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〔BOJウォッチャー〕景気判断一歩進めつつ、物価判断は据え置き

 日銀は7日に発表した声明の中で、景気の現状について「国内民間需要の自律的回復力はなお弱いものの、海外経済の改善や各種対策の効果などから持ち直しを続けている」として、前月の「国内民間需要の自律的回復力はなお弱いものの、内外における各種対策の効果などから持ち直している」との表現を若干修正した。

 一方、声明での物価の判断については「消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、経済全体の需給が緩和状態にあるもとで下落しているが、その幅は縮小傾向を続けていく」とするなど、判断を据え置くとともに「デフレ脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路復帰が極めて重要な課題」との表現をそのまま残した。

 この日の声明や総裁会見を受け、市場の一部には、日銀の追加緩和打ち止めの観測も浮上したという。ただ、一歩前進した景気判断に対して、物価の判断を追加緩和決定時と変えなかったことで、別の市場関係者の間では、一段の追加緩和の可能性があるとの見方も残っている。