大学の反省 猪木武徳著 〜冷静な事実認識に基づき問題の本質をえぐり出す | 書評 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
著者は大学人としての「反省」をこめて、問題解決のために核心をついた三つの提言を行っている。(1)教養教育の復活、(2)高等教育への公財政支出の増加、(3)教員という職務の見直し、である。
評者はとくに(1)と(3)を重視する。さまざまな知識を位置づけ体系化するための総合力、自己の社会的責任の認識などの基礎にあるのは教養である。また、教育の質的向上は教員の教育力に依存している。
- 作者: 猪木武徳
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 単行本
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