当初、週明けの29日から国会審議を全面拒否する構えだった。だが、その後、両大臣が所管しない委員会には出席する方針へと戦術をダウンさせた。
公明党の山口那津男代表は27日未明の問責決議可決直後、「問責は個々の閣僚に出されたものだ。問責の対象となった閣僚の所管事項に対して審議に応じないのが筋だ」と指摘した。両大臣とは無関係の委員会には出席するという意味である。さらに、同党国対幹部の一人は「自民党が提案した30日の衆院本会議が決まっているのに、何を言っているんだ」と自民党を批判。その上で、「最後は自民党を説き伏せる。そうならなければ、別々の道を歩むことになる」と述べた。
自民党は他党の動向を読み誤った上に、野党をまとめきるリーダーシップも発揮できず、政権を追い詰めきれないまま臨時国会の閉会を迎える可能性が大きくなっている。