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対談:三浦展×勝間和代「勉強法の本を買っても勉強をしていない」

勝間 私たちもどうしても求められるままに、そういう加工食品の本を紹介するけれど、本当に読んでほしいのは加工食品の本ではなくて、もっと原材料ものなんです。マスメディアがなぜそれをやらないかというと、売れないからなんですね。原材料を理解してくれる知識層が少ないので、だったらもう少し食べやすいかたちに調理しないと――となる。


三浦 知識として必要なことは、良いジャガイモの見分け方であって、「こっちのレトルトとあっちのレトルトは、どちらがおいしい?」なんて話は、本当はどうでもいいんだけどね。


勝間 私はしつこく、知識層向けのいろんな本を紹介しているんですが、そうすると絶版だったものも、1万、2万重版がかかって息を吹き返すわけです。今は翻訳にも取り組んでいて、原書も含めた知識層向けの本を読んでわかりやすく書き、自分の本でも説明する。それで読者も階段を上がっていってくれればいいなあと。


三浦 加工食品から原材料ものへ、階段を上がると。


勝間 たとえば、ヒット商品を見つけたいんだったら、ヒット商品の分析本を読むよりは、人間心理の本を読んだり、人はどういうプロセスで物事を認知するかということを学んだほうが早いわけですよ。


三浦 でも、そういう本を読んで自分なりに納得し、いろんな現象を説明するまでには時間がかかる。