■ - d1021の日記

そもそも過払い金請求が可能になったのは、最高裁の判決による。それまで出資法の上限29.2％で貸していた消費者金融は、利息制限法の上限金利（15〜20％）以上の金利は返さなければならなくなった。そこに目をつけたのが弁護士や司法書士だ。大量広告で多重債務者を底引き網のように集めた。

過払い金請求の実務は実に簡単。計算書を作って消費者金融にFAXするだけ。一人の弁護士につき100人事務員を雇って大量にこなす事務所が現れ、大もうけとなった。これらの事務所がＴＶＣＭを打ち、自分たちが弁護士業務の改革者のように謳っているのだ。

過払い金請求のルーツを探してみると、90年代末の商工ローン被害対策弁護団に行き着く。とにかく救済手段を、と考えて編み出した方法だという。大阪で会ったその弁護士は、「こんなになるとは思ってもみなかった」と語った。それが３年前の話。

なぜ過払い金専門の弁護士事務所や司法書士が儲かったかというと、多重債務者にとって過払い金は「タナボタ」という感覚で、中抜きされても意に介さなかったから。50％抜いていたひどい弁護士がいた。