【予備試験、まずは短答試験に絞るという戦略はどうか?】
— 高野泰衡@加藤ゼミナール・司法試験予備試験講師 (@YasuhiraTakano) February 17, 2025
司法試験や予備試験では、事実を法規にあてはめて問題を解決する、いわゆる法的三段論法という思考パターンを身につけることが必要です
これは短答試験でも論文試験でも同じです…
【予備試験、まずは短答試験に絞るという戦略はどうか?】
司法試験や予備試験では、事実を法規にあてはめて問題を解決する、いわゆる法的三段論法という思考パターンを身につけることが必要です
これは短答試験でも論文試験でも同じです
もっとも、この法的三段論法という思考パターンの習得には、論文試験対策が適していると思います
なぜなら論文試験対策は、基礎知識を習得したうえで、問題文の事実を分析し、解決に必要な適用条文を見つけ出し、それを解釈して規範を定立し、定立した規範に事実を評価してあてはめを行い、妥当な結論を導き出すという、まさに法的三段論法を習得するための訓練を基礎問題や過去問を使って徹底的に行うからですそして、論文試験を前提として習得した基礎知識(条文解釈や判例、重要基本論点も含む)は、そのまま短答試験に必要な知識となり、論文対策として得た知識で、短答試験も相当程度の点数を取ることができます
一方、短答試験では、短答プロパーとよばれる細かな知識問題もあり、どうしても暗記・記憶型の勉強になりがちで、法的三段論法という思考プロセスを意識しにくい面があります
短答対策は、論文対策を主とした学習を通じて基礎知識や主要論点を学び、法的三段論法を習得したうえで、短答プロパーの知識の補充や整理をしていくことが効率良いと思います
司法試験や予備試験対策は、まずは論文対策を中心にした学習が正攻法だと思います
もっとも、まずは短答合格を目指すという受験戦略が絶対に悪手というわけではありません
特に、どうしてもなんらかの結果をすぐに出すことが重要な場合です例えば、家族や周りの人に合格可能性を見せることが、受験を続けていくうえで重要な場合などです
私も、特に家族から受験を反対されていたわけではありませんでしたが、短答試験に受かってからは周りの目も変わり、「こいつひょっとしたらやるかもしれないな」という感じで受験環境も良くなった気がしましたただ短答試験対策を先行させる場合でも、単に暗記に走るのではなく法的三段論法による解法を意識することが重要です
論文試験、短答試験それぞれの特性を見極めながら学習を進めること
また、受験環境や条件はそれぞれですので、ご自身にあった対策を立てることが大事です
先日司法修習41期の同期会で、研修所教官経験者と話しをしている時に、論点の勉強ばかりで、基本書として教科書を通読していないので、司法試験合格者でも知識に穴があると話していました。
— 金井高志@弁護士・江戸川区議会議員 元 武蔵野大学教授 (@takashitommy) February 18, 2025
受験生の皆さん、試験には直接には出ないとしても重要な基本事項があることは気にしておいてくださいね。
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