部下の“聞き心地”はよくても、 「○○」な言葉を使う者はリーダー失格 - 優れたリーダーはみな小心者である。 https://t.co/WRBWcwnx06
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2017年11月18日
特に、何かにチャレンジするときや、改革が必要なときには、言葉を徹底的に磨き上げる必要があります。とはいえ、何もコピーライターになるわけではありませんから、言葉に凝る必要はありません。伝えるべきことの本質を明確にして、それをわかりやすく、印象に残る言葉にする。それができれば十分だと思います。
第一の要件は、「短い言葉」であることです。
ダラダラと話しても、メンバーは話を理解するのに精いっぱいで、心に刻み付けるところまではいきません。「短い言葉」でインパクトを与える。そして、そのキーワードをことあるごとに、耳にタコができるほど繰り返すことによって、ようやくチームに浸透していくのです。
このように、リーダーの言葉はシンプルを心がけるのが基本です。
リーダーの「言葉」に関しては、もうひとつ重要なポイントがあります。
年頭の挨拶など定期的にメンバーに語りかける「言葉」がありますが、このような場面では原理原則に類する「当たり前」のことを何度も何度も語り続けるべきだと、私は考えています。
気の利いたリーダーであれば、最新の“流行り言葉”を織り交ぜながら、流暢に、聞き心地のいい挨拶をするかもしれません。しかし、数年経ってみたら、たいていその“流行り言葉”は組織になんの影響も与えず、色あせているもの。ということは、そのときの「言葉」も、しょせんその程度のものにすぎなかったということです。
ビジスの背骨は、たかが数年で変わるようなものではありません。“流行り言葉”を口にすれば格好いいかもしれない、などというのは浅はかな下心にすぎません。それよりも、リーダーが愚直に「当たり前」のことを語り続けることによってこそ、図太い背骨の通った経営をすることができるようになるのです。