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仙谷「健忘」長官 「柳腰外交」よれよれ 記者に逆ギレ ほめられるのはメガネだけ…

 18日午後、参院決算委で質問に立った自民党丸山和也参院議員は、事件を起こした中国人船長を釈放直後、仙谷氏と交わした電話の内容を“暴露”した。


 「私が電話で『訴追し、判決を得て送還するのが法に従った粛々とした措置ではないか』と申し上げたら、長官は『APECが吹っ飛んでしまう』と言いましたね。政治判断ならば一つの筋は通るが、『那覇地検の判断を了とする』では結末の付け方があまりに小さすぎる」


 事実ならば、仙谷氏や菅直人首相は11月13、14両日に横浜で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に胡錦濤中国国家主席が出席することを配慮し、「政治判断」で釈放を決めたことになる。つまり検察に責任を転嫁したこれまでの答弁は虚偽だったわけだ。答えに窮した仙谷氏はこうとぼけた。


 「最近健忘症にかかっているのか…。電話で暴露されたような会話をした記憶は全くありません」


 丸山氏は「起訴、判決まで粛々とやれば柳腰外交。いきなり折れたら柳ではない。日本は中国の属国になっていくんじゃないか」と挑発したが、仙谷氏は最後までとぼけ続けた。

 その後の記者会見で、仙谷氏は丸山氏と電話したことは認めたが、内容については「全く記憶にない。国会で(電話内容を)引用するのははなはだ不本意だ」と苦虫をかみつぶした。