実は僕も、ただの利口になりたくて、というよりは見栄を張って(?)、吉本さんの本をたくさん読みました。
その「本当の賢さ」を手に入れるためには、自分自身をきちんと見つめられる、ものすごくクリアな“目”が必要になります。
現代の人は、「知」が財産であり、自分の武器だと思いがちです。しかしその「知」を捨てたとき、自分がガラガラと音を立てて崩れていきます。だからこそ自分を知らなければならない。自問自答を繰り返すことで、自分を理解し、それが他者や世の中を見る、新しい「軸」にもなるのです。
“次の時代を担うもの”は意外と目に見えない、普遍的なものなのかもしれない。「信仰」や「心」、「信念」といったものに僕はその可能性を感じています。
ただ、「賢い人(=賢人)」になるのも本当は間違い。聖人も。
神人が正しい。
清明正直が基本。