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UPDATE2: 量拡大だけでの景気刺激は限定的、デフレと円高の明確な関係見られず=白川日銀総裁

「デフレ傾向の国には通貨高になるというのが購買力平価の考え方。(しかし)対外的な競争力を考えると、物価の下落と円高で実質為替レートは変化なく、購買力平価でもって競争力は必ずしも決まらない」

「現実にみても、短期的な物価動向と為替相場には必ずしも明確な関係はない」

量的緩和当座預金の拡大は、金融システムが不安定なときには、その安定に大変大きな効果があったと自負している。ただ単に量を増やすだけで景気を刺激する、物価を上げるという効果は限定的だったというのが、私どもの評価」

さらに、米国でも今回量を拡大したが、米のコア物価は低下しているとして、米国でも日本でも「マネタリーな要因だけで、ただちに物価が変動するということではない」と説明。

「現在主要国で長期国債を買い入れている中央銀行日本銀行だけ。現在残高を見ても日本銀行は買い入れの多い中央銀行であることを認識してほしい」

「現時点でのバランシートを考えると余力があるという印象を受けるかもしれないが、しかしどんどん国債の買い入れを行っていくと、最終的には誰かが日本銀行の負債である銀行券を持ってくれているから買い入れできるが、それを超えて買い入れると最終的には日本銀行自身が国債を売る形で調整をすることになる」

「物価の短期的な動きに焦点を当てて金融政策をそこに合わせて運営するということに、世界的に反省機運が高まってきている」

「反対はしているわけではないが、物価の安定、その上での経済成長の実現に全力を尽くしたいと思う」