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宮田秀明 若いエリートを活かす組織が日本からなくなった

 日本のシンクタンクの歴史は40年になるのだが、本当に日本を引っ張る力があるとはとても思えない。今のシンクタンクには、革新的な変革を行うか、新しい企業に作り直すことが求められていると思う。PSIの学生たちにもあまり人気がない。

  
 だからずっと学生たちや卒業生たちに言われ続けている。
 「早く会社を作って下さい。株式会社PSIを」

 日本にはトップレベルのエリートの人材を活かす組織がなくなっていると言えるかもしれない。1970年代頃は、官僚も企業人もそんなエリートの気概を持っていて、組織がそんな人材に活躍の場を与えていたと思う。今でも同じような強い向上心を持っている人たちがいるのだが、組織の複雑な構造の中に埋もれてしまっていることが多いような気がする。


 最近、環境関係の仕事の占める割合が多くなってきた。企業の方々とお付き合いしたり、共同でプロジェクトを行ったり、コンサルティングを行ったりすることが多くなって感じることは、日本の企業の「変える力」の弱さである。

 最近、私が考え始めたことは、2年後に定年になって東大を離れる時のことだ。日本を支えるシンクタンクを作って、日本のトップレベルの若い人材を活かし、リーダーを育てることを実行したくなった。金曜日の夜の学生たちはすぐ答えてくれた。


 「僕もその会社へ行きます」