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【2030年】第3部 親を超えられますか(2)世襲候補 激動期のリーダー現れない

 わが国では戦後の混乱期、あらゆる分野で多くの「初代」が誕生した。国会議員も昭和22(1947)年の第23回衆院選田中角栄中曽根康弘の両氏が初当選するなど大きく入れ替わった。世襲議員は、こうした第1世代が死亡したり、引退を始めた昭和の終わりごろから増え始めた。

 石原さんは「2世、3世の大半は人柄もいいし政策もよく勉強されている。平均点以上をつけられる。世襲だからといって悪くはない」としつつ、こう続けた。

 「ただし、一国の指導者という観点でみれば、その人材がどこから出てくるかは大きな問題だ。田中角栄さん、福田赳夫さん…。福田さんは農家の長男で、私は特にお世話になったが、本当に苦労して首相になられた。かつて日本を引っ張ってきた人はみんな世襲ではなく自力ではい上がってきた。それだけに凄みのあるパワーを持っていた。土性骨(どしょうぼね)が座っていた」