『司法改革の時代』を書いた但木敬一氏(弁護士、前検事総長)に聞く(1) | 書評 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
検察庁にしても裁判所にしても役人の世界。勉強でいちばんできる人が偉くなるのが伝統的スタイルだ。でも、それは平時。いまは平時ではない。
説得には相手が何を言いたいか、正確に理解することが大事だ。
つまり、法務省として理論構築をバシッとやって、その理論構築のままに突き進み、相手をはねつける人間がよしとされた時代から、そうではなくて、相手の考え方から出発してものを考えられる人間が必要な時代になったということだろう。
世の中が変わった。腰が抜けるほどびっくりしたことがある。
裁判員はむしろ裁判官になってはいけない。制度の本筋は、裁判員が生活の中で得ている感覚をそのまま述べる。そして、職業的な裁判官との間で大いに評議をして一つの結論を導ければ、それが答えとしてふさわしい。
裁判員制度は革命的なものだ。司法でも「お上社会」がひっくり返ることになる。
司法改革の時代―検事総長が語る検察40年 (中公新書ラクレ)
- 作者: 但木敬一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05
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