反中国、反朝日は勢いづいているが、勝利宣言をしてよいかと言えば、それは表向きであり、そうとも言えない。靄のようなものが覆い、毎回毎回同じことを言って徒手空拳の感がある。
それでは、なぜこのような論壇停滞の状態が続いているのかと言えば、それはイデオロギーにとらわれているからだ。イデオロギーに対置されるのがリアリティーであるが、リアリティーとは常に変化し、ぐらぐら動くものである。これに対して、固有の観念や先入観にとらわれたイデオロギーが言論界を跋扈している。
非現実的な保守イデオロギーは戦後左翼の平和主義と変わらない。
自称保守はみんなおんなじことをキーキー言ってる。
教条主義的で昔の社会党みたいだ。
戦後左翼の反対の「保守」だから、彼らが主張する限りその反対側の戦後左翼は延命する。
だから、冷戦終結後、戦後左翼を消すためにも二大政党間で政権交代する体制に転換すべきだったのだ。