「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか | イマドキ職場のギャップ解消法 | ダイヤモンド・オンライン
◆大卒社員からみた高卒社員の印象
真面目、熱心、融通が利かない
◆高卒社員からみた大卒社員の印象
要領がいい、柔軟、適当に思える
高卒社員と大卒社員が同じ職場でお互いにギャップを感じてしまうのは学力ではない別の原因があります。
それは大卒社員が学生時代に学んだ「人間関係」です。大学時代は高校時代と比較して、生活環境が違う人と接する機会が増えます。
私自身も東京で生まれ、高校時代はせいぜい関東圏に住む同世代のクラスの友人が自分にとっての“社会”でした。ところが、大学に入学し、全国各地からやってきた同期の友人と出会い、バイトやサークルでさらに様々なバックグラウンドの人に接することで
《自分と違う価値観の人なんてたくさんいる》
ことを学びました。
つまり、こうした4年間の経験がない高卒社員の中には、「価値観の違う人に対して関心を持つ」ことにハードルを感じる人がおり、大卒社員との間にギャップが生じてしまっているようなのです。
こうした対抗意識は心に秘めてもおく分にはよいのですが、声にして繰り返してしまう、と人間関係に影響するものです。こうした対抗意識が行き過ぎると、高卒社員だけランチタイムで徒党を組んで、
「うちの上司は大卒社員が優遇されていないか?」
などとなじったり、誹謗中傷する関係になってしまう場合も考えられます。
対抗意識は無視されると逆に高まるものです。
あるいは、
「そこまで対抗意識持たずに、仲良くしようよ」
とたしなめられる、上から目線の発言は対抗意識を助長させることにもなりかねません。
お互いの壁を取り除くために、真摯に仕事に向き合っていけば、ギャップは徐々に解消することでしょう。