どうも大新聞・テレビは2人を仲たがいさせたいらしいが。だが、心配は無用だ。
そもそも、鳩山首相と小沢幹事長が対立したところで、プラスはひとつもない。没落中の自民党を喜ばせるだけだ。自民党の殲滅(せんめつ)を至上命題とする小沢幹事長にとって、それは望むところではない。
「確かに小沢さんは、何も決めない鳩山首相にイラ立ちを募らせていた。腹に据えかねるという思いもあったでしょう。ただ、それもこれも政府がモタモタしているからです。政治主導と言いながら政権交代の成果は出ず、官僚に取り込まれてしまった閣僚もいる。内閣支持率は続落し、40%を割り込むのも時間の問題となってきた。こうなるとジリ貧で、来年夏の参院選で単独過半数の目標も危うくなる。それでマニフェスト変更の助け舟を出したのです」(政治評論家・浅川博忠氏)
47歳の若さで自民党の幹事長になり、20年以上、政局の中心にいた小沢幹事長からすれば、浮かれたママゴトみたいな政治は耐えられないだろう。
自民党政権に慣れ親しんだメディアは、記者クラブ開放などで既得権益を奪おうとする民主党政権を一日も早く潰したいのだろう。鳩山首相と小沢幹事長の対立を煽(あお)る狙いもそこにありそうだが、新しい時代に手あかの付いた策略は通用しない。口べたな東北人と八方美人の宇宙人は、案外、馬が合うのだ。