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宮田秀明の「経営の設計学」教わることの限界

時々、彼らに私の習作の写真を見せて批評してもらっていた。最初の頃、画学生たち、特に女性は辛辣だった。

 こうした独習する中で心がけたのは、どんどん変えていくことだった。モチーフもどんどん広げ、描き方や技法もどんどん変えていくのだ。

モチーフと技術を変化させられない人は本物ではないように思う。

 教えられて進歩することは難しい。自ら実践するしか本当の進歩への道はないと思う。しかもその実践の対象を変えていくことが大切なのだ。1つの対象を極めて“上がり”になって中途半端な達成感を持ったら、その時点で進歩が止まってしまう。進歩が止まったということは時代の変化に対応できないということでもある。

創造性がテーマの教育なら中途半端な教員に教えられるより、優れた実物を見た方が教育効果が高いこともある。

 芸術のように創造性が大きな位置を占める分野で、技術を教えることはできる。しかし、これは創造性を育てる教育とは無縁のことだ。

 すぐれたビジネスマン、経営者がMBAで教育されて育ったということはほとんどあり得ないだろうと思う。MBAで運転免許証はもらったかもしれないが、だから運転がウマイわけではない。免許を取って後から実際に運転してから腕が上がるのだ。