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オーシャンズ11 −チームを考える|シネマで学ぶ組織論|ダイヤモンド・オンライン

 オーシャンのチームにも、この発展段階が見られます。初めて一堂に会したメンバー達は、計画を聞きながらも内心、「本当にこんなことできるの?」と半信半疑な形成期の状態にあります。その後、準備が進む最中、ビル倒壊による回線アクシデントや、オーシャンの隠された目的が明らかになったり、イエンが怪我をしたりと予想外の出来事に振り回されながら、メンバー達に苛立ちが募っていきます。激動期ですね。でも、流石に皆、ただ者ではありません。ぎりぎりの状態でも踏ん張るそれぞれのプロ意識を見て、徐々に互いに認め合い、信頼し合う規範が形成されていきます。そして士気は高まり、しっかりとフィニッシュに向け実行期を進んでいきます。

 前述のカッツェンバックらの調査からは、面白いことがわかっています。彼らが調べた数十の成功チームの中には、メンバー達が最初から必要なスキル全てを身に着けていた例は無かったそうです。しかし、チームとして目標に向け疾走する中で、メンバー達は足りない技量を開発し、学習し、結果として高いパフォーマンスを発揮するようになっていったのです。そう、人間は、成長するのです。