この決起大会に、ある大物が参加する。選挙戦の最中、最も多忙であろう民主党の小沢一郎代表代行が「激励」に訪れるというのだ。
麻生太郎首相の決断によって衆議院が解散し、選挙戦の火ぶたが切られた7月21日、小沢代表代行は周囲に、こう話したという。
「8月4日は岡山に行く。必ず空けておいてくれ」
演出したのは、民主党の姫井由美子参院議員である。
「コンビニのオーナーは、経営者なのに本部からは経営者として尊重されていない。労働者でもないので、労働者としての保護もなされていない。過酷な環境なんです。ここは、民主党が救ってあげるべきです」
車中で、そう力説する姫井議員に、小沢代表代行はうなずき、こう言った。
「コンビニのオーナーは地域に根ざしているんだよな。1回、話を聞こうか。今日はどうだ」
姫井議員はユニオンに属する関東のセブンイレブン加盟店のオーナー、数人をすぐに呼び出し、夕方、小沢代表代行の元へ連れていった。ユニオン設立への熱い思いを直接聞いた小沢代表代行は、この場で、決起大会への参加を決めたという。