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カーティス・コロンビア大学教授、政権交代を語る

私は鳩山(由紀夫・民主党代表)さんを20年以上前から存じ上げていますが、顔つきが以前に比べて随分変わりました。党の幹事長に就任された頃からでしょうか、本当に政治家らしい顔つきになった。

 民主党自体も成長しました。2007年の参院選の頃は正直、民主党政権担当能力に不安がありましたが、今は政権を取ることに対するリアリティーがある。

 今回の選挙は、日本の政治の世代交代という意味でも、大きな変化のある選挙だと思います。民主党が躍進した場合、自民党はベテラン議員を中心に、多くが落選することになる。

 小沢さんは細川(護煕)政権を作った時に小選挙区制を取り入れて、2大政党制を日本に根づかせることがライフワークと公言されていました。今度民主党が政権を取れば、目標は達成されるわけですから、後は若い人間に任せればと思うわけです。アドバイザーとして良き影響を与えるのであれば、それこそ日本の政治を変えた人物として歴史に残るでしょう。

これは自民党が日本の社会そのものの変化に追いつけなかったということなのだと思います。具体的に言えば、自民党の支持基盤が完全に崩れてしまったのです。

数年前、東京で講演をした時に、思わず「日本の政治は遅れている」と発言してしまった。

私が「遅れている」と思ったのは、外国と比べてではなかった。つまり、自民党政治が日本社会の変化から取り残されていたのです。

 自民党は新しい支持基盤を作る局面に来ています。今後は多様化する個人に向けた政策を作り上げていかなければなりません。自民党も発展的に変わる時に来ています。