【いわゆる合格答案「写経法」】
— 高野泰衡@加藤ゼミナール・司法試験予備試験講師 (@YasuhiraTakano) June 25, 2025
司法試験(予備試験含む)の論文試験対策として「参考答案や合格者答案の書き写し(いわゆる“写経”)」を行うことは、論文対策の一つの手法として多くの方が実践しています… pic.twitter.com/i0hKkK56Hn
高野泰衡@加藤ゼミナール・司法試験予備試験講師
@YasuhiraTakano
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【いわゆる合格答案「写経法」】司法試験(予備試験含む)の論文試験対策として「参考答案や合格者答案の書き写し(いわゆる“写経”)」を行うことは、論文対策の一つの手法として多くの方が実践しています
しかし、その効果や目的を明確にもって行われているでしょうか?ただ漫然と「書き写す」だけになってないでしょうか?
目的意識を持たずに機械的に行うだけでは十分な効果は得られません
以下では、この「写経法」の効果と、行う際の注意点を説明します1. 「写経法」の効果
(1)合格答案の「型」を体得できる
合格者の答案は、問題文の事実や条文の引用の仕方、論点の取り上げ方、あてはめの仕方、事実の評価、結論の導き方まで、全体として法的三段論法に従った「型」を持っています
これを書き写すことで、合格答案の型を理解し、構成感覚が体に染みついていきます(2)実践感覚、相場観がわかる
合格者の再現答案では、どこまで本質的議論に遡るかといった論述の掘り下げ具合、理由づけと結論のバランス、制限時間内で書ける分量など合格答案の相場観を具体的に持つことができます(3)自分の答案との比較が容易になる
何度か“写経”を行うと、合格答案の書きぶりが基準として頭に入ってくるため、自分の答案のどこが不足しているか、どこを改善すべきかがより明確になります2. 行う際の注意点
(1)ただ「書き写す」だけでは意味がない
写経を単なる「作業」にしてしまうと、思考が伴わず、得られるものが限られてしまいます書き写す際には、
・なぜこのような順序で展開されているのか?
・この部分は、何を論じているのか(問題提起か、規範定立か、事実の評価か、あてはめかなど)
・なぜこの論点が出てくるのか?
・なぜこの事実を取り上げているのか?
・どう接続詞をつかっているのか?といった問いを持ち、「答案の背景にある思考過程」を読み取りながら書くことが重要です
(2)答案の「模範性」を見極める
写経する答案は、良質なもの(合格レベル以上)であることが前提です。ネット上にある答案の中には、未合格者のもの(中には優れたものもありますが見極めが難しいです)、合格者とはいえ書き方に癖が強いものも存在します
信頼できる教材(予備校の参考答案、上位合格者の答案など)を選びましょう(3)写経で終わらせないことが必要
写経で終わらせてはいけません
写経でわかった気になっても、本当にわかったとは限りませんし、また「わかる」ことと「できる」ことの間には溝があります
その溝を埋めてこそ合格答案が書けるようになります
そのためにアウトプット(=自分で答案を書く)と組み合わせることが不可欠です
以下のような流れで行うことが理想的です
・問題文を読んで、まずは答案を書いてみる(途中で頓挫しても構いません、真剣に考えて問題意識を持つことが重要です)
・合格答案を読み、内容を検討する
・合格答案を上記の注意点を意識して写経し、気づき(自分が書けなかった原因や参考答案のこういう書き方いいと思ったところなど)を整理する
・もう一度、答案を書く3 まとめ
写経は、良質な答案を選び、思考しながら書き、実践と結びつけることで、合格答案の書き方を学ぶことができます
ただ漫然と写すのではなく効果や目的を意識して取り組みましょう
#勉強法