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「なぜか笑介」は今いずこ? “給湯室での会話”が若手を育てた20年前 | なぜ職場で人が育たなくなったのか | ダイヤモンド・オンライン

 癒しだけではなく、実践的なアドバイスや、新人には知りえない社内の人間関係まで教えてくれる。給湯室はそのような場であり、女性社員は貴重な情報源だったのです。

 バブル崩壊後の「失われた15年」の間に、かつての今日子さんや伸子さんのような一般職社員は、相当数が派遣社員契約社員に置き換わりました。これによって、「給湯室での会話」は事実上、消滅しました。

 女性一般職社員の職場における影響力には侮れぬものがあり、新入社員が入ってくると管理職が「いろいろ教えてやってくれ」と頼むようなことは珍しくありませんでした。業務そのものについては上司や先輩が主に指導しますが、社内の事務的な諸手続きなどは、もっぱら女性一般職社員が指導役を務めました。


 実は、対若手指導だけではなく、女性社員たちの情報網は、社内の正規な意思決定ラインにも随所で関わっていました。社員の配属や異動について、人事サイドがこのオーソライズはされていないけれども、だれもがその存在を知っている社内情報ネットワークから情報を得て、参考にすることも普通にあったのです。

これが牧歌的な時代のマンガであることも事実です。

 なにより肝心なことは、「なぜか笑介」の時代には二度とは戻れないということです。

 昔はよかった、などと寝惚けたことを言うつもりはまったくありません。昔は昔で、ウェットな人間関係や、上司や先輩と酒を飲むのが鬱陶しかったこともありました。

 しかし、会社が「仕事をするだけの場所」ではなく、いろいろな意味でもう少し余裕を持つことができたらどうなるでしょうか。