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成長戦略の中身が見えてこない 自民党マニフェストの視界不良 | 岸博幸のクリエイティブ国富論 | ダイヤモンド・オンライン

 増税のみに頼った財政再建が失敗することは、過去の諸外国の経験から明らかですし、経済に大きな悪影響が及びます。経済への悪影響を最小限に抑える正しい財政再建のためには、経済成長を高めて税収を増やす、行政改革で政府の無駄を極限までなくす、増税する、という3つの要素が均等に貢献する形が必要なのです。

 このように、民主も自民もマニフェストはイマイチです。政治主導と極端なバラマキを目指しながらマクロ経済運営が欠如している民主党と、官僚主導の継続と適度なバラマキの下で間違ったマクロ経済運営を目指す自民党。どちらを選んでも、国民は浮かばれません。

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主要国の実例を踏まえたこれまでの分析からすると、増税先行型の財政再建は必ず失敗する。これを成功させるには、成長による増収、歳出の削減、最後の手段としての増税、という3つを適切に組み合わせるしかない。

 自民党民主党も、当面政府の支出を拡大させて国民生活に「保護」を与えようとしている。しかもその程度は、相当に大きい。であるならば、財政の健全化をどのようなマクロ経済シナリオの下で実現するのか、道筋が示されねばならない。しかし、自民党は国民の生活水準を引き下げるような悪い政策を提示し、民主党はそもそもそれすら提示しない。選挙で選択を迫られる国民にとっては、文字通り究極の選択である。