルによる空爆で殺害された指導者ナスララ師のいとこ。イスラエル軍は9月28日、ナスララ師を殺害したと発表。ベイルート南郊にあるヒズボラ本部をその前日に空爆していた。

ヒズボライスラエルによるここ数週間の空爆で幹部が相次いで殺害され、打撃を受けている。

レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは22日、イスラエルとの戦闘が続く間はいかなる交渉も行わないと表明した。また、イスラエルのネタニヤフ首相の私邸に対する無人機(ドローン)攻撃を行ったことも認めた。

ヒズボラのモハメド・アフィフ報道官はレバノンの首都ベイルート南郊で行った記者会見で、ネタニヤフ氏の私邸への攻撃はヒズボラが単独で行ったと表明した。

イスラエルは、ネタニヤフ首相の私邸に向け19日にドローンが発射されたと明らかにしており、ヒズボラによるネタニヤフ氏の「暗殺未遂」だったと非難している。

アフィフ氏はまた、イスラエル軍の攻撃を受けた金融機関アルカード・アルハッサン協会について、ヒズボラの資金調達に関与しているとの疑惑を否定した。

イラン革命防衛隊(IRGC)のジャファリ司令官は22日、イスラエルはイランに対して「大規模な行動」を起こす公算は小さいものの、限定的な攻撃を仕掛けてくる可能性があるとの見方を示した。イラン国内メディアが報じた。

ジャファリ氏は、イスラエルはイランを攻撃するには小さすぎると発言。「報復と称して限定的かつ小規模な攻撃を仕掛ける可能性はあるが、われわれと同じような先制攻撃をすることは絶対にないだろう」と述べた。

また、イスラエルが大規模な攻撃を行えば、より激しい攻撃で応戦することになると言明した。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・378日目②)

イスラエル軍は23日、レバノン南部の世界遺産都市ティルスに激しい爆撃を行った。

イスラエル軍は同日、市の中心部から避難するよう住民に指示し、およそ3時間後に爆撃を開始した。住宅街の上空に巨大な煙が立ち上った。

地中海に面したティルスレバノン南部の中心都市として、これまで観光客や漁業関係者などでにぎわっていたが、ここ数週間で数万人が避難を余儀なくされた。

イスラエル軍レバノン南部で過去48時間にイスラムシーア派組織ヒズボラの司令官3人と戦闘員約70人を殺害したと発表した。

声明で「レバノン南部でヒズボラのテロリストの施設と工作員に対し、限定的かつ局所的な標的を絞った攻撃を続けている」とし「地上攻撃と空爆で約70人のテロリストを排除した」と説明した。

一方、親イラン武装組織「イラクイスラム抵抗運動」は同日、イスラエル南部エイラート無人機(ドローン)で2度にわたって攻撃し、「重要な」標的に打撃を与えたと主張した。

イスラエル軍エイラート付近の海域を飛行していたドローン2機を迎撃したとしている。

イスラエル軍は23日、パレスチナ自治区ガザを攻撃し、少なくとも自治体職員を含む20人が死亡した。

同国軍はガザ北部で作戦を強化しており、病院や避難所を包囲。住民に対し南部に向かうよう指示した。医療関係者や地元住民が明らかにした。

ガザの保健当局と世界保健機関(WHO)は、激しい攻撃や住民の大規模な避難などを受けて、ガザ北部で予定していたポリオワクチンの接種を開始できないと表明した。

イスラエル軍は約3週間前にガザ北部での作戦を開始したが、ハマスの最高指導者シンワル氏を先週、殺害して以降、作戦を強化している。イスラエルハマスの戦闘員がこの地域に再び集結していると主張している。

23日に行われたイスラエル軍による攻撃で少なくとも20人が死亡したと報告されており、そのうち18人がガザ北部で死亡した。

医療関係者によると、ガザ北部ベイトラヒヤでパレスチナ人2人が死亡。ガザ市でも2回の空爆自治体職員4人を含む12人が死亡した。ガザ中部デイルアルバラでも空爆パレスチナ人2人が亡くなった。デイルアルバラでは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の車両が攻撃を受けた。

保健当局と民間医療関係者らによると、北部ジャバリア市内と周辺では、イスラエル軍の爆撃により殺害されたパレスチナ人数十人の遺体が道路脇やがれきの下に放置されているが、医療チームは現場に到達できないでいる。

ガザ地区保健省は「ガザの人々を保護することも避難所を提供することも、食料や医薬品を届けることもできない国際社会に対し、遺体を覆う布を送るよう呼びかける」との声明を発表した。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・379日目①)